2023年度入園募集中
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七草粥というと1月7日に食べるものと思われていますが、新暦のその頃に七草すべてを揃えるのはちょっと無理。
旧暦の1月7日は2月の上旬から中旬になります。
というわけで、のいちごでは毎年この時期に七草粥を作って、みんなが1年元気に過ごせるように願います。
朝、駐車場に集まった子どもたちに、
「今日は、七草粥を作るんだったよね。七草に何があるか知ってる?」
とたずねると、
「せり、なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな、すずしろ」
と全部出てきました!
でも、実際の草と名前が一致するかというと、大人でもとっても難しいんですよね。
そこでまずは、七草の見本をみながら、一つずつ確認していきました。
先日、畑の活動で七草つみを体験したAちゃんは、すでに「セリ博士」。
すぐに、セリを同定できました。
血を作ったり、血をきれいにしたりする働きがあります。
ハコベも、すぐわかりました。
草なのにタンパク質が豊富な草です。
「おっぱいもよく出るようになるんだって」
というと、
「かあちゃんにいるなぁ」と
Bくん。
最後に残ったのは、スズナとスズシロとホトケノザ。
スズナとスズシロは、畑の活動にも参加しているAちゃんとBくんに、畑から収穫してきてもらいました。
Aちゃんの持っているのが、スズナ(かぶ)、Bくんが持っているのが、スズシロ(大根)です。
「これと同じ葉っぱは、どっち?」
一つずつ比べると、すぐにわかりました。
AちゃんとBくん、収穫してきてくれて、ありがとう!
さて、穂谷の森では、七草のうち、いくつ見つかるでしょう?
えびこ道を登りながら、探してみよう!
ハコベ
これは、たくさんはえていたので、すぐわかりました。
セリは、水が好きなので、湿ったところによく生えています。
でも、セリ博士のAちゃん、水が近くにないところにも、セリの形をした葉っぱを発見!
根っこを確かめてみたけれど、たけのこ状の節もないし、ドクゼリじゃない。
セリだ!
ふきのとう。今年も会えて嬉しいよ💕
冬眠から覚めたクマが一番に食べるんだとか・・・。
ちょっと苦いですが、ビタミン、ミネラル、鉄分、カリウムなどが豊富で体を元気にしてくれます。
これは一つしかないし、採らずにそっと置いておくことにしました。
どんなお花が咲くのかしら?
楽しみだね。
山の上についた子たちから、自分で摘んだ野草を種類ごとに分けてみました。
自分の目で確かめて摘み、再びよく観て分類する。
こういう作業を繰り返していると、自然と観察力がついていきます。
ただし、楽しみながらするのが大切ですね。
えびこ道で、オランダミミナグサをゴギョウ(ハハコグサ)と間違えてたくさん摘んでいたDちゃん。
形がよく似ていて、大人でもよく間違えるんです。
毒はないのですが、薬効は特にないようです。
Dちゃんに、本物のゴギョウと見比べ、手で触って、その違いを確かめてもらいました。
すると、執念?で本物を一つ見つけてきました!
