森のようちえん「のいちご」は、2010年に始まった親子共育の場をめざしたようちえんです。
園舎をもたず、屋外で自然体験を中心とした保育活動をおこなっています。
豊かな自然の中で、いのちをたっぷり感じながら、ゆったり子育てを楽しみませんか?
幼児期だからこそ、親子で共に味わえる素敵な時間です。
体験希望の方は、9月1日のブログ「2022年度入園募集の案内」に詳細を掲載しておりますので、ご覧いただきご連絡ください。
前回Aちゃんが、山の粘土で作ったという、かわいいウサギやひしゃくを見せてくれました。
みんなも「してみたい!」ということになり、今日は、粘土をさがしに、くろんど池自然公園にやってきました。
「ねんど、みつかるかなぁ」と私が言うと、
「ぼく、しってるで!」
Bくんが、意気揚々と案内しはじめてくれました。
前から、目をつけてたんだね!
かさかさっ。
森に入ると、時々草が動きます。
「カナヘビ!」
Bくんが捕まえて、みんなに見せてくれました。
一昨年の秋に入園した時には、せみの抜け殻も触りたがらなかったのにね。
たくさんの生き物に出会って、虫がどんどん好きになってきたBくんです。
異質なものに触るのって、ドキドキしたり、怖かったり。
だから無理する必要はないのですが、触れると、不思議と愛しさが生まれます。
その生き物のいのちが、指先を通して、とくとく伝わってくるような・・・。
Bくんが案内してくれたところには、ぬるっとした茶色の土がありました。
水を少し入れてこねると、弾力が出てきました。
「ねんどだ!」
さっそくみんなで、少しずついただくことにしました。
楽しみ〜💕
広場に向かう途中に、子どもたちがお気に入りの天然すべり台があります。
マダニがつかないように、リュックをレジャーシートの上に置き、さっそく崖のぼり開始。
「ヤッホー」
岩の上からの眺めはいかが?
登っては滑り、登っては滑り。
楽しい!
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09582998.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09582998.jpg)
広場についてから、シール帳をしていると、Cくんが
「すごいものもってきてん。いえのにわでみつけてん」
と、こっそり教えてくれました。
「なになに?」
「クマゼミのぬけがら。でも、ただのぬけがらじゃないねん」
さっそく、朝の集いの時にみんなに見せてもらうことにしました。
なるほど。
黒い体が抜け殻の割れ目にくっついています。
「うまく羽化できなかったんだね」
と私がいうと、
「とちゅうで、雨にあたったんかなぁ」
とDくん。
羽化は命がけ。
そんなことを感じさせてくれました。
Dくん、見つけた大切なものをみんなに見せてくれて、ありがとう。
私が下見の時に見つけた、赤や白い粘土も、子どもたちに見てもらいました。
山の斜面の土を少し削ったら、下から出てきたんです。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09394996.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09394996.jpg)
さがしに行きたいという子数人と、一緒に採りにいきました。
「あった!」
「水を入れてこねてみよっか」
宝さがししているようで、ワクワクします。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09421006.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09421006.jpg)
帰り道、山のすべり台があったので、子どもたち登りたくなっちゃいました。
登っては滑り、登っては滑り。
満足するまでできるのって幸せ。
そして大切。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09444986.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09444986.jpg)
広場に戻ると、さっそく粘土あそびがはじまっていました。
Dくんは、ピザとハンコを作ったんですって。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09404359.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09404359.jpg)
Bくんのきれいな球は、「おつきさま」だとか。
弟のGくんは、お父さんと一緒に、カニを作っていました。
そういえば、Gくんのシール帳の絵はカニさんだったよね。
気に入ってくれてるのかな。
Eくんは、こねこね、粘土の感触を楽しんでいるようでした。
お母さんも、「こねてるだけで、癒されます」とゆったりした時間を楽しんでおられました。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_10022176.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_10022176.jpg)
Iちゃんも、お母さんと、こねこね。
おだんごや、かわいいおわんが、いっぱいできたね。
粘土採取から帰ってきたAちゃんとお母さんも、粘土に夢中。
赤い土がすんだら、白い土でねんど遊びするんですって。
粘土の種類によって違う感触も楽しめるね。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09454708.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09454708.jpg)
Fちゃんは水を入れすぎて、とろとろ粘土に。
でも、この感触がまたたまりません。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_10071013.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_10071013.jpg)
粘土って不思議。
手が土とおしゃべりしながら、その魅力にハマっていきます。
こねこねしているだけで楽しくて、癒されて。
大地のエネルギーをもらっているのでしょうか?
