2020年度体験募集の案内
森のようちえん「のいちご」は、2010年より毎月週2回、「五感をつかって自然の中でいのちを感じる」「生きる力と知恵を培う」「仲間と育つ親子で育つ」を3本の柱とし、親子参加型で活動を行っています。森の活動は大阪府枚方市の穂谷、畑の活動は高槻市の原で実施。年3回たんぼの活動も行っています。2020年度の募集を、下記の日程で各回定員2名で行います。ご希望の方は下記までご連絡ください。対象年齢は2020年度満2歳児~満5歳児です。体験料は親子一組500円。
※森コースのみ若干名、今年度の途中入園も可能です(2019年度満2歳児~満5歳児)。
森の日(月): 9月9日,30日 10月7日,28日 11月11日,18日,25日
畑の日(水): 9月11日,18日,25日 10月2日,16日,23日,30日 11月20日,27日
●のいちご専用メール: noichigo.2010@gmail.com
[件名]体験申し込み
[本文]①お子様のお名前(ふりがな)
②生年月日(○歳)
③性別
④希望日
⑤住所
⑥連絡先(日中連絡のとれる電話番号とメールアドレス)
長い夏休みを終えて、元気なのいちごっこたちが駐車場に集まりました。
体験の男の子2人と、畑チームからのお友だち2人も来てくれて、とっても賑やか。
日焼けした子、背が伸びた子、ぽっちゃりした子、なんだかたくましくなったように見える子。
どんな夏休みだったのかな?
2学期も、わくわく楽しいのいちごにしようね!
Aくんが虫かごの中を見せてくれました。
セミの抜け殻が3個入っています。
「なんのセミのぬけがらかなぁ?」
「アブラ!」
今日体験にきてくれたBくんが、即答。虫が好きなんだね。
ちょうど、K先生が朝見つけたアブラゼミの死体があったので、みんなで一緒に見てみてみました。
耳をすますと、ニイニイゼミやミンミンゼミが元気に鳴いています。
正直、ほっ。
昨日まで雨続きで、セミの声がほとんど聞えなくなっていたのです。
今日は、みんなで、セミのいのちに心を寄せてみたいと思います。
さあ、出発!
久しぶりに登るえびこ道。
みんな元気に登れるかな?
どんな宝物が見つかるかな?
体験に来てくれたBくんが、ハラビロカマキリをさっとつかまえました。
軍手をしているのもあってか、ためらいがありません。
かっこいい!
竹の根っこを裂いてみて、繊維が束のようになっているのにびっくりしたAくん。
「はなびら、2まい」と、ムラサキツユクサの花を見つめるCちゃん。
カマキリの脱皮あとを見つけたBくん。
細い脚まできれいにぬげてるね!
「これなに?」
と、しゃがんで黒い塊に目をむけるD君。
白い玉のようなものがいっぱい混じっています。
「たね?」
「そうだね。鳥が食べたあと、うんちといっしょに出てきたんだろうね」
「じゃあ、めがでるの?」
最近のDくん、一つの事象を見ても、そこから色々思考がつながっていきます。
木の実に赤や黄色のが多いのは、鳥に食べてもらうためでもあるようです。
そうしてうんちと一緒に出してもらった種の方が発芽率がよいし、遠くまでタダで運んでもらえますものね。
「先生、これなんですか?」
とEちゃんのお母さん。
Eちゃんが大切そうにもっている白い花は、先っぽがふんわり丸くまるまって可愛らしい。
「ちょっとひらいていい?」
Eちゃんに借りて花びらをひらくと、綿のようにもじゃもゃしたものが広がります。
「夜に開くお花なんです。レースみたいでとってもきれいなの」
なんの花か、答えはないしょにしておくことにしました。
でも、Eちゃんの顔は、ちょっと不服そう。
