【11月26日 17時】
スキーウェアについて加筆修正、および百条委員会の日当について追記
【11月27日】
稲村和美、奥谷の項目に加筆
【11月28日】
公約達成率について加筆
兵庫県知事選前後におけるデマ、真偽不明などの情報についてメモ的に羅列しておく。
①斎藤元彦の公約達成率は98.8%
発端は2024年7月30日における知事会見で「達成、着手した状況は171項目、98.8%」と発言したのがきっかけ。同様の発言は2023年8月1日にもしているが、これは「達成」と「着手」を合わせた数値であり、そして着手の進捗率は不明である。この「着手」の単語が抜けて「達成率(実現率)98.8%」という情報が流布した。また斎藤元彦HPの公約には公約達成・着手率「171/173」と書いてあるが、氏の公約には173項目の公約は記載されておらず、その公約は不明である。なお2021年時の選挙時には公約詳細版がHPに存在していたが、こちらの公約も173には及ばず137となる。明示されていない謎の公約が誇られている。
【11月28日追記】
11月27日の知事会見において、公約達成率が27.7%(173項目中43項目)であることが明かされた。
②港湾利権にメスをいれた
9月13日ごろに2023年3月21日の朝日新聞「県、外郭団体の使用料を不適切割引き 監査指摘、利益剰余金14億円」を受けて、斎藤元彦が港湾利権にメスを入れたという発想をした人物によるデマ。記事を書いた記者による否定、毎日新聞においても否定され、元投稿は削除されるに至る。早期にデマと認定されたため選挙選においてはほとんど出なかった話題だと思われるが、9月という斎藤元彦への批判が多かった時期に、その批判が「大きな権力」によるものであるという陰謀論的発想がこのころから見られたことがわかる。
③兵庫県のみのアンケートでは支持が39%
上記の円グラフ周辺を切り取った状態で、支持率は39%だとする9月26日の投稿が発端。実際には画面上を見ればわかる様に出直し選挙の判断についてのアンケートであり、斎藤県知事の支持率ではない。
④パワハラはなかった
まだ結論そのものは出ていない部分。選挙前もそうだが、選挙後にも多く見られた。8月23日に行われた百条委員会の奥谷委員長の会見動画などが都合よく一部切り取られ、パワハラがなかったという発言に編集されて誘導。会見の部分を文章化すると次の様になる。
記者:分かりました。6人のうちパワハラを受けた、または、その判断は本人ができないということで、知事から理不尽に厳しい叱責を受けたと明言された人はいらっしゃったんでしょうか。また6人のうち何人いたか、可能な範囲でお伺いできたらと思います。
委員長:私の認識では明確に知事の方からパワハラを受けたという方はいらっしゃらなかったという風に考えておりますが、それは職員さんの中でもこれがパワハラに当たるのか自分では判断できないという方もおられましたし、そこはこれから我々が聞いた事実を評価して 、パワハラに当たるのかどうか、しっかり評価をしたいと考えてます。
ファクトチェックセンター記事より抜粋
奥谷委員長の発言は「職員の認識として」パワハラを受けたという人間はいなかったという事だが、聞き取りなどから委員会がパワハラに当るのか判断するという文脈であり、「パワハラはなかった」という認定自体はされていない。兵庫県の文書問題調査特別委員会における県職員アンケートの集計結果では「知事のパワーハラスメント」について「A:目撃(経験)等により実際に知っている」が140件とされる。ただし県の百条委員会は現時点ではまだ最終的な結論を出してはおらず、パワハラと「認定されるか」、「認定されない」かは不明だ。斎藤自身は「必要な指導」だったとしており、あとはこれがどう判断されるかによる。
⑤おねだりはなかった
パワハラと同じくまだ結論そのものは出ていない部分。ただ根拠の一つとして挙げられるのはスキーウェアのおねだりがなかったというものがある。これは関西テレビが「養父市」でその様な事例があったと報じたが、やぶ市観光協会がその様な事実はなかったと声明を出している事から無かったと考えられる。ただし中間報告ではその様な事例があったという伝聞情報は複数回書かれており、8月23日の百条委員会においても証言は存在する。兵庫県議会議員の丸尾牧によれば、「養父市のスキー場の話ではない」という事だけであり、「スキーウェアを欲した」という事例は存在するとみられる。またこの件については丸尾が「スキーウェア疑惑を捏造した」という話があるようだが、本人は経緯を書き否定し、この件についてのまとめを記述している。
