デッキ改築記録①【万人の死角】
ぽれぐです。
今回は、長きにわたって愛用しているデッキの改築記録記事です。2022年9月13日にデッキ紹介記事を書いてから採用カードがかなり変わり、練度も向上したので、ここらでその軌跡を記しておこうという腹積りです。ぽれぐファン必見!
重い腰をあげる機会をくれたあぷりこってぃさん、読書の秋オフ会参加者の皆さん、ありがとうございます!
デッキ概要
具体的な改築の紹介に入る前に、デッキの概要から。このデッキは、No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロを主役として戦うデッキです。
ラグナゼロの効果をいつでも起動できるよう、様々なカードで相手の打点に干渉していきます。特に、肆世壊=ライフォビアは、場の守備表示モンスター×100相手モンスター全員の打点を下げる永続効果と、場に守備表示モンスターが3体以上いれば相手のカードを破壊できる起動効果を持ったカード。
このカードで、ラグナゼロの攻撃表示モンスターしか破壊できない弱点を補って戦います。相手がモンスターを出す度に、「攻撃表示で本当にいいですか?」「守備表示で大丈夫ですか?」って聞くの超楽しい。
そのほかにも、以下のカードで相手モンスターの打点に干渉し、ラグナゼロの効果を積極的に狙っていきます。ラグナゼロコントロールといった感じでしょうか。
変更があった点については以下で説明していきますが、デッキの軸や採用カード群は大幅には変化していません。細かいところは過去記事をご覧ください。↓
変更点
デッキの概要を確認したところで、これから変更点の紹介に移ります。個別のカードを見ていく前に、どこが変わったのかまとめて確認しましょう。
まずはレシピから。上の画像が2年前のレシピ、下の画像が現在のレシピとなっています。
レシピだけでは分かりづらいと思い、変更点をまとめてみました。まずはメインデッキ。
続いて、エクストラデッキ。
枚数の変更があったカード達。
変更点をまとめて見てもらったところで、ここからは各論に移ります。
・ヴィサス関係
一番大きな変化は、ヴィサス=サンサーラの採用と、それに伴ってサイバース族周りをごそっと抜いたことでしょう。
ヴィサス=サンサーラの登場は、革命的な出来事でした。
スケアクローというテーマは、スケアクロー・ライヒハートが星4ではあるものの、ランク4Xを組むことに貢献してくれないカード群でした。それが、このカード1枚でライフォビア+ランク4X(=ラグナゼロ)の盤面をを成立させることができるように成立せられるようになったのです!(サンサーラ→ライトハート→ライフォビア→ライヒハート→ノヴァ) さらに、2枚目以降は召喚権を使わずに特殊召喚でき、中盤以降もラグナゼロの降臨に貢献してくれます。
今までライフォビア+ラグナゼロの盤面を揃えるために採用していたフォーマッドスキッパーと、それに連なるサイバース族連中はお役御免となりました。ドロソとして用いていたヒートソウル周りのカードも、そもそもデッキが回ればラグナゼロでいっぱいドローできるじゃん!ということで抜けていきました。実際、いつも沢山ドローできています。
サンサーラが墓地でヴィサス=スタフロスト扱いになってくれるので、出しやすくなったヴィシャス=アストラウドも採用。墓地リソースだけで除去効果持ちモンスターを展開できるので非常に強力です。スタフロストを使って承影出した後にこいつを作れると、除外トリガーを引けて最強。
サンサーラが除外状態のモンスターを戻せるのも本当に偉い。
細かいところでは、ライフォビアを1枚、械貶する肆世壊と入れ替えました。
2枚目のライフォビアにアクセスするよりも、世壊の新星(スケアクロー・ノヴァ)やクロシープ等でライヒハートを蘇生してこのカードにアクセスし、墓地のライフォビアを回収した方が安定するという判断です。こうした微調整によってメインギミックの再現性が向上しました。
・HERO関係
次に、HERO関係について。自身も打点干渉効果を持つギガンテック・ファイター/バスターを初動にしている点は以前と変わりません。素引きNGなカードを初動としている関係から、手札事故のダメージを低く抑えられるよう調整しました。
まずは、スピリット・オブ・ネオスのサーチ先の選択肢として採用した融合と、そこから繰り出すガーディアン・キマイラ。
これらによって、素引きしてしまったシャドーミストを墓地に送ったり、手札で腐った/バスターをドローに変えたりできるようになりました。中盤以降に不要になったカードをガッキーに変換できるようになったので、バスター・スナイパーを採用して初動札を増やすこともできました。
それから、エアーマンを1枚だけ採用。HEROにアクセス可能なのは勿論、中盤以降にリキッドマンで蘇生することで、相手の魔法罠を除去しながらラグナゼロを立てることも視野に入れています。
マスクチャージもお洒落枠として採用。相手の魔法罠が重ければアシッドの再出力が見えるし、そうでなくてもリキッドマンを拾いながらコスト用の手札を1枚増やせるので、結構強い。
それから、リキッドマンとフェイバリット・コンタクトを1枚ずつ増やしました。リキッドマンは、リキッドマンAでシャドミを蘇生してラグナゼロを組んだ際に、シャドミの効果でリキッドマンBをサーチしたいことが多かったので2枚に増やしました。サイバース族をヴィサス=サンサーラに変更したことで、中盤以降の召喚権をリキッドマンに割き易くなり枚数を増やすことができました。