そっか。この丸まった姿の花が好きだったんだものね。
ごめんごめん。
お母さんのと取り替えっこしてもらいました。
朝のつどい。
いつも「♪森におはよう」のうたを歌った後、みんなで耳をすまして、森の声をきくことにしています。
小さな子の中には、さいしょのうち、目をつぶって耳をすます時間にたえられなくて、笑ったり、わざとしゃべったりする子がいます。
けれど、耳をすました方が鳥や虫の声が聞えるのがわかると、だんだん耳をすませるようになってきます。
この「森の中で耳をすます時間」が、私は大好きです。
自分中心の世界から、森の中につつまれているちっぽけな自分を感じさせてくれます。
「どんな声がきこえた?」
いつもは感じることを大切にしたいので尋ねないことにしていますが、今日はセミの声に集中してほしくてたずねてみました。
「セミの声」
「どんなセミの声?まねしてみて」
「ミーンミーンミーン」
「そうだね。他には?」
「ツクツクボウシ」
「何回ぐらいツクツクボウシって、いってるかなぁ。途中から、ツクツクイイヨ~に変わるよ。もういっかい耳をすまして聞いてみよっか」
指折り数えると、15回ぐらいツクツクボウシって鳴いたあとに、ツクツクイイヨ~にかわり、3回ぐらい続いてツクツクツク・・・・と鳴き終わりました。
「ツクツクぼうしって、おもしろいなあ」とDくん。
クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、それらのペーサーとを使って、みんなで鳴き声あそびをして遊びました。
今日の絵本は、かがくのとも絵本「ぼく、あぶらぜみ」(得田之久 文、 たかはしきよし え)。
アブラゼミの羽化を中心に描いた絵本は色々あるのですが、この本は、枯れ枝に産みつけられた卵が地面に落ち、土の中でだんだん大きくなっていく姿に焦点が当てられています。
私は本を読んだ後、セミが卵を産みつけた痕がある枯れ枝を、みんなに見てもらいました。
ひとりずつ触ってももらいました。
ささくれだったようなぎざぎざが一列に並んでいるのがわかります。
「お母さんゼミ、ここに一つずつ卵を産んでいったの。でも、なんで、枯れた枝に産みつけたんだろう?」
「やわらかいから?」
「そうかなぁ?枯れ枝の方が固いよ」
「わかんない……」
みんな、真剣に考えています。
私は、子どもたちの身体にたとえて考えてもらうことにしました。
「みんなケガしたらどうなる?」
「血がでる」
「かさぶたができる」
「そうだよね。木も同じ。傷がつくと、樹液がでてかさぶたみたいになって傷をなおすんだ。ということは、もし、セミの卵が生きてるえだに産みつけられたら、どうなる?」
「しぬ?」
「そう。おしつぶされて、死んじゃうでしょ。だから、お母さんは、ちゃんと枯れた枝をえらんで、たまごを産みつけているんだ」
「これもいっしょだよ。緑のどんぐり、今日、見つけた子いる?」
FちゃんとG君が、たくさん拾ったのを見せてくれました。
この時期、葉をつけた緑色のドングリが、地面に落ちているのをよく見かけます。
「どうして、緑のが落ちちゃったんだろう?ふつう、どんぐりって、茶色くなって落ちるでしょ?」
ここにも、お母さんの知恵が隠れています。
このドングリを落とした正体は、ハイイロチョッキリというオトシブミの仲間の昆虫。
ハイイロチョッキリのお母さんは、青いドングリの実の堅い殻斗の部分に何時間もかけて穴を空けて卵を産みつけ、幼虫が地面にもぐりやすいように、枝を切りとして落とすのです。
「卵を産んだあと、セミのお母さんもお父さんも、ハイイロチョッキリのお母さんもお父さんも、すぐに死んでしまうの。
みんなはどうかな?