ゴギョウとオランダミミナグサの違いを説明するのに、
「よく見ててよ、ほら」
とゴギョウの葉っぱを優しくちぎると、ふわふわの綿毛があらわれました。
「やってみたい!」
ということで、子どもたちにも、一枚ずつ渡して実験。
「でてきた!」
ちぎった葉っぱは、回収。
Dちゃんが摘んでくれた大事なゴギョウですからね。
お粥に入れなくっちゃ。
結局、今朝みんなで摘めたのは、七草のうちハコベとセリとゴギョウの3種類。
その代わり、タンポポと、オオバタネツケバナと、ヨモギも、ほんの少しですが摘めました。
のいちご畑のスズナとスズシロを合わせたら、7種類。
のいちご七草粥です✌️
さて、朝の集い。
「今日のお当番は・・・」と私がいうと、さっとたくさんの手が上がりました。
その中に、マテバシイ組のDちゃんも。
いつになく真剣な眼差しから、「あと数回しかないのいちご時間を悔いなく過ごしたい」そんな気持ちが伝わってきます。
他の子たちに、「みんなは来年お当番できるから、今日はDちゃんにしてもらっていい?」というと、
みんなもDちゃんの気持ちがわかるようで、「うん」。
だれ1人「いや!」という子はいませんでした。
♪ななくさ なずな とうどのかりが にほんのくにに わたらぬさきに
若菜つみの風習は、平安時代ごろからあったようで、この歌をうたいながら、包丁でとんとん叩いたそうです。
手を包丁とまな板に見立てて、子どもたちと一緒に歌って遊びました。
そして、今度は本物の包丁で。
Aちゃんが収穫してきてくれてスズナと、Bくんが収穫してきてくれたスズシロを、切ってみることにしました。
大きな子たちも、小さな子たちも、真剣そのもの。
あとは、MK先生とお母さんたちにお任せして、七草粥ができあがるまで、ひと遊び。
包丁で野菜を切ることは「しない」と言って、とうとうやらなかったBくん。
「あそぼっか。何したい?」
とたずねると、「あぶくたった」とのこと。
前回やって、楽しかったんだね。
今ひとつ元気がなかったので、自分で言えるかなぁと思いましたが、
「みんな誘ってみたら?」
と提案。
すると、一呼吸おいて、
「あぶくたった、しよう!」
と大きな声で言えました。
勇気を出してよかったね。
なんとか人数が集まりました。
♪あぶくたった にえたった にえたかどうだか たべてみよ
・・・・・・
とぉ〜んとぉ〜んとぉ〜ん
なんのおと?
おばけのおと
おばけになったBくんの10歩は30歩だ〜。
タッチされてしまった・・・。
楽しかったね。
七草粥が美味しそうに出来上がりました。
調理してくださったMK先生、お母さん方、ありがとうございました。
♪だいちがつくり たいようが みのらせた
ありがとう たいよう
ありがとう だいち
かんしゃして いただきます
今日は、この歌がぴったり。
心に響きます。
あー、おいしかった😊
これで、元気もりもりだよ!
Bくんのお父さんが、「2年半前にここで拾ったマテバシイのどんぐりを庭に埋めたら、今ではこんな大きなになってますよ」と見せてくださいました。
感激!
そう、どんぐりは種。
命をつなぐことができるんです。
というわけで、やりたい子たちとマテバシイのどんぐりを拾いに行き、大きくなっても邪魔にならなさそうなところを探しました。
「ここ、いいかもしれませんよ」
Eちゃんのお母さんが、根っこが出ているコナラのどんぐりを見つけました。
「ここにしよっか」
周りに建物もないし、大きな木もないし、陽も当たるし・・・。
穴をほって、マテバシイのどんぐりを埋めました。
根づいてくれるといいな。
芽が出るといいな。
大きくなってドングリいっぱいつけてくれるといいな。
時々見に来ようね!
子どもたちと炊事場に帰っていると、Aちゃんとお母さんたちが、花いちもんめをしていたので、仲間に入れてもらいました。
♪かってうれしい はないちもんめ
まけて くやしい はないちもんめ
わらべ歌遊び、楽しいね💕
2月最後の「だいくとおにろく」のお話。
お話担当のFくん、今日は幼稚園の用事で来れない予定でしたが、昼からはのいちごを選んで参加してくれました。
このお話をしたかったのもあるようです。
いつも聞く側だったFくんが、最後にする側も楽しめるようになって嬉しいな。
もうすぐ小学生。
みんなの心にも、きっとFくんとお母さんの2人の姿と共に、このお話が刻まれたことと思います。
ありがとうございました。
Dちゃん、お当番さんありがとう。
同じくマテバシイ組のFくんにシール帳を返す姿。
2人とももうすぐ卒園と思うと、寂しくなっちゃうな。
本当に素敵なのいちごのお姉ちゃんとお兄ちゃんになった2人でした。
残すは3月の活動だけだけど、よろしくお願いしますね!