以上の様にスキーウェアについては指摘された場所のみが違うだけであり、その様な事例があった可能性は高い。この事例がなかった場合においても、産経新聞「兵庫知事「おねだり」贈答品を公開 ゴルフ用品、スポーツ服など25点」、「「斎藤家の食卓をにぎわしただけ」〝おねだり〟疑惑に百条委員が指摘 兵庫知事は正当性主張」などを見ればわかる様に「贈答品」をいくつももらっている。他の知事と比較してその数が多いかは不明だが、これらの記事などからは「贈答品」をそれなりにもらう知事であり、それが「おねだり」と判断されるかどうかとなる。
⑥自殺した元局長は10年で10名以上の女性と不同意性交罪をしていた
立花考志が選挙ポスターなどでまき散らした怪情報。今回の一連の発端となった3月の怪文書(後に公益通報)を作成した職員が特定され、そのパソコンの中身が調べられという一件が存在。その文書の中には「クーデター」などの文言が見つかり、また私的な文書もあったとされる。クーデターはどの様な文脈で使用されていたかは不明なので触れないが、こういった文言が「斎藤元彦が嵌められた」という様な言説を生む一つの要因となったと思われる。そして私的文書だが、これには不倫について書かれたとされる。しかし「不倫」が事実だとしても「不倫=不同意性交罪」ではなく、10年で10人という数値も立花の「予想」であり立花に明確な論拠はない。また職員の自殺の理由をこの不倫にしようとしているが、不倫が事実であればそれがバレる事による希死念慮もあろうが、個人特定やPC内部の調査などに起因すると考えた方が自然であり、あくまでも要素の一つだ。遺族からは「死をもって抗議する」と記された本人のメッセージもあり、それは何も不倫のみの話ではないはずだ。そもそもで言えば、立花に何故この情報を持っていたのかが不可解であり、事実上斎藤の援護選挙活動をしている。
立花の演説などの情報を含めればまだデマと言えるのものはあるかもしれない。その一つととして挙げられるのが各議員の名前が記述され、この機を狙って斎藤元彦を失職にまで追い込んだとされる怪文書だ。この怪文書の真偽、出所では定かではなく、また事実の可能性そのものについて肯定も否定も出来ない為にその事実性をここで検証するとは控える。しかし上記の10人と不同意性交罪や怪文書情報による斎藤知事は嵌められたというストーリーがマスメディアの報じない「真実」として受容し、そして選挙中に流布されるに至る。この立花の動きが斎藤再当選の一役を買ったと言えるだろう。
⑦稲村和美候補に対する選挙デマ
稲村のHPでは主に次のデマに対する反論を行っている。
・尼崎市長時代の退職金は、1千万以上減っています。
・いなむら和美は、県庁建て替えに1,000億円かけません。
・いなむら和美は、「緑の党」ではありません。
・いなむら和美は、外国人参政権を進めません。
リアルタイム検索で見ると「外国人参政権」などについて選挙期間中を通して関連付けられている事がわかる(「県庁」、「緑」を合わせて検索しても出てくるが、一番反応が多いのは「外国人参政権」だろう)。また「極左」というワードとも組み合わせられており、「左」の人物というレッテル張りによって票を逃そうとしている事が窺える。
緑の党に関してはこの前進団体であった「みどりの未来」の共同代表で会ったことを論拠として、この団体が外国人参政権を政策の一つとして掲げていたことが論拠なる。ちなみにこの「外国人参政権」という言説を一番精力的にSNS上で流布していたのは「うえはた のりひろ 神戸市会議員@NorihiroUehata」という自民党議員だろう。彼は清水候補を推していたが稲村へのこういった種類の批判を多く行っており、外国人参政権絡みだけで複数回行い、それなりに拡散している。
上部はうえはたのりひろの動画が関連しており、おそらく今回の「外国人参政権」がらみの投稿では一番拡散している。下の「あんかけナポリ@napori_ankake」は有名なネット右派アカウントだ。これらを見ると稲村への批判はネット右派層を中心に形成されているであろうことがわかる。ただし当然ネット右派系のみではなく、例えば斎藤支持の高見ちさき市議(自民)などは県立大無償がチャラになる、県庁舎に1000億使われるだのという投稿をしている(あまり拡散していない)。ただネット右派系と斎藤支持はある程度被っているであろうから、あまりここを区分けをする必要はないかもしれない。公約に記載がなく、そしてHPにおいてこれらの情報をデマとして事実上否定しているにもかかわらず稲村はこれらの政策を実行するという情報は虚偽の情報といえるだろう。
