全ての悩みは対人関係にある
by アドラー
夜明けのはざま(町田そのこ) という本を読みました。
自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。
地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。
死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!
引用:ポプラ社の紹介ページ
葬儀屋の周辺で起こる、死をめぐる物語の本だけど「死について考えさせられた」ということではないです。
むしろ逆で、生きることについて考えさせられました。
人が亡くなった際、残る側の誰かが嫌な思いをすることになる。嫌な思いをさせるのは、常に自分の常識を押し付ける人間で、それをつゆほども悪いと思っていない。だって、その人にとっては常識だから。
私自身はどうだろうか
自分の常識を押し付けることで、誰かの大切なものを踏みにじったりしてはいないだろうか。踏みにじらないまでも嫌な思いをさせたり、肩身の狭い思いをさせたりは?
関わる全ての人を幸せにすることはできない。せめて自分の娘や嫁の気持ちだけは踏みにじらないようにしたいもんです。
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