施術・手術とその経過 : 白血病から回復、そして食べ歩き

白血病から回復、そして食べ歩き

急性骨髄性白血病(前骨髄球性)を機にブログを開始。2018年8月頃までは闘病記中心。 それ以降は、あざみ野・たまプラーザを中心に食べ歩いています。

Category:日記(主に闘病) > 施術・手術とその経過

前回手術室でブラックアウトするまでを書いた。
「手術終わってます。」頬をつつかれ目が開く。手術室入りが12:35、起こされたのが14:50と2時間15分後。


口から管が抜かれ、酸素マスクが被せられる。「せーの」掛け声と共に身体が滑らされ、病室から運ばれてきたベットに移される。

その後は映画で良くある、手術室から廊下エレベーターと、目的地までの天井が流れていく。
前回の入院では味わえなかったドラマチックな光景、とここまでは良かった…。

この後自身に起きている事がようやく分かってくる。
酸素マスクは顔についているので認識していたが
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心電図等の計測機。胸に電極。左手の人差し指にも。
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足には空気圧マッサージ機。ずっと寝てると足にドロドロ血液が溜まり易く、その後急に動いた時にそれが流れて血栓になるのを防ぐ。
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そして1番辛かったのがこれ。尿管に管を入れられ、尿が自然に排出される。尿意に留めどなく襲われるので眠りを妨げられる。
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これら写真はこの時いた妻が撮ってくれました。自分では後から様子がわかった次第。

この状態で術後3時間は絶対安静。
その後、酸素マスクと足だけは外され、少し動きやすくなるものの、寝たきりなのは同じ。
出来るのは寝返りだけ。
翌朝心電図と尿管が抜かれ、ようやく動けるように。
この時間、本もTVもなくひたすら耐えるしかない。睡眠も取りにくいしね。



ほぼ初めての手術を体験できたのはいいが、正直何回もやりたいもんではないな。






入院は散々経験したが、これまで手術というものは、子供の頃の脱腸のだけである。
これも寝てる間に終わってたという記憶しかないので、ほぼ初めての体験だ。


ポリープについては自覚症状は全くなし。出来てる場所が、胃や大腸ではなく、十二指腸という壁の薄い場所だったため、術後しばらくの入院が必要になる。

9:30の時点で水分補給を止め、手術の声がけを待つ。


点滴針装着。唯一の場所に。
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手術前のは胃薬に続いて生理的食塩水。
この日は水飲めないからね。
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手術に際して麻酔薬とか繋げられるようジョイント付き。
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11時過ぎにスタンバイの声。
配布されたストッキングと購入したTパンツを装着。
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この後予定時刻に手術室に呼ばれる。
ここから後は写真ありませんが悪しからず。
手術室は、関係者以外立ち入り禁止エリア。
無論(大人になって)初めての体験。
病室付き看護師に連れて行っていただき、手術室付きの看護師に引き継がれる。
ベットに寝かされ額や胸に何か貼られ、アレルギーはないかとか、定型確認質問。
一応白血病のこと、血管が細くなってることを申告。手術には関係ないようで、医師の間に笑いが漏れる。
麻酔薬入ります、ちょっと痛いかもの声。



ここで自らがブラックアウト。
手術を実況できないのがもどかしい

闘病生活93で唐突に手術に言及した。
白血病では手術はなかったので、まさに久しぶり。親知らずの抜歯である。
(引っ張ったわりに何のことはない。)
近所の歯医者では出来ず、総合病院の歯科口腔外科に。

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申し込んでから手術まで2ヶ月半。
白血病で入院してた病院の主治医に抜歯の許可を取るなど、ひと手間多くなるのは仕方がない。



右下の親知らずが横向きに生えている。
つまんで抜くというわけにはいかない。
(で歯科でなく歯科口腔外科というわけだ)
周りの歯肉を切開するのに加えて、歯を分割して除去する計画ということである。



いつになく緊張して待っていたら
予約した時間より20分遅れて呼ばれ部屋に。
設備は普通の歯医者と変わらない。
面識ない若い先生だが、こういった手術を多く手がけておられるのか、落ち着いている。
大したことないように言ってもらえると患者としては安心する。


最初に麻酔。「チクっとしますよー」。2本は打たれたようだ。段々と患部が痺れてくる。
顔の上に、丸い穴があいた青い紙シートがかけられる。(まさに手術っていう感じ)
電動ノコなのだろう。例のキーン・ゴリゴリというやつだ。これが結構長く続く。
ひと段落して無理矢理引っこ抜こうとしてるのか、圧力がかけられる。
何度となくこれが繰り返される。



横向きに生えてるので結構苦戦されてるようだ。
歯科衛生士さんが「我慢しないで痛かったら知らせて下さいねー。」というが、中断したらこの時間がそれだけ長く続くことになる。
途中でやめるわけにもいかない。
忍耐には慣れているが、結局駄目でしたってなったらどうしようと不安が頭を掠める。
だいぶん経って「もう抜きましたー。」と神の声。
麻酔のせいか抜けた感触はなかった。
縫合して終了。手術時間は20-30分かかっていた。



結局、親知らずは4分割されていた。
歯が硬かったので時間かかりましたとの説明。
(写真撮れず。もらって帰ればよかったと後悔)



