14日の夜遅く(10時過ぎくらい)珍しく人がきた。
対応したのは婆だったのですが、地元消防団のお兄ちゃんでした。
お兄ちゃんからのお話の内容は
「12日から近所のお爺ちゃんが行方不明なので明日の朝から捜索する
地元の自治会で捜索隊を作りたいから来て欲しい」
とのこと。
そのお爺ちゃんはオレンジ色の高齢者向け電動カートに乗り
どこまでもどこまでも行ってしまうお爺ちゃんで一種の放浪癖がありました。
会えばご挨拶していましたけど、そんなにお話したことがないお爺ちゃん。
でも電動カートに乗っておでかけする姿は印象に残りすぎるほど残ってました。
14日は大雨が降りましたので、もしどこかで動けなくなってるのであれば
急いで探さないと命が危ないですもんね。。。
そこで昨日15日に
キューピーちゃんと一緒に捜索隊に参加してきました。
朝7:30集合、8:00から説明と打ち合わせして捜索開始です。
警察・消防・レスキュー・消防団・地元自治会で100人以上で捜索です。
プロ集団は若い元気な男の人が多くて安心しました。
地元からの参加は足が悪いお婆ちゃん、具合が悪いお爺ちゃんばかりなので。。。
若手は仕事をお休みできないので、お昼から仕事のお隣のパパさんと
仕事休んでくれたキューピーちゃんがだけが若い男手になっちゃいました。
できるだけお年寄りの負担は減らしてあげたいですもんね。
※余談ですが・・・1戸から一人出れば良いのですけど爺も参加・・・
前日捜索隊に誰が行くかって話をしてた時に爺さんが「よろしくね♪」なこと言って
婆が怒ってらっしゃったんですね(このよろしくねは婆に行ってきてね♪の意味)
婆にはキューピーちゃんと私が行くから爺はいらないよって言ってはおいたんですけど
当日朝に「普通は男の人が出るものですっ!」って爺に言ったもんで
プライドが高い爺さんは渋々参加したってわけです(笑)
何故かにゃご家から3人も参加ってことになっちゃいました(笑)
婆も炊き出し部隊に入ったんで全員参加になったんですけど
使い慣れない包丁で指を切っちゃって早々に撤収したらしいです(-"-;A ...アセアセ
地元の山道をすべて捜索しないとなのでルートを3つにわけ
歩いて道を確認する捜索になりました。
キューピーちゃんと私は車で山の麓までおりてから頂上に上がって行くことに。
小雨が降り、蒸し暑い中を山の小道に入ったり川岸におりたり・・・
車を少し移動させては草をかきわけかきわけ入って行きました。
まさかこんなとこには・・・ってとこも、もしかして?があるんで確認しないと
後であの場所にってなったら泣かなくちゃいけませんもんね(-"-;A ...アセアセ
そんなかんじでお昼まで捜索したものの見つからず・・・
電動カートも見つからないし、事故の形跡もなかったんです。
遠くまで行くお爺ちゃんだったから山ではなく町にいるのかもってことで
お昼からは町内全域の捜索に入りました。
・・・町内の道を網羅できていない状態の私とキューピーちゃんには大変なことでしたっ
結局夕方まであっちこっち探しまくって本部になってる公民館に5時前に帰還。
それでも見つかったって情報は入ってなかったんです。
明日はもっと広域の捜索に入るかもだから連絡待っててって言われてやっと帰宅。
ん?爺さんがのんびりしてる・・・お昼からの捜索はパスしたらしい(-"-;A ...アセアセ
爺さんより動きはましな娘が行ってるから行かなくても良いだろうらしいよ!(怒)
7時過ぎかな、瀬高町ってとこでお爺ちゃんが見つかったって連絡がきました。
残念だけど亡くなっていたとのこと。
ここから瀬高町までは車で行ってもすごく時間がかかるとこです。
きっとお爺ちゃんは温泉に入りたくて瀬高に行ったのでは?って誰かが言ってました。
詳しい情報はまだ来てないけど、温泉に入ったあとだったら良いのになって思いました。
お爺ちゃんが遠くの場所で亡くなったのは残念だけど
今回の捜索で田舎ってやっぱり良いって再確認しました。
都会に住んでたらきっと捜索隊に入るなんてことなかっただろうし
無償で1戸1人以上の人の参加協力依頼でちゃんと人が集まるんですもん。
お勤めしてる若い人には負担が大きいことだけど、消防団は農家さんがほとんどで
何かあった時には人がいないってことがまずないんですね。
若手の農家さんが頑張ってくれてるって、こうゆう場合にも良い面があるんですね。
高齢化がすすんでるこの場所では昔からの助け合いが残っています。
都会で育った私にはすごく新鮮で残していきたい風習です。
炊き出しの材料は各自持ち寄り、おにぎりとお漬物と煮物がすぐに出来上がります。
普段でもどこの誰かが顔を見ればわかり、立ち話で誰々の健康状態が確認できます。
どこの子が怪我をした、どこのお爺ちゃんが入院した
こうゆう話が来たら留守が多くなるから気をつけてお家を見ておこうってかんじで
誰から頼まれるわけでもなく防犯意識が高くなったりするわけです。
福岡にいた時はご近所付き合いって面倒なだけだと思ってましたが
実際に話してみれば楽しいこともいっぱいあるって今更気が付いて
もったいないことしたなと思ってたりします。
田舎の大事件は「昔は良かったよ」って言う都会のお年寄りのお話を
実体験する良い機会になりましたよ。
ここに住んで地元の人の役に立ちたいって思うのは
優しい人柄にお礼がしていきたいって思いだって改めて確認できました。
それにしても、妖怪生活の私には大変な1日でした。
間違いなく1ヶ月分は歩いたですよ(-"-;A ...アセアセ