★森のようちえん「のいちご」の概要については、以前の記事2月の「のいちごブログ始まりました!」をご覧下さい。今年度の募集は締め切らせていただきました。2013年度に向けての体験を6月から行っています。ご希望の方は、のいちご専用携帯08044819125 または、メールnoichigo.2010@softbank.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。
田んぼの活動は年3回。「どろんこ遊び」と「田植え」と「稲刈り」があります。お世話になっている田んぼの田植えは、例年6月中旬の梅雨時期に行われるのですが、これまでは幸運なことに天気に恵まれていました。が、昨夜は、台風4号の影響で大雨と大風。延期して金曜日にしても、降水確率70%。今年は無理かなあと半ばあきらめていましたが、台風は速度をあげて昨夜のうちに大阪を通過。無事田植えを決行することができました。ほんとに神様に感謝!
田んぼは、穂谷の里山の中にあります。穂谷のバス停からみんなで歩いていくのですが、交尾しているシジミ蝶を見たり、カエルを捕まえたり、チガヤの穂を集めてふわふわボールにしてみたりと、楽しいものがいっぱいでなかなか田んぼまでたどりつきません。竹林では、下側に竹の皮がついた白っぽい竹を見つけ、「字が書けるよ」と子どもたち。なぜ新しい竹は、白い粉に覆われているのでしょうね。

のいちごの田んぼの活動を支えてくれているのは、手塚等史さん。のいちごを立ち上げる前に、「田んぼ」の活動をどうしても取り入れたいと考え、探しまわっている時でした。ちょうど参加した骨盤教室のお昼ご飯に、玄米ごはんをいただいたのです。「今日のお米はこの方が作られました」もらった一枚のチラシには、『穂谷の自然を愛して農業を始めて6年目。無農薬・有機で、お米と野菜を作っています…』。「この人、いける!お願いしてみよう!」とさっそく電話してみました。野のものとも山のもともわからない話を、手塚さんは一生懸命聞いてくださいました。そして、私の3歳の双子の息子をつれて手塚さんの畑に伺ったとき、「ほら、ここに乗ってごらん」と、積み上げられて山になった枯葉の堆肥の上に乗せてくださったのです。「手入れてごらん。あったかいだろ」その子どもたちへの優しいまなざしと、子どもたちが「感じる」ことを大切にしてくださる姿に、「この人しかいない!」と確信。そして頼み込んで、この縁をいただいた次第です。
手塚さんのお野菜は、人柄が通り、やさしくて滋味あふれていて、とてもおいしい野菜です。大阪の枚方、交野の範囲なら配達して下さいます。おまかせセットで、お値段は1000円~2000円くらい。量は相談に応じて下さいます。ご興味のある方は、hito4vivarisa@yahoo.co.jpまでご連絡下さいね。
さて、その手塚さんに、「よろしくお願いします」と挨拶をして、いくつか注意をうけました。「マムシがいるかもしれないから、溝には入らない」「田んぼの水が流れていってしまうので、土手は絶対踏まない」の2つ。10センチほどにのびた苗の根元には、まだお米の粒がついています。「これどうやって植えるんだったっけ?」田植え3回目のマテバシイ組の子どもたちに聞いてみると、「立てて植えるねん。たおれたら、あかん」「そっか、こうだね」と私がやってみせると、「ちょっと深すぎですね」と手塚さん。生長点が根元から3センチぐらいの所にあるので、埋め込むのは、親指の付け根ぐらいまででいいそうです。「さあ、では始めましょう。でも、今日は、遊びではありません。お仕事です。前回どろんこになって楽しかった子も、今日は、ちょっとがまん。がんばって苗を植えないと、秋にお米ができないよ」とはっぱをかけて、田んぼの中に入りました。

のいちごに任せられた田植えの範囲は、部屋の広さでいうと12畳ぐらい。こんなに植えられうんだろうか…と少々心配でしたが、やるしかありません。きゃあきゃあ言いながら泥の中に入って行った子どもたちも、赤いテープを巻いた紐の前に立つと、ちゃんとテープの所に苗を植えていきます。前回のどろんこ遊びでは「いや!」と途中から泥の中に入らなかったツブラジイ組(満3歳)のRちゃんも、やんちゃなS君も、つぼみ組(2歳児)のMちゃんも、お母さんたちと一緒にちゃんと植えられていてびっくり!マテバシイ組さんは、いっぺんに3株ぐらい持って、手つきも慣れたものです。一列できると「はい。一歩下がって」と、順々に植えていき、みごと全部植え終わりました。手塚さんも、「実は、正直、あの広さは無理かなと思ってたんです」と、びっくり。みんなよくがんばりました。秋には、お米がたくさん実るといいね。