思い通りになるまで何度も何度も作り直せる楽しさもあリます。
が一方で、「あら、こんなのできちゃった」と意図していなかったものが生まれてくる楽しさも味わえます。
お昼からやってきたHちゃんに、Fちゃんが、粘土が採れる場所を教えてあげました。
朝一番に広場についたFちゃんが、「これ、ねんど!」って自分で見つけたんですって。
大発見!
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_10062971.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_10062971.jpg)
Fちゃんも、あっという間に粘土の魅力にハマりました。
これは、お母さんとFちゃんの合作。
美しいねえ。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09503540.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09503540.jpg)
木登りの魅力。
今は中3になった我が子も木登り大好きで、かつて「木登りの何が楽しいの?」と尋ねたことがあります。
「う〜ん。登ると別の世界にいった感じになるんだよね。自分だけの」なんて言っていました。
見下ろす景色の変化も、空気も、違っていたのかしら?
軽々と登るマテバシイ組(5歳児)のDくんに憧れて、ツブラジイ組(2歳児)のEくんもGくんも挑戦。
がんばれ〜!
お昼から、ちょっとしたハプニング発生。
子どもたちがおにごっこをしていたら、Gくんとお父さんの粘土の作品がこわれてしまっていたのです。
おにごっこをしていた子どもたちに集まってもらって、話を聞いてみました。
「ぼくじゃない」
「ぼくもふんでない」
とまずは、自分の非を否定するマテバシイ組ふたり。
「そう。でも、どう思う? Gくんとお父さんの作品、こわれちゃった」
「こんなはしっこにおいてたのも、あかんとおもう」
とBくん(Bくんは、Gくんのお兄ちゃん)。
「そうかぁ。でも、ここでみんながおにごっこするとは、思わなかったと思うよ」
「・・・・・・」
「先生も悪いんだ。みんなとおにごっこ、一緒にしてたんだから。もっと気をつけておにごっこする場所を考えないとあかんかった。Gくん、お父さん、ごめんなさい」
私がそう謝ってると、Eくんがお母さんとやってきて、Eくんがしりもちをついて作品が壊れてしまったことを話してくれました。
2歳児さんなので、しっかりと話せるわけではありません。
それでも、つたないながら、自分の言葉で教えてくれたのです。
よく話にきてくれたなぁと嬉しくなりました。
ちゃんとEくんに問題に向き合わせてくださったお母さんにも感謝。
一部始終を見ておられながら、子どもたちがどう解決していくのか黙ってみておられたG君のお父さんにも感謝。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_09513701.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_09513701.jpg)
さて、これでどうするか・・・。
ここで「叱られたから、遊びをやめる」のでは、せっかく起きたハプニングを生かせません。
「どうしよう? どうやったらおにごっこできる?」
と相談してみました。
マテバシイ組のふたりは、「こっちからあっち。みんなの粘土がないとこにしよ」とおにごっこの範囲を決め、小さな子たちに説明していました。
失敗は誰にでもある。
でも、だから新しいルールが生まれるんですよね。
Gくん、お父さん、本当にごめんなさい。
でも、いい学びとなりました。
今日は、9月最後のおはなし。
Hちゃんとお母さんが「ねずみのよめいり」のお話をしてくれました。
手を洗いに行った子たちが帰ってくるまで、みんな座って楽しそうに待ってるなぁと思ったら、Hちゃんが、小道具の土蔵の壁の穴から顔を覗かせてみんなを笑わせていました。
こんなことがスッとできちゃうところが素敵💕
Hちゃん、お母さん、楽しいお話、ありがとうございました。
![2021.9.27 ねんどをさがして、ねんどであそぼう!_c0241656_10112131.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202110/02/56/c0241656_10112131.jpg)
9月最後なので、子どもたちもお人形も触らせてもらいました。
くもさんになったり、かぜさんになったり、壁からのぞいてみたり・・・。
それぞれ一番好きだった箇所が見えてきて、おもしろいんですよね。
おまけ。
活動が終わった後、Hちゃんが、こんなものを見つけた。
なんでしょう?
答えは、へびの抜け殻。
よく見つけたねぇ!
上手に脱いでいること。
鱗や目の形までしっかり残っています。
そして、活動後も木登りに夢中になる子どもたち。
ゆったり楽しい1日でした。