2020年はメテオとおとめがオオクワガタのブリードを始めて6年目になります
自信を持って愛情をかけられるよう70頭前後の少数飼育です
初年度から元気に羽化できるよう有名どころの菌糸ブロック、安いよりは高い方が良いだろうと1ブロック1000円オーバーのものを色々色々試してきました
サイズは毎年男の子80mmが1頭出たら良いくらいのちいさいず、それでも元気に羽化してしてごはんを食べている姿を見られるだけで満足していました可愛けりゃ良いのです
ところが2018年孵化、2019年羽化の子たちに異変が…
毎年1頭出るかどうかの羽化不全、パカちゃんが6頭も出てしまいました
今現在も4頭は元気ですが、2頭は後食はしたものの秋前に亡くなってしまいました
サイズは全頭80以下、なのにパカ
これは根本的に何かが違うのだ、食べさせ方が間違っているのではないかと甲虫の生態や幼虫の必須栄養素等、調べられるものは全部調べ論文があれば読みまくりました
最後には体組成が似ている海老や蟹の養殖まで調べたという
元々猫のブリードをやっていたり、美容系の仕事をしていたのでこういうの得意だったりします
そこでわかったこと
幼虫が健康に育つのに必要な栄養素は菌糸と菌で分解されたオガの成分であること
難しい言葉で説明してもなんのこっちゃとなりますので割愛しますが、要は状態の良い菌糸とリグニン化されて栄養素に変化したオガが必要なのです
ご存知の通り菌糸瓶で菌糸の劣化を抑えるのは温度管理や湿度管理を徹底しても至難の業
劣化してしまえば即栄養不足の状態に陥ってしまうのです
特に身体が大きい子に栄養不足は致命的です、蛹化や羽化までの体力が足りないことになってしまいます
そもそも何故菌糸瓶で飼育をするのかの理由がココだったのです
そこで人工的に幼虫が必要とする栄養素を作れないものかと試行錯誤したものがおとめ菌です
2019年孵化の子たちから全頭使用しています
目標は羽化不全をさせない
まだ幼虫や蛹をしている子が多いですが、通常羽化組での羽化不全は1頭も出ていません
このまま全頭無事に羽化してくれることを願うばかりです
飼育にかかる費用はどうなのか
おとめ菌は菌糸に関連する栄養素が含まれていますので、無添加のブロックが良いのです
そう安いんです
一次発菌の為の小麦フスマ5%以外に何も入っていないブロックを使用します
月夜野ベーシック・バンブー・北斗等々
菌種・菌床は何でも良いのです、菌糸の栄養素を入れるだけですので
もうひとつ、なぜおとめ菌という名前なのか
C98さんが「おとめさん菌」と書いたからですw