♬ きせつは めぐって 春がきた~
春を かさねて おもうのは~
小さかった 時のこと・・・
大きくなった 今のこと・・・
のいちご畑の一年が、ぐるっと一周しました。
そう、季節は巡ってまた春がやってきたのです。

ダイコンやカブたちが花をつけ、一生懸命にいのちを繋ごうとしています。
虫たちも顔を出し、春を感じて元気に活動しだします。
のいちごっ子たちにとってどんな一年だったのかな・・・
今日は子どもたちからの沸き上がるものを集めて、時間を繋いでいけたらいいなと思っています。
さて、最終日の朝。
みんなを迎えてくれたのは、畑の春でした♡
Aくんはじめ、あんなにみんなを楽しませてくれたダイコンも・・・
この通り、美しい一生の終わりへと姿を変えていきます。
あの美味しかったダイコンがこんなふうに姿を変えて、やがてタネをつけ命を繋いでいくんだな・・・と。
何回もの春を重ねて気づけたことって、いっぱいいっぱいあるんです。
あっ、お二人が見えた!
駆け寄ったその先には、畑でお世話になったOさんとMさんのお姿が。
「いつもありがとう。ヤーコンとかありがとう。採れた黒千石です、食べてね。」
「レタスのタネくれて、ありがとう。また遊びに来るね。」
のいちごっ子たちからお礼を伝えました。
いつものいちごっ子たちを温かく見守ってくださったお二人には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
その後、花束作りに興じていたかと思えば、
「せんせい、早くシール貼ろう!」と、意気揚々としたマテバシイ組二人の声が。
「ではお願いしまーす♡」と、託すことになりました。
二人は待ってましたとばかりにお当番バッジをつけて、楽しそうに進行していきます。

自立した姿、意欲的な姿、見えないルールを守り合う信頼関係、尊敬と譲り合いの精神・・・
あー!私、こんな時を待っていた!
そういえば以前のこの時間は、ハプニングがいっぱいだったよね。
でも今、その過程を乗り越えてみんながそれぞれを分かり合って会を進めていることが伝わってくる!
私も一人ののいちご母さんとして、この時間を楽しんで支えていくね。
今日が”畑最後の日”ということを改めて投げかけると、
「それじゃ・・・畑の楽しかったこと・・・思い出はありますか?」
と、進めてくれます。
私は”思い出”という言葉にびっくりしました。
少し難しい言葉かなと思って、あまり使ってこなかったからです。
それでもなんとなく、いや、でもしっかりと”思い出”の意味がみんなに伝わっていた気がしました。
「じゃ、大人でも子どもでも誰でも思いついた人は、どうぞ!」
「はい!わたしは・・・タネ図鑑を作ったこと!」
と口火を切ってくれたのは、マテバシイ組のBちゃん。
いつもよりも背筋が伸びて、声にも自信がみなぎっています。
えっー?
Bちゃん、何だかとても凛としている!
それに、そんなこと初めて聞いた!
確かに熱心に作っていたのはもちろん覚えているけれど、一番楽しかった思い出として残っているなんて!
Bちゃんね、実はあの日から作った図鑑を毎日リュックに入れてだいじに持ってきてくれていたんだって!
本当にびっくりの嬉しさでした♡
ぺらぺらと感想を話していたら、進行係さんに「はい、次にいきます!」と制止されて、これまた楽し(笑)。
その後も、
「スイカを収穫できたこと」
「サラダパーティーをしたこと」
「ニンジン抜くの~」
「シュッシュッポッポ~」
「ダイコンを抜いたこと」
・・・
のいちご母さんからも、
「ヤマモモがなってないと聞いていたのに、行ってみたらたくさんなっていてびっくりしておもしろかったこと(笑)」
「川に足を浸けてお弁当を食べた、川床ランチ」
「動物になりきって、本物の大きなかぶを抜いたこと」
「紫蘇ジュースがすごく美味しかったこと、かき氷も!」
「浮き輪でさぶ~んと川遊びをしたこと」
・・・
など、その場面場面が鮮やかに蘇り、本当に楽しい振り返りとなりました。
BちゃんCちゃんが適度に話を切ってくれる、名司会ぶりも素晴らしかったよ♡
懐かしく思い出に浸った後は、今期最後の畑仕事として・・・
「この・・・苗を植えまーす!」

「こんなのもありまーす。」


と、イチゴやスナップエンドウ、アスパラガスにカリフラワーを紹介してくれました。
「だいじなジャガイモもありまーす!」
しかし・・・
芽が伸びすぎちゃって・・・こんなになっちゃった💦
これ育つんだろうか・・・、霜が降りたら枯れるんじゃないかな・・・
の心配もありつつ、
とにかくジャガイモの芽をつぶさないように気をつけながら、みんなで植えたい野菜を植えましょう!と進めてくれました。
マテバシイ組さんの進行、おみごと~!!!
植え付け開始!
追加のイチゴ苗に・・・
ミミズ発見!
怪しいジャガイモ、
なぜか一点を固める・・・(笑)

ふぅ~!
みんなで頑張って、植えました🌱
ご飯の前に、畑をお借りしているHさんにご挨拶。
二人からもお手紙をお渡しして、みんなでお礼をお伝えしたよ。
Hさんへ
あの畑があったからこそ、子どもたちと喜びを分かち合い、おもしろい!やふしぎ!にたくさん出会うことができました。
そして豊かな時間の中で、のいちご家族みんなで育ち合えた気がします。
本当にありがとうございました。
食後は、のびやかに遊びます。
したい時に、好きに花束作りもしていました。

マテバシイ組さんたちが、花束をお母さんにプレゼントしたい!と考えてみんなに伝えていってくれたようです。
(もしかしたら使うかな?と思って準備していたリボンのことを話すと二人はとても喜んで、”準備がいい”ということで私は褒められました(笑))
今日、実は家族の体調不良でDくん親子がお休みとなり、それだけがとってもとっても心残りなんです。
Dくんは、どんな畑時間を思い出すかな?
3月うまれのDくんのお誕生日会は、Dくんがマテバシイ組になった4月に延期するね。
みんなでう~んと心を込めてお祝いするからね🌸
そのDくん親子に替わって、今日は私から絵本時間のプレゼント。
『きみに ありがとうのおくりもの』 ~宮野聡子 作
「ねぇ、いつもありがとう」
「ありがとうって、きっと、うれしいときにいうんだね」
(一部抜粋)
・・・
読みながら、今の私だ・・・と思っていたよ。
『のいちごじかん ぜんぶに うれしくて♡
のいちごじかん ぜんぶに ありがとう♡』
のいちごっ子たちから春のプレゼント・・・だいすき♡
のいちご母さんから言葉のプレゼント・・・ありがとう♡
♬ きせつは めぐって 春がきた~ 春を かさねて おもうのは~
小さかった 時のこと・・・
♬ 大きくなった 今のこと・・・
ずっとずっと だいすきだよ♡