CDBと七紙草子|note

CDBと七紙草子

CDBと、創作ユニット七紙草子のページ。 著書『線上に架ける橋』 https://www.amazon.co.jp/dp/484602122X?tag=774books-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

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  • 七草日記

    絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきたいと思っています。

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最近の記事

『虎に翼』は「桂場さん萌え」で終わって良かったのか?という話

『虎に翼』の最終回から1ヶ月になりますので感想を書いておこうと思います。なるべく正直に。 公平に言って、よく準備された質の高い朝ドラだったと思います。フェミニズムをテーマにした脚本にくわえ、演出や撮影も巧みだった。視聴率も評価も高く、大成功と言えるでしょう。(ただ、フェミニズムをテーマにしたことが画期的、とかマイノリティを扱ったのはこれまでの朝ドラにない、といったような評価は、朝ドラを見ている人なら誰でも思うように「ああ、過去の作品をほとんど見ていないんだな」という感想です

    • 唐沢俊一さんと「皮肉の時代」の死

      昔から亡くなる人はたくさんいて、たぶん僕らの憧れていた人たちの世代が亡くなる順番に入ってるってことなんだろうな。まるで70歳になってはいけない決まりがあるみたいに、60代の先輩たちが亡くなっていく。 唐沢俊一さんは唐澤なをきさんのマンガの中に登場する人として最初に知った。たしかにマンガの中でも毒のあるキャラクターだったけど、お2人の関係がこれほど深刻な状態だったとは知らなかった。 なをきマンガの中のキャラクター化された彼とは違い、SNSで知る唐沢俊一氏は、ほとんどあらゆる

      • 売切れ続出、宮島礼史個展で買った『漫画家原画から作るアクリルスタンド』は、出版社と漫画家を救うキャラグッズの革命かもしれないという話

        表参道で、『彼女、お借りします』『紫雲寺家の子供たち』などのヒット作で知られる宮島礼史先生の個展が9月4日まで開催されている。原画展示やコメント、ファンノートなどの企画も素晴らしかったのだが、ここで売られていた、原画から作ったアクリルスタンドがとてもインパクトがあった。これはもしかして、キャラクターグッズに革命を起こすのではないかと思ったほどだ。 アクリルスタンド、アクスタと呼ばれる絵のスタンドは、キャラグッズとして以前から人気がある最もポピュラーなものだ。しかし今回のアク

        • フィクションの中の革命・映画『ラストマイル』についての複雑な感想

          『ラストマイル』についてのネタバレを含みます。というかこういうことをいちいち断る必要は本来ないと思う。このタイトルでネタバレがないわけないだろう。 最初に書いておくと、映画『ラストマイル』は志の高いエンタメ作品として日本映画の中でかなり高い水準の位置にあるとは思う。『アンナチュラル』『MIU404』いずれも劇場映画にすれば確実に興収数十億円レベル、もしかすればそれ以上も狙える人気ドラマシリーズを『シェアードユニバース』という形である意味では踏台にして、物流業界の労働賃金問題と

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        記事

          『先生の白い嘘』と『違国日記』

          映画『先生の白い嘘』については、公開初日の舞台挨拶で監督とプロデューサーが謝罪したことを報じるこの記事がわかりやすいかもしれない。 三木康一郎監督が公開前のインタビューで、主演女優・奈緒さんからインティマシーコーディネーターの希望があったが、話し合いの結果、今回は入れなかったと語り、それが激しい非難を浴びた。記事から謝罪の言葉を引用しよう。 三木監督「今回、私の不用意な発言により皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことをこの場を借りて謝罪したいと思います。本当に申し

          『先生の白い嘘』と『違国日記』

          本日発表されたあるニュースについての個人的感想

          本日発表されたあるニュースについてのきわめて個人的な感想を月額マガジン向けにクローズドな形で書く。極私的な感想なので公開で書こうとは思わないし、ライターとして何か情報を持っているわけでもない。単なる短い、個人的な感想だ。だから何についてのニュースなのかタイトルで触れて購読者を増やそうとも思わない。単にクローズドな形で、あるニュースについて書きたいだけだ。

          本日発表されたあるニュースについての個人的感想

          名古屋のスガキヤは死んでいなかった、という話

          ゴールデンウィークの前くらいだったかな。鳥取県の青山剛昌ふるさと館に行く途中で名古屋駅で降りて、スガキヤを探した。関東からははるか昔に撤退し、もはや伝説のラーメンになっているスガキヤ。名古屋ではまだそれが生きているという噂を聞いていたからだ。 スガキヤ伝説は関東でも響き渡っている。2014年には愛知県名古屋市港区出身の武井咲がおしゃれイズムのゲストでスガキヤ愛を語るなど、スガキヤLOVEの有名人は多いのだ。安い価格。美味しいスープ。 cdbちゃんもはるか昔に食べたことがあっ

