森のようちえん「のいちご」

森のようちえん「のいちご」

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2012.6.20 田んぼの日

★森のようちえん「のいちご」の概要については、以前の記事2月の「のいちごブログ始まりました!」をご覧下さい。今年度の募集は締め切らせていただきました。2013年度に向けての体験を6月から行っています。ご希望の方は、のいちご専用携帯08044819125 または、メールnoichigo.2010@softbank.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。

田んぼの活動は年3回。「どろんこ遊び」と「田植え」と「稲刈り」があります。お世話になっている田んぼの田植えは、例年6月中旬の梅雨時期に行われるのですが、これまでは幸運なことに天気に恵まれていました。が、昨夜は、台風4号の影響で大雨と大風。延期して金曜日にしても、降水確率70%。今年は無理かなあと半ばあきらめていましたが、台風は速度をあげて昨夜のうちに大阪を通過。無事田植えを決行することができました。ほんとに神様に感謝!

田んぼは、穂谷の里山の中にあります。穂谷のバス停からみんなで歩いていくのですが、交尾しているシジミ蝶を見たり、カエルを捕まえたり、チガヤの穂を集めてふわふわボールにしてみたりと、楽しいものがいっぱいでなかなか田んぼまでたどりつきません。竹林では、下側に竹の皮がついた白っぽい竹を見つけ、「字が書けるよ」と子どもたち。なぜ新しい竹は、白い粉に覆われているのでしょうね。
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のいちごの田んぼの活動を支えてくれているのは、手塚等史さん。のいちごを立ち上げる前に、「田んぼ」の活動をどうしても取り入れたいと考え、探しまわっている時でした。ちょうど参加した骨盤教室のお昼ご飯に、玄米ごはんをいただいたのです。「今日のお米はこの方が作られました」もらった一枚のチラシには、『穂谷の自然を愛して農業を始めて6年目。無農薬・有機で、お米と野菜を作っています…』。「この人、いける!お願いしてみよう!」とさっそく電話してみました。野のものとも山のもともわからない話を、手塚さんは一生懸命聞いてくださいました。そして、私の3歳の双子の息子をつれて手塚さんの畑に伺ったとき、「ほら、ここに乗ってごらん」と、積み上げられて山になった枯葉の堆肥の上に乗せてくださったのです。「手入れてごらん。あったかいだろ」その子どもたちへの優しいまなざしと、子どもたちが「感じる」ことを大切にしてくださる姿に、「この人しかいない!」と確信。そして頼み込んで、この縁をいただいた次第です。
手塚さんのお野菜は、人柄が通り、やさしくて滋味あふれていて、とてもおいしい野菜です。大阪の枚方、交野の範囲なら配達して下さいます。おまかせセットで、お値段は1000円~2000円くらい。量は相談に応じて下さいます。ご興味のある方は、hito4vivarisa@yahoo.co.jpまでご連絡下さいね。

さて、その手塚さんに、「よろしくお願いします」と挨拶をして、いくつか注意をうけました。「マムシがいるかもしれないから、溝には入らない」「田んぼの水が流れていってしまうので、土手は絶対踏まない」の2つ。10センチほどにのびた苗の根元には、まだお米の粒がついています。「これどうやって植えるんだったっけ?」田植え3回目のマテバシイ組の子どもたちに聞いてみると、「立てて植えるねん。たおれたら、あかん」「そっか、こうだね」と私がやってみせると、「ちょっと深すぎですね」と手塚さん。生長点が根元から3センチぐらいの所にあるので、埋め込むのは、親指の付け根ぐらいまででいいそうです。「さあ、では始めましょう。でも、今日は、遊びではありません。お仕事です。前回どろんこになって楽しかった子も、今日は、ちょっとがまん。がんばって苗を植えないと、秋にお米ができないよ」とはっぱをかけて、田んぼの中に入りました。
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のいちごに任せられた田植えの範囲は、部屋の広さでいうと12畳ぐらい。こんなに植えられうんだろうか…と少々心配でしたが、やるしかありません。きゃあきゃあ言いながら泥の中に入って行った子どもたちも、赤いテープを巻いた紐の前に立つと、ちゃんとテープの所に苗を植えていきます。前回のどろんこ遊びでは「いや!」と途中から泥の中に入らなかったツブラジイ組(満3歳)のRちゃんも、やんちゃなS君も、つぼみ組(2歳児)のMちゃんも、お母さんたちと一緒にちゃんと植えられていてびっくり!マテバシイ組さんは、いっぺんに3株ぐらい持って、手つきも慣れたものです。一列できると「はい。一歩下がって」と、順々に植えていき、みごと全部植え終わりました。手塚さんも、「実は、正直、あの広さは無理かなと思ってたんです」と、びっくり。みんなよくがんばりました。秋には、お米がたくさん実るといいね。
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# by noichigon | 2012-06-22 06:30