おかあさんにおっぱいをもらって、おせわしてもらって、大きくなるでしょ。
でも、セミやハイイロチョッキリの卵は、自分1人で生きていかないといけないんだ。
だから、お母さんは、安全に生きていけるように、よ~く考えて卵を産んでいるの」
どれだけ伝わったかはわからないけれど、セミが卵をうんだあと枯れ枝を見つけたり、地面に落ちた緑のどんぐりを見つけたら、ちょっとはお話を思い出してくれるといいな。
セミさがしは、お昼からにして、まずは腹ごしらえ。
Hちゃん、「おなかすいた~」と連発してますからね(笑)
さて、セミさがしに行く前に、今日は、先にお話の時間にすることにしました。
今月のお話は、「ねずみのよめいり」
Dくん、このお話をお母さんとするのを、とっても楽しみにしていたそうです。
でも、本番は、わざとお母さんと反対のことを言ってみたりして、みんなやお母さんの反応を楽しんでいます。
我が子がこんな時は、「もう!」と腹がたったりもしたのですが、こんな姿も、後から思い出すと可愛いんです。
そして、成長と共にお話への関わり方も変わってきて、お母さんのよき相棒になっていく。
そんなこんなもありの、ほほえましい、のいちごのお話タイムです。
セミさがしに出発する前に、セミの抜け殻や、クマゼミとアブラゼミのサンプルを見てみよう。
「ブラジャーしているは、お父さんと思う?お母さんと思う?」
とたずねると、「おかあさん!」と子どもたち。
でも、セミはブラジャーがついている方がオス。鳴くのはオスだけです。
ニイニイゼミの抜け殻は、どろをかぶってるんだよね。
「チー」って夏のはじめに鳴くんだよって話すと、同じ名前のCちゃんにっこり。
さあ、セミの抜け殻や、セミが卵を産みつけた枝をさがしに出発しよう!
みんなが1本の木に吸い寄せられるように集まっています。
「どうしたん?」
私も見に行くと、なんとカマキリ食事中。
バッタを食べています!
みんな目が離せません。
「いた!」
Fちゃん、桜の木にツクツクボウシのぬけがらを見つけました。
ちっちゃいね~。

「生つくつくぼうしとったよ~」
A君のうれしそうな声がとんできました。
木の看板にじっと、とまっていたんだって。
今日体験にきたG君の虫かごに、ツクツクボウシを入れてあげたAくん。
優しいなあ。さすがマテバシイ組さん。
お父さんのお話によると、実はGくん、虫を触るのが苦手なんだって。
でも、ずっと、虫かごの中のツクツクボウシを見ていたよ。
きっと、すごくドキドキしただろうし、嬉しかったと思う。
ありがとうAくん
ほんとは、みんなが見つけた抜け殻を種類分けして数えたかったんだけど、みんな自分のものは並べたくなかったみたいなので、やめました。
でも、探した感じでは、アブラゼミは例年より少なかった印象。
クマゼミの抜け殻は、一匹も採取できず。
大阪では、セミのうち9割はクマゼミっていうのに、森では少ないんです。
今回一番たくさん見つけられたのは、ツクツクボウシ。
毎年8月の終わりから9月にかけて鳴くツクツクボウシが、今年は7月のうちから鳴いていたように思います。
全体的にツクツクボウシが多かったのかな?
H君が、「先生、これ切ってみて」といってもってきたのは、カラスウリ。
切る前に「中、何色かなぁ?」と、みんなにあてっこしてもらいました。
「スイカみたいだから、赤」
「白」
「みどり」
答えは、白。
でも、これが熟れてくると、また変わるからね~。お楽しみ。
ちなみに、朝Eちゃんが見つけた白い花は、カラスウリの花でした。
今日は、最後に、「おつきさま こっちむいて」(片山令子 文、片山健 え)という絵本を読みました。
先日、8月30日は旧暦の8月1日にあたり、「朔(さく)」つまり新月の日でした。
というわけで、今日もしお月様が見れたら「三日月」。
「きのう、お月様見た人?」
とたずねると、何人かの手があがりました。
ちょうど、昨夜枚方の花火大会があったので、その時に見たそうです。
日が沈んでまもなく西の空に見える、細い月。
これから、このお月様はどんなふうになっていくのかしら?
先生からの、しゅくだい。
毎ばん空を見て、お月様が出ていたら、形を見てみてね。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-30439204"
hx-vals='{"url":"https:\/\/noichigon.exblog.jp\/30439204\/","__csrf_value":"e4975f8c784a2b6712ad42c58efdfb10afab6d663584feaf9b9c04e804c561ada05e041cf27ccae83e08c2071d3fbf5a115d284a9f8ae508dcf20d17654d1090"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">