2024年度入園募集
体験をご希望の方は、9月10日の
2024年度入園募集の案内の記事をご覧いただき、のいちご専用アドレスにご連絡ください。2023年度の途中入園も若干名可能です。
駐車場に一番のりでやってきたAくん。
待ってましたとばかりに、リュックから透明のケースをとり出しました。
中には、どんぐりと一緒に、鼻の長い小さな虫が入っています。
「ちょっきり! しんじゃってるけど」
お母さんの話によると、先週これを見せるのを楽しみにしていたけれど、お母さんの体調がすぐれずお休みせざるを得ず、その間に死んでしまったそうです。
以前、緑色のどんぐりついた枝が森にたくさん落ちていた時に、ハイイロチョッキリの絵本を読んだので、覚えていたんだね。
お父さんと公園に行っている時に、まさに鼻(口吻)をどんぐりに突き刺して穴を空けている瞬間を見たそうです。
こういう瞬間に出会えるのは、まさにご縁。
ご縁に気づけたのは、Aくんがいつも関心を持っていろんなものを注意深く見ているからだね。
つぼみ組のBくん(満2歳)が、「あ、あっ」と指さすので、その先を見ると、あらっ、イトトンボ!
もうすぐ11月になるというのに、まだいるんですね。
人が近づいてもちっとも逃げません。
寒いから?
調べてみると、オオアオイトトンボは11月ごろまで生きているそう。
体はあまり金緑色ではないけれど、そうかな?
「うわっ、なにこれ?」
死んだカマキリの横に、針金のようなものが動いています。
これは、姿通りの名前、「ハリガネムシ」。
カマキリの中に寄生して、大きくなったらカマキリを水辺に誘導して飛び込ませ、水中に産卵するという生き物。
そして、孵化して陸上にがると、それをカマキリが食べ、お腹の中で大きくなる。
ハリガネムシに操られるカマキリ。
おそろしや〜💦
えびこ道のふもとで、「へんなムシがおる!」とCちゃん。
「はっぱみたいで、きれいやん」
とCちゃんの小学生のお兄ちゃんのDくん。
これは、アオマツムシ。
鳴き声を聞いたら、「あっ、聞いたことある!」って思うかな?
お腹が膨らんで赤くなったジョロウグモがいました。
ちょっと巣から離れていただいて、私が手にのせると、
「どく、ないん?!」
と子どもたち。
セアカコケグモやカバキコマチグモのように毒のあるくももいますが、これは大丈夫。
触れるまでは「怖い」と思っていても、実際に触れてみることができると不思議と愛着が湧いてくるんですよねぇ。
人との関わりでも、一緒かな?
白い綿がついたような草がところどころあります。
ちょっとねばねばしています。
なんでしょう?
朝の集い。
今日は、アラカシ組(3歳児)のAくんがしてくれます。
先々週から「やりたい」って言ってくれていたんだよね。
背筋もピンとのびてかっこいい。
気合が入ってるね!
くもクイズ。
「くもの脚は、何本でしょ?」
「6ほん?」
とEくん。
この夏、セミやタマムシをよく観察していたから、その数が出てきたんだね。
「じゃあ、観てみよっか」
Dくんが虫かごに入れてきてくれたジョログモを取り出して、みんなで見てみました。
「8ほんや!」
「じゃぁ、虫じゃないんや」
とDくん。
そうなのです。
クモは、昆虫ではないのです。
昆虫は、Eくんが言ってくれたように、脚は6本。
クモは、分類からすると、サソリとかダニに近いようですよ。
「じゃあ、くもの目は何個あるかなぁ?」
ジョロウグモに拡大鏡に入ってもらい、みんなで順番に観察。
「3こ?」
「4こ?」
8個のはずなんだけど、ちょっと見にくかったね。
「次は、おいしい話だよ」
というと、「ジャムづくり!」と子どもたち。
楽しみにしていたんだね。
今日は、森のブルーベリーとも言われている、ナツハゼの実でジャムを作ってみます。
ナツハゼと言うと、「ハゼ?危なくないんですか?」とよく聞かれますが、これはツツジ科スノキ属の植物で全く別物。
ハゼのように、触れてかぶれることはありません。
まずは、子どもたちに、ナツハゼの葉っぱを見せてみました。
「どんな感じ?」
「とげがある」
「とげなんてない」
Cちゃんが言うと、Fちゃんの顔が悲しそうに曇りました。
「感じ方は、みんな違うからね。Cちゃんは、どんな感じがする?」と聞くと、
「ザラザラ」
自分の感じた感覚が、自分にとっての正解。
みんな違ってみんないいんだよ。
「ナツハゼの実は、何色でしょう?」
「むらさき!」
私が森のブルーベリーなんて言っちゃったから、そう思うよね。
実物を見せると、「あっ、くろや」との反応。
今朝、Bくんがえびこ道で見つけた実もブルーベリーみたいだよね。
でも、これはアオツヅラフジっていって、食べたら毒があるから、食べないでね。
というわけで、さっそくナツハゼの実をつみに出発!