2012/6/15 畑の日

★森のようちえん「のいちご」の概要については、以前の記事2月の「のいちごブログ始まりました!」をご覧下さい。今年度の募集は締め切らせていただきました。2013年度に向けての体験を6月から行っています。ご希望の方は、のいちご専用携帯08044819125 または、メールnoichigo.2010@softbank.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。

森では「何に出会えるか」というワクワク、畑では「どう変化しているか」というワクワクがあります。今日も畑に着くなり、KH君は、自分が植えたナスに直行。「やった!実ができてる!」と大はしゃぎ。KJ君も、自分が植えた冬瓜の苗が大きくなっていることに大喜び。つるがネットに這うように、さっそく巻きつけています。6月からのいちごに入園したアラカシ組(3歳児)のT君は、「あっ、おきてる!」と、サツマイモの苗を見てしきりに言っていました。先週植えた時は、みんな横にして植えて寝てたものね。大発見!
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「今日は、じゃがいもをほりましょう!」ということで、まずは、予想をみんなでたてました。「どんな大きさのがあるかなあ。全部で何個あると思う?」とMK先生。子どもたちは、スケッチブックに、それぞれ予想した大きさのじゃがいもと数を書きました。
さて、いよいよじゃがいもほり。「どうやってほればいいかな」先生がいうと、マテバシイ組のAちゃんが、「手でほる!スコップだと傷がつくかもしれないから」と即答。さすが去年までの経験が生きてます。ジャガイモの苗を引き抜くと、大きいのや小さいのがごろごろ出てきて、子どもたちは大はしゃぎ。中には、どろっと溶けた種芋がまだついているのもありました。
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どんぐり組に入りたてのS君(満3歳)は、ほったじゃがいもを一番にシートの上に持っていきました。一つ一つバケツから取り出して丁寧に並べています。なんだか、とっても楽しそう。そういえば、この年齢の頃は、とにかく並べるのが面白い時期だったよなあ、と我が子をふりかえり思います。そのうち、みんな集まってきて、ジャガイモがどんどん並びました。自分の描いた絵の上にじゃがいもを乗せて、大きさを比べています。全部の数は、予想では最高がAちゃんの20個でしたが、なんと104個もありました!大収穫。
ほったジャガイモは、ふかしてお昼にひとつずついただきました。ほくほくして、とっても美味しい!残りはまたみんなで調理することになりました。さてさて、何がいいかな?
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# by noichigon | 2012-06-16 09:02

2012.6.13 森の日

★森のようちえん「のいちご」の概要については、以前の記事2月の「のいちごブログ始まりました!」をご覧下さい。今年度の募集は締め切らせていただきました。2013年度に向けての体験を6月から行っています。ご希望の方は、のいちご専用携帯08044819125 または、メールnoichigo.2010@softbank.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。