大きく腫れることを覚悟していた。
(増えたとはいえ白血球は少なめだし。)
結局はあまり腫れずに済んだようだ。
手術前の右顎の様子

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手術後1日経過後の様子。

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変化のない写真で、すみません。(個人的にはラッキーだったが、ブログ的にはビミョーな感じ)
麻酔が切れた2時間後からズキズキし始めたが、抗生剤とロキソニン飲んだらほぼ治まる。
1日経過して痛みは終息に向かってる。



と思ってたら、夕食後腫れてきた!
嬉々として撮ったのがこちら。

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判るかな。
でも腫れて喜ぶ自身もどうかと思うが。
(こんなんだと、そのうちバチが当たりそう)




もう1枚口中の患部を写した写真があるのだが、あまりにもグロ過ぎて掲載を自粛。
文章で表現すると…
奥歯の奥に、縦に切った手術痕が走っており、数本の糸で縫われている状態。
周りに若干の血が付着。
(見たくないでしょ)



ところで、患部から出血してると血の味がしそうなものである。あの鉄のような不快な味。
それが、今回は何故か全然しないのである。
血は出てるようなのだが、歳とって味覚が変わったのか、それとも赤血球が少なく薄いからなのか。
いずれにせよ、不快でないのはいい事なのだが、若干複雑な気分。




久々の病院ネタで、文章長くなってすみません。

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待ちに待った時がようやく訪れた。


ずっと低空飛行だった白血球数(100未満→100→200)。

このまま微増が続くのか(俺の骨髄は血の作り方忘れちゃったのか)と半ば諦めかかっていたその矢先、3日越しの血液検査で600に!

2次曲線状に数値が乗ってくることを望んでいたのでこれは素直に嬉しい。
通常はこうなるはずと想定されていた状態になったことで、シャバへの道がようやく視野に入ってきた。


が一方、これまで珍しく一定量を維持していたヘモグロビン(赤血球)が8.4→6.5へと激減。普通は、これほどの急減はどこか体内での出血が疑われる。


ということで、急遽再度CTスキャンを撮ることに。今回はボディの部分が対象となる。2度目なので前回ほどの興奮はないが、機械がドーナツ型のシェルの中でかなりの高速回転する様子などを楽しむ。

前回は、緊張のあまり感じなかったが、今回は造影剤で少しラリったのが認識できた。CT撮影室までの行きもそうだが、病棟までの帰りも看護助手の方がついててくれる。前に事故があって以来付き添い必須になったそうだ。


CTの初見では、胃腸や痔において出血は見られなかった。かつ内臓異常も確認されなかった。胃痛や痔に関する自覚症状はないので、当然の結果といえばそうだが、敢えて異常なしと言ってもらえるとやはり嬉しい。


ただ、何はともあれ、赤血球と血小板(3.2→1.3)が減ってるので輸血が必要だ。ヘモグロビン6台は歩いていてふらつくレベル。血小板もここまで低いと内出血しやすくなる。
(写真は赤血球、これに加え血小板も輸血)


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赤血球や血小板の減少はこれまでもあったので、今すぐ心配する話でもないが、減少傾向のままだと退院はしづらいものがある。
本来なら、赤血球・白血球・血小板共に増えて正常値のバンドに入らないとダメである。

次は一時退院ではないのである。






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巨大な機械への憧れ、これは男子の本能である。CTスキャン。今更ですみませんが、私には初めての経験。


機械中央の溝に寝そべって、腕に造影剤投与用の針を打つ。万歳の体制で透明のトンネルを2回通過、包まれる感覚、ウィーンという機械音が心地いい。その後、腕から造影剤を注入(造影剤のでっかい注射器が機械側に付いてて、それが自動で操作されるのが堪らない!)して1回通過。ものの15分程度で撮影は終了。


造影剤投与の針挿入のため病棟から医師が付き添ってくれたり、副作用の同意書にサインしたり、着用していたマスクの針金が映像の邪魔になると撮影技師が抜いたり(白血球ゼロなのでこちらはマスク必須)、と準備だけでも大掛かりである。


さて、そもそもなぜCTをという話になったかというと、例の止まらない発熱の為である。身体のどこかに炎症の原因がないか確認する、とのこと。正直なところ、今更これで劇的な答えが出そうな気はしない(腫瘍発見とか言われても困るが、尋常じゃない抗がん剤流してるので、流石に癌はいないやろ)。


ただ、個人的には、気分転換として非常にいい経験だった。ハタと気がついたのが、これまでの心理状態である。

待ち望んでいた数値が改善せず、発熱もコントロールしてるものの、毎日同じ場所で移動の自由もない「膠着状態」にいたこと。正直精神的に倦んでいた。新しい経験で気分がアゲアゲに。やはり、人生刺激や変化が必要だ。


白血球は引き続き低調だが、炎症を示す指標がずっと上がってきたのが、低下に転じた。
ここは、再度腰を据えて乗り切るしかないと再奮起。
(ちなみにCTは普通のレントゲンの何十倍の放射線量があるので、頻繁に受けるべきではないそうだ。また、動かすたびに金もかかりそうだね。レントゲンとは比較にならぬ大掛かりさ。)




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