【11月27日追記】
稲村陣営に行われた公選法への指摘について追記しておく。まず稲村には兵庫県の22の市長が支持を表明した。ただこの行為に対して公選法違反ではないかという指摘が存在したが、市長が特定の候補を支持する事はなんら公選法違反には当たらない。市長などに禁止されているのは地位利用による選挙活動であって支持表明そのものは法に触れるわけではない。市長などの首長職の支持が公選法違反になるならば例えば大阪における維新の会の選挙では知事や市長が出てくることは珍しくなく、既に何らかの指導が行われるはずだが当然ながらその様な事実はない。つまりはデマの類だ。
次の事例は座間市議会議員の「かたおか将志」(元NHK党)による稲村の応援弁士が腕章をつけていないことに対して、「腕章がない」ことを公職法違反とする指摘だが、これは運動員は腕章をつけるべきという部分への指摘となるが実際のところ応援弁士となる人物の大半は腕章をつけないことが慣例化しており、応援として出てくる政治家などの演説は腕章は基本付けていない。厳密に判断した場合、グレーなのかもしれないが実際にこの弁士の腕章有無によって問題になった事はないと思われる。
そして最後に挙げるのが稲村の選挙事務所の看板の大きさ問題だ。腕章と同じくかたおか将志による指摘で選挙事務所に掲げられた「いなむら」「和美」という看板が公選法に規定されている大きさを超えているというものだ。公選法では選挙事務所の看板類は最大で「3,500mm×1,000mm」と定められているが、上記の看板はその規定を超えるというものだ。しかし稲村の選挙事務所は「いなむら」「和美」と二枚の看板であるためにこの規定に触れないようにしている様も見えるが、ただし二枚の看板を合わせて一枚に見えるようにしてはダメという規定も存在する為にそれには触れる可能性がある。選挙を多く取材しているフリーライターの畠山理仁はそれぞれの看板の下に「いなむら 和美事務所」と書いてあることから独立した看板二つという解釈ではという投稿をしており、その解釈も可能ではあるがグレーな領域と言えるだろう。なおこの投稿をきっかけとして通報があったのか稲村事務所にある看板の「和美」部分は外されるに至る。ちなみに同時期に斎藤元彦事務所の二枚連続看板も外されるに至るが、斎藤事務所の場合はメッセージボードの付箋を貼るスペースがなくなったために看板を剥がしてメッセージ付箋を貼る場所にしたとの情報があるが、真実は不明だ。公選法絡みの指摘はデマとグレーな部分が混在している状態となっている。ただ看板についてはわきが甘かったとはいえそうだ。
⑧斎藤元彦の三宮での演説画像はAIでつくられたもの
11月10日の三宮での演説画像について反斎藤派のアカウントなどからAIだという意見が存在した。確かに画像中の人物の多くの顔が潰れて表示され、プライバシー保護のために潰したとしても不自然極まりない状態となっている事、また密集度合いなども不自然に見えてそう思われたようだ。インスタグラムの三宮センター演説の公式動画などを見ても特に不自然な点はなく、これは画像をなんかしらの加工をした結果、この様な不自然な状態となりAIだという誤った結論を招いたのだろう。しかしAI作成ではない。
⑨奥谷委員長が局長の自殺の原因を隠している悪人
百条委員会の委員長である奥谷謙一は立花孝志に「悪人」扱いされている。
https://x.com/tachibanat/status/1851981100002013308
立花によれば百条委員会において議題に関係のない片山副知事が自殺した職員の不倫についてしゃべろうとしたことを遮った際の音声などをアップしている。奥谷側からすれば百条委員会において職員のプライバシーについては触れないことをにしているから止めているのだが、この行為が立花側のストーリーであると不倫が自殺の原因であることを隠している様子であるといった様に誘導していると思われる。この件に関しては奥谷は「奥谷委員長は悪人で、マスコミに圧力をかけ告発文書を作成した元県民局長の死亡原因を隠ぺいした」などウソの投稿をされ、名誉を毀損されたとして告訴状を出している。
【11月27日追記】
