浮世離れの世迷言・続:ラグビー

ラグビー

2019年03月17日

GSと言えばグループサウンズだけど本当はグランドスラム

最近はちっともやらないのだけれど、昔は麻雀が大好きだった。
学生時代はほとんど毎日だったし、社会人になってからしばらくの間ほとんど毎週末に友人宅に泊まりこんで卓を囲んだ。
子供のころからの友人たちや、その友人の同僚や旅友達と、そのつど入れ替わりで五人六人、でも友人とワタシは毎回参加していたはずだ。

不思議だったのはただ打つだけで、あんなんでよくも飽きずに徹夜できたものだと感心する。
もちろん勝ち負けでヒートアップはしたけれど、まあ、麻雀が好きだったし、気の合った連中と過ごす週末の夜がよほど楽しかったのに違いない。


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昔話はたのしいけれど、この話はそこではない。

さっきまで、一年で一番楽しいシックスネイションズの最終節第一戦のイタリア対フランスを視ていた。

往年の強さを全く感じないフランスが、シックスネイションズ二十何連敗だかを止めたいけれど、やっぱり今年も全敗のイタリアを振り切った試合だった。

ワタシがウェールズに心を寄せていることは誰でも知っているけれど、だからいつもはウェールズの試合はなんとか頑張って視るけれど、他国の試合は録画してあとから1.5倍速または2倍速で視る。
イングランドの試合は60倍速で視る。
イングランドが嫌いだから勝つところは見たくないわけで、あいつら無駄に強いから60倍速が標準になる。

もっとも、公式アプリで勝敗と得点は知っていることが多いので、イングランドが敗ける試合なら1.5倍速でも良いかなと思うのだけれど、今年はウェールズがイングランドをビートビートビートビートビートビートビートビートビートビートビートビートしたので等速または0.8倍速あるいはストップモーションでも良いと思うほどだ。

だから、たまたま最終節が、

リノディマメーリ対ラマルセイエーズ
ヘンヴラードバナーダイ対アイルランズコール
ゴドセイブザクイーン対フラワーオブスコットランド

という試合順序でもちろん放映順序でもあるので、しっかりと生中継を視た。

前半の半ば以降、イタリアのパリセキャプテンがフランスのペナルティのたびにアランにタッチキックを指示する。
3点取れる可能性が高いPKより、最大7点を取れるかもしれないがリスクも大きいラインアウトからのトライ狙いを何度も何度も指示する。

ワタシがラグビー観戦するときにたいてい一緒にいる男たちがいるのだけれど、うち何人かは相手が反則をすると必ず

PKだよPK
シュアだよシュア

と大声で叫ぶので、ついに今年の大学の決勝戦はワタシも別の友人たちも一緒に観なかった。
おかげでNHKの中継に映ったらしい。ワタシたちの方が。

今年一緒に映ったのと今年は一緒に映らなかったのと合わせて三人で、ずいぶん以前熊谷の試合で映ったけれど、そのときはみんなおじさんだったけれど、今年はワタシももう一人の友人も、おじいさんになっていた。
仕方ない。


まあそれは良いとして、つまりシュアに行って勝ち負けにこだわるのも、たとえばいま視ている、ウェールズのグランドスラムが掛かっている試合だったらアランウィンがガレスアンスコムにショットを指示しまくるのは当然で、ショットが決まるたびに無声で雄叫びをあげているのだけれど、イタリアがタッチキックを繰り返すたびにワタシはなんだか胸にジーンとするものを感じた。

あんまり月並みなことは言いたくない。
パリセがこの秋のワールドカップで代表を引退するらしい、その餞に連敗ストップをトライを切欠に、ということもあるかもしれないが、やはりそれよりはカツを入れるという意味なんだろう。

やっぱりラグビーで燃えるのは、トライを取ろうとする十何次にも重なる攻撃の様子もあるし、それに、強い相手のトライを何度もタックルで止めるディフェンスに身体が斜めになって固まるほど燃え上がる。
ウェールズも釜石も三洋電気も、赤いジャージのチームは攻撃ばかりでない、ディフェンスで入場料が取れる。

それを視ながらふと昔のただやるだけの麻雀を思い出したのであるから、パリセにもこの時期にけがをしてしまったジラルディーニにも、相変わらず元気いっぱいのバスタローにも、ロートレックに似ているヌタバックにも、ちょっと失礼かもしれない。

でも、あの麻雀もイタリアの実らなかった挑戦も、とても楽しかったんだから仕方ない。









よしっ、グランドスラム!

1トライ1ゴール6ペナルティキックでも、素晴らしい。


いやあ、この連中を秋に観ることができる。

こないだのチームとは違うからねえ。

今の本物が来て、それを観られるとは!
熊本と大分が真っ赤になるぜ。


noonuki at 01:55|PermalinkComments(0)

2019年01月13日

粗忽長屋ラグビー

大学選手権を観戦し、そのあと新宿まで歩いて新年会でしこたま飲む、というのがここ十数年の恒例行事である。
驚くべきことに、その過半が帝京大学の優勝を寿ぎながら飲み始めるならいだったけれど、今年はついにその慣行が破られてしまった。

いろいろな意味で、帝京大学にはしばらくのあいだ覇権を維持し続けてほしいと願っている。
また来年から頑張ってほしいものである。


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天理大学が二日の準決勝でその帝京大学を退けた試合を視て、こりゃ優勝は天理大学だな、と確信した。

