『オーメン4』(1991) : 【徒然なるままに・・・】
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『オーメン4』(1991)

『オーメン4』(1991)_e0033570_14465313.jpg子宝に恵まれないジーンとカレンの弁護士夫婦は、孤児院から女の子を引き取り、ディーリアと名付ける。
だが院長が、そして洗礼を担当した神父が次々と発作を起こして急死し、修道女も姿を消す。
やがて地方代議士がスキャンダルで失脚すると、ジーンは請われて選挙に打って出て当選し、若手政治家の有望株と見做されるようになる。
その一方、ディーリアの身辺に人の生き死にが絡んだ奇妙な事件が次々と起こったことに不信を抱くカレンだったが、ジーンは全く取り合わない。
そこでカレンは独自で調査を始めるのだが、やがて恐るべき事実が明らかになる。

オーメン』、オーメン2/ダミアンオーメン/最後の闘争に続くシリーズ4作目。
続編というより1作目と2作目のリメイクっぽい番外編かと思わせておいて、最後にディーリアがあのダミアン・ソーンの娘だと明らかになる。
とはいうものの、何の伏線もなくいきなり「ダミアンの娘」と言われても説得力に乏しいので、やはり番外編扱いの方が良さそう。
シリーズの連続性は、他にはジェリー・ゴールドスミスが手掛けたテーマ曲が流用されていることぐらいだ。
ストーリーも明らかに続編を想定した終わり方だが、後が続かなかった。

全体として育児ノイローゼ、マタニティブルーに悩む主婦の物語といった按配でスケール感に乏しいが、日本では劇場公開されたものの、元来テレビ映画として作られたからでもあろう。
せっかく主人公を少女に変えたのだから、例えば少女の持つエロティシズムを前面に出すような工夫をすれば、例え予算面やスケジュール面で押さえられたとしても、前3作との差別化も図れたのではないかと思うのだが。

出演はフェイ・グラント、マイケル・ウッズ、マイケル・ラーナー、エイジア・ヴィーイラ、製作はハーベイ・バーンハート、製作総指揮メイス・ニューフェルド、監督はジョージ・モンテシとドミニク・オートナン=ジェラール。
製作陣は前作から続投だが、監督が連名になっているのは製作時のトラブルで途中降板があったから、と聞いている。


by odin2099 | 2024-11-24 14:57 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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