上記の百条委員会(10月25日)の音声流出などは百条委員会が公開されない故に起きたもので、百条委員会が知事選挙に不都合な事実を隠しているという「疑惑」が存在した。ただし11月25日の百条委員会の会見において、10月18日に斎藤知事側の弁護士から次回の百条委員会(10月24日、25日)について非公開のことだが正式に公開されるまでの間に報道機関やSNS等に情報を流すことが無いように申し入れられたことが明らかになった。これは個々の議員が発信した場合、ファクトチェックによる正式な反論が出来ないという論理の下に行われている。つまりは斎藤側の要請によってこの非公開の百条委員会の情報は議員側から報道などで伝えられることはなかったが、しかし何故か片岡副知事と奥谷のやり取りの音声が流出し、そして立花がその音声を下にして奥谷側への攻撃を行ったという図式や「疑惑」が生まれたこととなる。果たしてこの一連の流れが「狙った」ものであるかは不明であるが、結果としてはこの申し入れは斎藤に有利に働いたと言える。
⑩奥谷委員長の親族の会社が県庁立て直しの見直しにより倒産し怨んでいる
上記の立花の誘導にって奥谷は今回の件で「悪人」扱いされており、それが上記の様な「私怨説」を生む。まず兵庫県庁が耐震診断で国の基準を下回るなどの問題もあり建て替え計画が存在したものの、これがコロナ禍後のインフレなどによって当初の700憶から1000億を超える費用見込みとなる。そして斎藤元彦2021年の選挙において県庁再整備構想という公約を掲げ、この新庁舎の建設がストップしているというのが現在の状態となる。そして奥谷謙一だが、彼の周辺が調べられていくうちに「神戸不燃板工業」という企業の社長が叔父である事が調べられ、11月20日にこの企業が官公庁への搬入もしている企業で、しかし倒産しているという投稿が行われる。ただこの情報は直結して立て直しとは繋げられずにそこまで拡散しなかったものの、のちに5chに転載されて700億などの情報が付加される。
※imgurがXにおける投稿画像
※「685」がいっているのは「これマジか ~ 始まってんの?」まで。その後にwikipediaなどで情報があさられて上記の投稿が完成し、コピペしていくつかのスレッドに書かれるに至る。
この情報がXに投稿されることによって情報が拡散して、「奥谷の私怨説」が完成する。しかしながらこのコピペ内容は細部でおかしい。神戸不燃板工業は木繊セメント板という木材をセメントペーストで圧縮成型した建材を扱う企業だが、これはコピペ内にあるような「木質ボード」とは異なる。隅研吾の建築物は数年たつと腐るという問題があるのは確かだが、木繊セメント板は腐敗に強いとされるから「おかわり」はおかしい。そして細部はわからないが、隅研吾の建築物の「目立った腐る」場所に木繊セメント板は使用されていないだろう。700憶は県庁の建て替えの当初の価格であるし、たとえ神戸不燃板工業が受注したとしても700億の案件ではない。などなど情報の精査が怪しいとしかいえない。そしてこの情報を受けて女性自身は奥谷に取材して「百条委員会・奥谷委員長 親族の会社が倒産→私怨で斎藤おろしに加担? Xで拡散する疑惑を「一族経営では全くない」と完全否定」という記事を書いているが見出しにある様に否定している。本人が否定すれば即それがデマになるわけではないが、奥谷は2021年の選挙時に斎藤を応援している。状況的、提示される情報の薄弱さから、これは点と点を繋げただけでまともな検証を経ていないデマだろう。
⑩はばタンpay第四弾のチラシに斎藤元彦の顔写真が使用されている
11月22日ごろに流布された画像。以前のはばタンpay+の告知チラシに斎藤元彦の顔写真が入っていたのだが、その顔写真が入った経緯としては斎藤のリクエストによるものだ。なので第4弾のこのチラシにも入っている事を批判する論調として使用されているのだが、この第4談の申し込み期間は選挙日である11月17日の翌日の18日からとなる。つまりこのチラシが事実ならば当選前に作成されている事になるが、これはコラ画像である。まず斎藤の画像は彼の選挙用のHPにある写真と同一の様に見えるが、選挙用の写真を使用するのは不自然極まりない。当然ながらはばタンpay+公式にもこの様な画像は存在しないし、現実に配布されているチラシにもこの様なチラシは存在しない。またはばタンの作者もフェイク画像と断じている。ちなみにこの画像だが悪意をもって作成されたものではなく、善意で作られた模様だ。それがわかるのが「西宮つーしん」による記事だ。この記事では当初この画像が使用されたのが、のちに非公式と判明したことから非掲載へと変わったのだが、その中の経緯の説明として次のように記述されている。