結果は明治大学の優勝で、要するにオレの見立てなんて屁のツッパリにもならないということが証明されたと言えなくもないが、1トライ差の敗戦を、僅差と見ることもできたし、なかなか越えられない壁と見ることもできた、という、どっちつかずの感想が一日過ぎた今でもわだかまりつつ残っている。


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一日過ぎた、と言っても、冒頭にあるように、試合後は例のごとく鳩森八幡神社で世界遺産を登頂し、その後去年からは新宿ではなくて代々木でオダを挙げて、そのうえワタシの激烈なる怒りによって二度と足を踏み入れないことにしていたションベン横丁の飲み屋に移動してさらにおっぱいを食うという番狂わせまでしでかしたので、ほぼ半日は間抜けそのものであったのだから、まあ、ふと思い出したけどオレわだかまっちゃってるね、くらいのものに過ぎないけれど。

なんで初めから走らなかったのかな、このことである。


ま、ワタシなんぞはよくラグビーを知らないので戦略でも戦術でも技術でも間違って解釈しているはずだから、疑問そのものがへんてこりんなものである可能性が高いけれど、二日の天理と昨日の天理はまるで違って見えた。

いま闘っている天理はたしかに天理だけれど、こないだ視た天理は一体誰なんだろう?

このことである。


池波、二回入ったね。

まあ、いいです。


noonuki at 23:53|PermalinkComments(0)

2018年07月23日

ランドオブマイファーザーズ

さきごろ、ある場所で、係員の前で住所を書類に記入した。

と、その係員が、
 川口からいらっしゃったのですか!
と、さも感に堪えたような声で言うので、ワタシが、
 おや、何か縁がありましたか?
と返したところ、
 ええ、仲の好い友達が川口から来てまして、外国人が多いんですって?
と言われたので、
 よく御存知で、駅に行くと半分は外国語ですよ、
と期待に応えようと二割弱くらい盛って答えたら、
 犯罪都市なんですって?
と回転シュートをど真ん中に蹴られたので、もう嬉しくなって、
 おやおや、これはお詳しい、いつでも隣の足立区には負けないように頑張ってるんですよ、
とパンチングで返したら、たいへんウケた。

その人の友人に心から感謝して辞した。


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その帰り際、
 もう川口にお帰りですか?
と言われたので、ここでゴールマウスを外しては先のネイマールみたいになっちゃうと思ったから、
 ええ、犯罪がワタシを待ってますから、
とダメ押ししたら、さらにウケた。

ムバッペの豪快なシュート並みだな。

通報されないで良かった。

川口バンザイ。


まあ、いいです。


noonuki at 20:30|PermalinkComments(0)

2018年07月21日

火照って火照って、どうにかしてちょーだい

造影剤が体内に注入されると内側から火照るようだ。
年末は上の方だけだったので造影剤の量が少なかったのだろうか、股間が熱くなって驚きはしたが、胃がムカムカしたりということは無かったのだが、今回は撮影範囲が広かったので量が増えたのだろう、もちろん股間は熱くなったけれど、それよりも胃がむかむかして何も入っていないのにあげそうになるし、喉が詰まる感じでたいそう気持ち悪かった。


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なにしろ午後遅い撮影と言うのは剣呑で、朝ごはんのあとに何も食べられない。
水は飲むけれど、久し振りに目が回るほどの空腹感で泣きたくはならなかったけれど、切なかった。
こんなにお腹がすくんだから、ちゃんと機能してるんだから、もういいんじゃない?
って思うけれど、まあ、世間には世間の事情があるから仕方ない。

案外サササッと終わって、もうご飯食べられますから、水をたっぷり飲んで食べてくださいね、って言われたときは心底嬉しかった。
そんなときに、

オヒルゴハンニコメハタベナイデパンヲタベマス、

なんて痴れっと言えるのは東大出の大臣くらいのもんだろうよ。


それで丑の日にちなんで鰻を食べればいいのだろうが、鰻はこないだ食べたばかりなのでそんな贅沢はできない。松屋の山形だし牛丼にした。

やっぱり歳不相応に情けない人生である。まちがいない。


noonuki at 10:18|PermalinkComments(0)

2018年07月16日

ウェル ダン

ああ、終わってしまった、と、結局はそうなるのがワールドカップだった。

ムバッペを観たいと思ったのが今回のワールドカップを視る動機だったけれど、やはり視はじめるとヨーロッパと北中南米とアフリカの国々の試合ははずせなくなったので、眠いひと月になったし、それでも、眠くてもおつりがくるムバッペのすごさがたいへんよく解った。

カンテがキープレイヤーだということは始まる前から容易に想像できたけれど、グリーズマンが2年前の記憶以上に好い選手だったこと、ポグバがしばらく前に見た印象よりずっと好いプレーヤーになっていたことに驚いた。

デシャンは偉いね。


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クロアチアとベルギーがトップ4に来たのは当然だったけれど、イングランドがあすこまで残ったのは意外だった。ララーナが選ばれていないのに。

まあそう言うわけで、開会前にお酒を飲んで威張った予想のうち、四分の三くらいは外れ、一つは当たった。

外れたのは、
 日本代表は3試合で17点取られて全敗でグループリーグ敗退、
 イングランドはグループリーグ敗退、
 アイスランドはベスト8に到達、
 ベルギーは優勝するかもしれない、

当たったのは、フランスが優勝、だけだった。
なんだ、五分の一じゃないか。


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これで睡眠負債の蓄積は止まるはず。

生きる楽しみは来年のワールドカップってことになった。


noonuki at 18:32|PermalinkComments(0)