雨上がりのえびこ道。ハルジオンが子どもたちの背丈よりぐんと大きくなり、サワガニが現れ、そして、先週見られなくて残念だったホタルブクロがあちこちに咲いていました。「♪ほっほっほーたるこい、あっちのみずはにがいぞ。こっちのみずはあまいぞ~」「♪ほーたるこい、やまみちこい、あんどのひかりをちょとみてこい」子どもたちの口から自然とわらべ歌が流れてきます。今日は、のいちごの6月生まれのお友達の誕生日会なので、子どもたちは、葉っぱを拾ったり、小さな花束を作ったりしながら、楽しく山道をのぼりました。
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「♪森におはよう」の歌をうたった後、耳をすましていると、森の妖精フォーリーが小さな包みをもって現れました。「誕生日おめでとう!」。包みの中には、黄緑色のやわらかそうな葉がついたつまようじほどの幼木が。小さくても、しっかりした根っこがついています。「これなんだと思う?」と、フォーリー。「わからなーい」首をかしげる子どもたち。「これは、コナラの木の赤ちゃん。去年の秋に落ちたどんぐりが、今年の春芽を出して大きくなったんだ。今日は、君たちに、この子がどんぐりだった時の話をプレゼントするよ」
どんぐりの幼木は、自分がどうやって生まれてきたかや、自分の兄弟たちが、池にはまってしまったり、ゾウムシに食べられてしまったり、リスにいっぱい食べられてしまった時のことを話します。嘆くどんくりに、お母さんのコナラの木は、「ぼうや、いいんだよ。あの子のいのちのおかげで、ゾウムシは育っていける」「あの子のいのちのおかげで、リスは冬をこし、赤ちゃんを産めるかもしれない」と、優しく語ります。
どんぐりが地上に落ちても、発芽するのはわずか。そして大木になれるのは、ほんとにほんとにわずかです。人間の赤ちゃんもしかり。お母さんのおなかに宿るのが、実はとても奇跡的な確率なのと似ているかもしれません。この季節、小さい葉をつけたどんぐりの赤ちゃんが、ところどころ見られます。その中から、大木になれるのは、大地と太陽の恵みを受けて、数々の好条件と運に恵まれたものだけでしょう。この世に生を受けたのいちごの子どもたちも、たくさんの恵みを受けていることに感謝し、たくましくすくすくと大きくなってほしいと願っています。やがては、愛を惜しみなくたくさんのものたちに与えられるどんぐりの木のように。
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「♪虹の色をもらって、森の光もらって~」お絵かきの時間の歌がはじまると、自由遊びから子どもたちが走って帰ってきました。大きな毛虫を2匹も描いたどんぐり組なりたてのRちゃん。この時期、毛虫がほんとに多くてインパクト強いのよね。マテバシイ組とクヌギ組の子どもたちは、それぞれのスケッチブックをつなぎ合わせて合作。「巨大な木」だとか。エスカレーターがあって、家があって、そして大きなムカデがいっぱい幹についていて。なんでムカデ?と不思議ですが、なんとも楽しくて愉快な絵でした。
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# by noichigon | 2012-06-14 12:41

2012.6.8 畑の日

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「あっ、なってる!」毎度のことながら、畑に着くと、子どもたちの歓声があがります。ヒミツの細長い葉っぱの野菜は、とうもろこしと判明。ふさふさ毛のはえた実がついていました。「おもしろいなあ、これなに?」KJ君がとうもろこしと背くらべしながら、茎のてっぺんについた穂を見ています。「花?」これを見て花というとは、おぬしなかなかやるなってなもの。「なんで花と思ったん?」と尋ねると、「だってここをたたいたら、ぱらぱらって花粉がとんだから」。「へえ」と感心していると、つづきがありました。「で、この花粉がぜんぶとんだら、この後に花が咲くと思うねん」「どんな花?」「う~ん、ピンク、いや黄色かな?」またまた、観察の楽しみができました。
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朝のあいさつがすむと、M先生が、「今日は、さつまいもを植えようと思うんだ。これ何が入ってると思う?」と新聞紙のつつみみを子どもたちに見せました。「おいもかなぁ」先生がいうと、「ちがう!」と子どもたち。「そう?じゃがいもは、種芋を植えたでしょ」「ちがう。さつまいもは、苗」。さすが、マテバシイ組(年長)のAちゃん。サツマイモを植えるのも3回目ですから、先生の問いかけにもゆらぎません。新聞紙を広げると、たくさんの苗がでてきました。「これ、根っこがはえてる」「おいものにおいがするよ」。根っこをさわったり、葉っぱを匂ったり、子どもたちは一人ずつ苗を手にして感じています。「♪いもっこ、いもっこ、こいこいこい」Aちゃんが、苗を触りながら歌い始めました。朝歌った「ほたるこい」の替え歌かな。「それいいねえ」ってわけで、みんなで「♪いもっこ、いもっこ、こいこいこい」って歌いながら、さつまいもの苗に呪文をかけました。
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朝の集いの間に、お母さんたちが耕して作ってくれた畝に、子どもたちがサツマイモの苗を植える時が来ました。「これ、どうやって植えたらいいのかなぁ。こうかな?」とM先生が苗を縦向きに植えようとすると、「ちがう。こうやって寝かせて植えるの」とまたまたAちゃん。よく覚えていて感心。Aちゃんにお手本を見せてもらって、みんなで土のふとんをかぶせながら苗を植えていきました。もちろん「♪いもっこ、いもっこ、こいこいこい」って歌いながら。
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# by noichigon | 2012-06-09 08:11