っていうほど、遠くない。
実は、すぐ近くにあったのだよ。
みんないつも横を通ってたでしょ。
これからは、きっとこの木を見る目が違ってくる✨
背が高いところについているので、抱っこしてもらいながら採取。
Fちゃん、がまんできずに、つまみ食い。
集まった実をマテバシイ組(5歳児)のCちゃんとGちゃんが洗ってくれました。
お砂糖を入れてくれたのは、男3人組。
おっと、レモン汁、けっこう入っちゃったよ😅
しばらくたいて、できあがり。
先生の自家製パンにつけて、召し上がれ。
マテバシイ組のおねえさんたちがしていると、アラカシ組のFちゃんもしたくなりました。
は〜い、よろしくお願いします💕
こうして、いろんなことができるようになっていくね。
そうこうしている間に、Gちゃんのお母さんがやってきました。
実は、Gちゃん、今日は、お母さんにご用事があって朝から1人参加だったのです。
ちょっと前までお母さんがそばにいないと悲しくなって涙ぐむこともあったGちゃんですが、今日はそんな気配さえ感じませんでした。
今日の参加は、「ひとりでだいじょうぶ」と自分で決めたそうです。
その意志が彼女を自分でしっかり立たせてくれたのかな。
のいちごの中でなら大丈夫。
そうやって、ここが、Gちゃんにとって安心できる場になっていることも嬉しかったよ。
お母さんの姿が見えて、みんなが「Gちゃん、お母さんやで!」と言う中、Gちゃんがちらっとその姿を確認して、静かに袋からとり出したものは、朝えびこ道を登りながら作った花束でした。
しおれないように、ちゃんと濡れたティッシュで包んであります。
「はい、プレゼント」
こんな粋なことされたら、お母さん、泣いちゃいません?
(泣いてなかったかな?でも、きっと心の中ではうるるっときてたはず!)
素敵な1シーンでした💕
お昼からは、クヌギ組のEくん(4歳児)の「たんけんしたい!」という希望により、森のたんけんをすることに。
アラカシ組のAくん(3歳児)とEくんが競うように先頭を進んでいましたが、途中で、Aくんが、
「きょうは、ぼくがおとうばんやから、せんとう?」
と私に訊ねてきました。
「お昼からは、自由時間やからな。どっちが、先頭でもいいけど」
と私が言うと、なんとEくんが、「Aくん、ええで」と先頭を譲ったのでした。
これには、ちょっとびっくり!
大人が決めると反発したくなるEくんですが、任せるとこうやってお兄ちゃんぽくなるんですね。
今日は、今月最後の「わらしべちょうじゃ」のお話。
Eくんは、今日は、観客席側に座り、お父さんのお手伝いはしませんでした。
それもありよ。ゆっくり味わえる。
Eくん、Eくんのお父さん、楽しいお話ありがとうご会いました。
そして、最後に、Eくんのお父さんから素敵なプレゼントをいただきました。
オニグルミ。
以前ムクロジの実を拾いに行った時、近くに落ちているのを見つけて、後日Gちゃん親子と一緒に拾いに行ったんですって。
その時、なんとGちゃんは、リスがこの実を齧っているのを目撃したそうよ!
みんなも、拾いに行ってみる?
固い殻を割ると、小さいけれどクルミが入っていて食べられるそうです。
アレルギーがある人は、気をつけてねとのこと。
貴重なものをありがとうございました。感謝🙏