この画像は、西宮つーしんと仲良くさせてもらってる知人が善意で作成し、自らの目的で使用していたもので、公式資料ではございませんでした。しかし、その完成度の高さから公式と誤認してしまい、知人への確認を怠るという確認ミスが発生しました。
⑪斎藤知事のこれまでの全国知事会議出席率=36%
11月19日の投稿がきっかけ。日本ファクトチェックセンターの記事をそのまま引用するが、”全国の知事が集まる会議には、斎藤知事が今回出席する政府主催の「全国都道府県知事会議」と、全国知事会が主催する「全国知事会議」があり、拡散した表は全国知事会主催の出欠です。斎藤知事1期目の全国都道府県知事会議への出席率は約7割”
【26日 17時30分 追記】
⑫百条委員会の日当は1日5万円
11月25日に「百条委員会は1日1人5万が支援」という投稿が拡散するが、その様な事実はない。
https://x.com/mikimikihappy2/status/1861053744122937504
この話自体は11月20日の【ゆっくり解説】で存在するし、また投稿が削除されたが「サキガケ@nihonpatriot」というネット右派系アカウントの投稿に対して「委員会出席で1日の日当5万らしい」という投稿が存在する。どうにも11月20日に流布し始めたものだが、拡散したのは上記投稿となる。いずれも何をソースとして語っているのかは不明。投稿削除されたサキガケの投稿内容は「百条委員会の委員長奥谷さん 斎藤元彦さんがパワハラしてなかったと発言」というもので、これも別に5万円という数字は出ていない。当然ながら百条委員会にその様な手当ては存在しない。
デマにはまだ抜けがあると思われるが、とりあえずはここで筆をおく。特に立花やその影響下における発信はまだあるだろう。ところでこの選挙はSNSやネットの影響が強かった選挙と言われるが、youtubeにおける視聴回数などを含めると立花の圧倒的影響が垣間見える。
https://netcommu.jp/Report/hyogochijisen2024
斎藤元彦批判への相次ぐマスコミを介した批判報道から生まれたであろう「不信感」に立花がこれらの批判が仕組まれたものであるかのように喧伝した効果は大きく、また見聞きする者に幾人かの「悪人」を作った物語も不信感を抱くものの隙間に入っていきやすかったのだろう。立花の情報は真偽不明且つ確かめることは困難であり、プライバシー情報である事から公開そのものが難しかったことも「陰謀」にはプラスに働いている様に見える。その様な情報が立花に渡っていることも「陰謀」を生むが、ここら辺の情報は後に出てくることを期待したい。
また斎藤元彦に関しては、選挙中にSNS運用を頼んだmerchuの代表 折田楓がおそらく無自覚に内情をnoteに書いたことにより公選法違反などが疑われている。この話は登場人物も多く、その関係者間でも情報の行き違いが発生している為に事実がなんであるか、どのような帰結になるのかは不明だ。なのでここではその内情には触れないが、一つだけ書いておく。どうやら「斎藤元彦は折田楓に嵌められた」という陰謀論的な「説」が一部で生まれている。
https://x.com/May_Roma/status/1860020588418683107
折田のnote記事が「おかしい」のはその通りだが、それは彼女の迂闊さ、無知、自己主張の強さなどによるものが大きいだろう。そもそも誰が何のために「嵌める」のか。斎藤知事が当選した時の為のもしもの爆弾を仕込んでいたとでもいうのだろうか。いずれにせよこの件がどこまで明らかになるかは不明だが、それでも折田に嵌められた、はないだろう。
選挙の広報という意味では9月26日に斎藤元彦は「組織もなく、自分一人からの挑戦になります。厳しい道のりですが、しっかり歩んでいきたいです。」と書いていた。
https://x.com/motohikosaitoH/status/1839264142412362074
恐らくこの時点で折田側へは接触はしていた可能性はあり、「自分一人からの挑戦」は暴露された今となっては白々しい。またこれらの投稿以後、表面上の「クリーン」さを斎藤自身は帯びさせていた選挙である気はするが、選挙の前後も含めた全体を通してみると一つの知事選ではあり得ないくらいにデマも多く「ダーティー」な選挙だったように思える。