推しと、燃えたあと。✿第31回|実咲
「光る君へ」第32話では、寛弘2年(1005年)3月27日、一条天皇の長子である脩子内親王の裳着が行われる様子が描かれました。(裳着については第25回参照)
この様子は、『小右記』に道長が作中と同じく腰結の役を務めたことが記されています。
残念ながらこの日の『権記』の記事は簡潔なもので、「詳細は別に記す」とありますが、その「別記」は現在、伝わっていません。
ただし、この日の様子を行成自身が記した文書が宮内庁に所蔵されているので、いつものようによく働いていたことが推測されます。