2012.6.6 森の日

★森のようちえん「のいちご」の概要については、以前の記事2月の「のいちごブログ始まりました!」をご覧下さい。今年度の募集は締め切らせていただきました。2013年度に向けての体験を今月から始めています。ご希望の方は、のいちご専用携帯08044819125 または、メールnoichigo.2010@softbank.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。

今日は、来年度の体験の方が2組いらしてくれ、いつにもまして賑やかなえびこ道となりました。せっせとクサイチゴの実を見つけて食べる子。田んぼのおたまじゃくしをじーっと見つめる子。アオイトトンボがとまるように、ひとさし指を差し出して待ってる子。ミノから顔を出してきたミノムシを笑いながら見つめる子。それぞれの子が、それぞれ「おもしろい!」と思ったことに夢中になれる時間って大切。言葉はいらない。説明もいらない。子どもたちのきらきらした表情がすべて。子どもたちは、自分の気持ちに共感してくれる大人や仲間がいるからこそ、安心して夢中になれ、安心してまたおもしろいものを探していきます。のいちごにとって、えびこ道は、宝物がいっぱいの道です。
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♪ほっ、ほっ、ほーたるこい。あっちのみずは苦いぞ~、こっちのみずは甘いぞ~
やしゃぶしの実にカモミールで染めた黄色い綿をつけた「ほたる」を使って、子どもたちとわらべうたを歌ってあそびました。本当は、ホタルブクロを一緒に見て、
♪ほっ、ほっ、ほーたるこい。あんどのひかりをちょとみてこい
って歌いたかったのですが、先々週あったはずのホタルブクロが根こそぎありませんでした。とっても残念。だれか採っていっちゃったのかな~。
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6月のお話は、「うらしまたろう」。満3歳になってどんぐり組に編入したRちゃんも、ちょっと長い話なのに真剣に聴けました。Rちゃんは、いつも家に帰って、お話を再現してくれるそう。先月の「ももたろう」の時は、おばあさんになって♪かわよかわよ~って、歌いながらお洗濯をしたり、きびだんごを配ったりしていたとのこと。さてさて、「うらしまたろう」はどんな場面が心に残るのかしら。結末がちょっと悲しくて、KI君は、「ぼくは、竜宮城には行かない。だって、ママやパパと会えなくなるの嫌だもん」っていいます。楽しいお話、もの悲しいお話、しっとりしたお話。お話は子どもたちを色々な世界につれていってくれます。その中で色々な気持ちを感じてくれるといいなあ。
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今日は、番外編で、活動が終わってから、誕生日会用のかごを残れる人で作りました。つる取りに出かけるお母さんたちについて、何度もつるの運び屋さんをしてくれたKJ君。残ったお母さんたちといっしょに、つるを編んでかごを作ったKI君やAちゃん。個性豊かなかごが7つも出来上がりました。
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# by noichigon | 2012-06-08 06:14