おんせんキャンパスの利用を検討されている方へ
雲南市教育支援センター「おんせんキャンパス」は、学校でもフリースクールでもありません。
学校での生活に不安や戸惑いを抱えている、学校へ通うことに困難さをお持ちの子どもやそのご家族のためのサポート機関です。雲南市教育委員会と認定非営利活動法人カタリバの協働により運営しており、原則として雲南市の子どもを対象としています。
学校に行きづらくなる子は自信があまり持てず、他者と関わるエネルギーも0に近い状態になっている傾向があります。
おんせんキャンパスでは、まずは安心できる環境、関係性をつくることからはじめ、その子にエネルギーがたまってきたら、自分の殻から一歩外へ出るよう背中を押しつつ、となりで一緒に歩くよう心がけています。
それは、おんせんキャンパスのスタッフだけでできることではなく、保護者さんや学校の先生方と力を合わせて、ようやくできることです。
悩みや不安を一気に解消する魔法の杖はありません。
だからこそ、大人がチームになり、子どもを応援していきたいと思っています。
ご利用の流れ
おんせんキャンパスでは、相談と見学を受けつけております。
見学は保護者さんだけ、お子さんとご一緒のどちらでも大丈夫です。
「家から出にくい」「おんせんキャンパスまでは遠くて行けない」という場合も相談に応じておりますので、お問合せください。
学校に行きづらくなる理由は人それぞれに異なり、本人自身もわからない場合が多々あります。
「困っていることや、不安に感じていることは何なのか」「本人はどうしたいと思っているのか」「今はどうしたらいいのか」「先を考えたら、どういう道筋を立てていくといいのか」を、本人を中心にして、保護者さん、学校の先生方、おんせんキャンパスのスタッフで相談しながら、計画を立てます。
おんせんキャンパスを利用するようになったら学校へ行けなくなる、というわけではなく、学校と併用したり、おんせんキャンパスを中心にしたり、日数や時間帯も含めて、子ども本人の気持ちと保護者さんのご都合に合わせて予定を立てられるよう調整しています。
体験から本利用へ
見学をして利用を希望される場合、まずは雰囲気に慣れるよう、個別で1時間ほどスタッフと話したり、ゲームをしたりして過ごすという体験を数回重ねます。
子どもによっては複数の人と関わることに不安があったり、ザワザワした音や大きな音が気になったりするなどの困り感があるため、様子を見ながら少しずつ他の子たちと関わるような段階を経て、みんなと一緒の活動をするようになったり、またその日の様子によって個別活動をしたりします。
何をやるのかわからないと不安になるのは誰にでもあることですが、なかには不安が大きく出て活動がつらくなる子もいますので、活動前には必ずやることと内容を確認して、子ども自身が見通しを持てるようにしています。
おんせんキャンパスでは、できるだけ個々の不安や困り感を軽くし、子どもがのびのびと自分の得意なことや好きなことに取り組めるような環境を整えたいと考えています。
そして、のびのびと活動することを通して、心のエネルギーや体力を少しずつ増やしていき、さまざまなことにチャレンジしてほしいと願っています。
ただ、そのタイミングは人それぞれに違いますので、急ぎすぎず、その子に合うペースを探りながら進めていくことが大事だと考えています。
子どもの変化に合わせて
学校へ行きづらくなる子はエネルギーが0に近い状態になっていることが多いと申し上げましたが、エネルギーがたまって活動の幅が広がってきても、日によって調子が悪くなるときがあります。
そんなときは、スタッフとの個別活動に切り替えたり、オンラインで話したり、家庭訪問をしたりというように、対応方法を変えています。
思春期は身体が急成長して心が追いつかない状態ですので、言動も日々揺れ動きます。
お子さんの様子によって、保護者さんの不安が増すこともあると思います。
心配なことはいつでも、スタッフにご相談ください。
また、先輩保護者さんの体験談を聞くことができる保護者会の参加も、おすすめです。
保護者会に参加された方は「同じような悩みを持つ人に出会えて、気持ちが楽になった」と、おっしゃいます。
お子さんがおんせんキャンパスを利用されていない方も保護者会に参加できますので、お問合せください。
問い合わせ先
おんせんキャンパス
TEL:0854-48-0007
住所:雲南市木次町平田506
Mail:onsen-campus@katariba.net
雲南市教育委員会キャリア教育政策課
TEL:0854-40-1074