フェイバリット・コンタクトについては、1枚目でアブソリュートZEROを立て、2枚目でZEROを戻してデストロイフェニックスガイ、3枚目で再びZEROといった形で、エクストラの枠を食わずに増量が見込めたので増やしました。これによりリキッドマンやラグナゼロをデッキに戻せる回数が増え、より長期戦にも耐えうるようになりました。
・その他採用カード(メインデッキ)
次に、特定のカテゴリ等を持たない採用カードの紹介です。サイバース族の枠が空いたので、自由にカードを詰めるようになりました。以下3枚を順番に紹介していきます。
まずはメンタルチューナー。
お遊びでいれたつもりが、意外と便利で抜けなくなった1枚。中盤以降に緊急テレポートから呼び出します。レベル調整効果のおかげで、ランク4Xの素材にしたり、相剣大公-承影に繋げたりできます。カードを除外してレベルを調整するので、承影のデバフ効果をアクティブにできる点も◎
続いて、皆既月蝕の書。
ライフォビアとの相性のいい妨害札として採用。反転召喚してきたモンスターはラグナゼロで破壊しに行けます。手札を捨てられる点も、素引きNGな札を捌いたり、ダブついた初動札を処理したりできて◎
最後に墓地墓地の恨み。
シンプルに相手モンスター全員の打点を永続的に0にする罠。現代遊戯王において、発動条件なんて無いに等しい。早い段階で1枚目が見えていると、相手によっては攻撃を躊躇してくれて生き延びたりできるので、見かけ以上に強いです。完全態アンヘルにこのカード当てるの超気持ちいい。
・その他採用カード(エクストラデッキ)
メインデッキについては説明し終えたので、エクストラデッキの解説に移ります。
まずはFA-ホープ・レイ・ランサー。
このカードの情報を見た時、自分が発注したんじゃ無いかと思いました。ランク4Xに重ねて出せる、打点干渉モンスター。元から採用していたNo.39希望皇ホープ・ライジングとの相性が◎。ライジングでラグナゼロを蘇生し、余ったライジングにこいつを重ねるだけで、ラグナゼロを起動できるようになります。素材を使い切ったラグナゼロに重ねられる点もありがたい。冥王結界波効果もシンプルに強い。
続いて、リンクモンスター3種の紹介。1枚目はリンクリボー。
中盤以降に余ったサイキック・リフレクターをこいつに変えます。地味にこいつも打点干渉系モンスターです。
次に、クロシープ。
Xモンスターがリンク先に出ると、相手の打点を下げられてラグナゼロと相性が良いです。アンダークロックテイカーよりも使い勝手が良いだろうと思い、あちらと交換しました。ガッキーやヴィシャスの採用によって融合モンスターも出力しやすくなったので、蘇生効果が狙いやすくなって利便性がさらに向上しました。
ラストはヴァレル・ロード・ドラゴン。
クロシープによってリンク値を伸ばしやすくなったので採用しました。対象耐性とコントロール奪取という強力な効果に加え、打点干渉効果も持っています。いまだにちゃんと強い。
抜けていったカード達
最後に、この2年間で一度は採用したものの抜けていったカードのうち、印象深い3枚を紹介します。
1枚目は、グリッドスィーパー。
サイバース族を使っていた時期に、サイバネット・マイニングからのサーチ択として採用していたカード。ライフォビアがあれば特殊召喚できる星4モンスターで、場にいても不要なスケアクロー・ライトハートを除去の弾に変えられるカードとして重宝していました。サイバース族が抜けたタイミングに合わせて抜けて行きました。星4の供給手段として結構便利なカードだったので、他のデッキでもいつか使いたいなぁ。
2枚目は二重召喚。
結構長いこと使っていた気がします。ラグナゼロでドローが稼げるので、手札に抱えたモンスターを吐き出すために採用していました。ヴィサス=サンサーラの登場により、召喚権への依存度が下がったので抜けました。ドローがたくさんできるデッキであればかなりやれるカードだと思うので、こいつもいつか使いたい。
3枚目は、E・HEROプリズマー。
ヴィシャス=アストラウドが出たタイミングで、HEROとスケアクローの架け橋になってくれると思い採用。しかし、あまり活躍してくれなかったのですぐに抜きました。そもそもライフォビア周りはドローで引き込めるし、もし引けずにHEROだけで戦っている時に、こいつにサーチや召喚権を使っている暇がない、というのが理由かと思います。使ってみないと分からないこともある。
まとめ
以上、デッキ改築の軌跡を記してみました。2年に渡る改築を総括すると、デッキの安定性を高めつつ、初動札を中盤以降盤面に還元できるようにしたことで、持久力と柔軟性を底上げした、と言えると思います。こうした地道な作業は、ひとつのデッキを長く使い続けることではじめて可能になります。新デッキを組むのも勿論楽しいけれど、同じデッキを使い続けてブラッシュアップしていくのも楽しいものです。
このデッキは所持しているデッキの中で唯一、心の底から構築に納得したと言えるデッキです。めちゃくちゃ気に入っているので、2年以上使い続けていますし、いまだにオフ会でも頻繁に回しています。読書の秋オフ会でも複数人の方相手に回し、満足度の高いデュエルができました。これからも使い続けていくつもりです。
改めまして、記事を書く機会を、そしてこのデッキと過ごした数年間に思いを馳せる機会をくれたあぷりこってぃさん、読書の秋オフ会参加者の皆さん、ありがとうございました!