          名古屋のスガキヤは死んでいなかった、という話

          急病による月額マガジン更新遅れのお詫び

          大変申し訳ありません。 実を言いますと、つい昼まで今日は6月30日だと思い込んでいました。 当然ながら本日は7月1日です。しかしながらこの月末、39℃を超える発熱で意識が朦朧とし、月末に投稿するはずだったnoteを書くことができませんでした。というか、そもそも何日なのかを把握できないほど朦朧としていました。 先週の火曜日、舞台を観に行った後に、徐々に体調が悪化するのを感じていました。(より詳しく言うと、そのさらに1週間前にまったく別の症状で先月に続いて先月に続いて救急車に乗

          急病による月額マガジン更新遅れのお詫び

          映画『マッドマックス:フュリオサ』 感想

          日本でも『マッドマックス:フュリオサ』が公開されました。初日の朝から見てきましたので感想などを書きたいと思います。 そもそも前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は前々作『マッドマックス/サンダードーム』から30年もの時をこえて作られた作品でした。同時代のゲームに例えれば初代ファミコンで熱狂したゲームの続編がPS4のフル3Dで公開されたようなものです。主演の交代はもちろん、映像、ストーリー、砦のイモータンジョーたちの人物造形、そして何よりもフュリオサの鮮烈なキャラクター、

          映画『マッドマックス:フュリオサ』 感想

          今年のゴールデンウィークも横浜に屋外映画館シーサイドシネマがやってきた

          去年も紹介した、横浜市が後援する映画のゴールデンウィーク屋外上映会、シーサイドシネマがやってきた。 今年から加わった新会場はパシフィコ横浜大ホール。大スクリーンの屋内会場は定員制だが、屋外は設置されたモニタを自由に見られる。牛串屋やケバブ屋のキッチンカーも来ている。 去年の記事はこちらである これ、涼しい風が吹く中で映画のスクリーンを見るのは本当に映画文化の概念を揺さぶられる体験だったので、横浜に近い方はぜひゴールデンウィークに足を運んでみてください。

          今年のゴールデンウィークも横浜に屋外映画館シーサイドシネマがやってきた

          人生で初めて救急車で運ばれてしまった話

          いきなりすまん。本当は西日本旅行や、映画のことを書こうと思っていたのだが、今月下旬の深夜に急激な体調の変化があり救急車を呼ばざるを得なくなってしまったのでそのことを書こうと思う。今は回復しています。

          人生で初めて救急車で運ばれてしまった話

          映画公開後の疑問『オッペンハイマーをプロメテウスに例えて本当にいいのか?』

          映画『オッペンハイマー』が公開されました。試写の時はさすがに内容に踏み込んだことを書くのは控えたのですが、無事公開もされたことですし、あらためて内容について書きたいと思います。 Prometheus Stole Fire from the Gods and Gave It to Man. For This, He Was Chained to a Rock and Tortured for Eternity.” 映画『オッペンハイマー』はこの引用から始まります。 「プロメ

          映画公開後の疑問『オッペンハイマーをプロメテウスに例えて本当にいいのか?』

          試写会で見た『オッペンハイマー』に日本の観客として感じたこと

          映画『オッペンハイマー』の試写会に行ってきました。日本中の映画関係者が来ているのではないかと思うほどの大劇場満員の試写で、受付だけで大行列でした。 まずはこの映画の配給に手を挙げてくれたビターズ・エンド社にお礼を言いたい。アメリカで映画賞総なめ状態にも関わらずこの映画の公開はなかなか決まらなかった。『正欲』『熱のあとに』など優れた日本映画の配給を支える一方、こうした火中の栗を拾うような作品も配給してくれるのは映画ファンとして足を向けて寝られない。 『オッペンハイマー』の映画技

          試写会で見た『オッペンハイマー』に日本の観客として感じたこと

          『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』伊藤健太郎の完全復活と、映画をめぐる論争について思うこと

          伊藤健太郎の日本アカデミー賞優秀助演男優賞の受賞は嬉しい驚きだった。もともと僕は『冬薔薇』『静かなるドン』と伊藤健太郎の演技の良さについて書いてきて、去年の文春シネマのベスト10にも『静かなるドン』を入れた。映画を見ればわかるがあれは明らかにDVD媒体向けに作ったコンテンツを、伊藤健太郎の演技があまりにいいので劇場公開展開した映画だと思う。静かなるドンというのは漫画原作で、そんなに真面目にリアルな話ではない。ヤクザの跡継ぎ息子が昼間はサラリーマンという、昭和末期に連載がスター

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          今年の川崎モアーズ有名人慈善絵馬展の記録

          毎年やってるので、今年も記録しよう 今年の目玉、羽生善治さん

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          蛙田アメコ先生めあてで見た林家つる子師匠の落語があいみょんの歌のように天才だった話

          推し小説家の蛙田アメコ先生が出演するということで、日本橋で落語を見てきました。といっても蛙田先生が落語をするわけではありません。大学時代の友人、林家つる子氏が真打に昇進する。しかも先輩11人を抜いて、女性落語家として初めて、落語協会で11年ぶりの大抜擢で真打昇進。大天才です。これをお祝いする壮行会でした。会場の日本橋社会教育会館につくと、パンフレット代わりにコピー紙で出演者一覧が渡されました。 もらった時のままです。印刷に失敗していますね。おそらく蛙田アメコ先生本人がコンビ

          蛙田アメコ先生めあてで見た林家つる子師匠の落語があいみょんの歌のように天才だった話