だっ、大事件です!
豪雨の日曜日を経て、月曜日の”のいちご森の日”の夕方、気になって畑にいってみると・・・
だいじにだいじに育てていたスイカが、見るも無残な姿になっているではありませんか・・・
カボチャまで腐りかけています。
子どもたち、あんなに楽しみにしていたのに・・・💧
どう伝えたらいいのか・・・💧
私は一人畑で座り込みました😭
豪雨で浸かるとこんなことになるの?
収獲が遅かった?
原因を探りながら、スイカを触ると割れ目があり、崩れていきます。
割れ目から腐りだし、今日の暑さでかなり傷んだようです。
何とかしたいですが何ともできない無力感でいっぱいになりました。
妙案も浮かばず、水曜日を迎えました。
本当は今日は先週の魚とりの延期日だったのですが、水嵩高のため危険なので畑活動で1学期を締めくくることになりました。
となると、しっかり畑を見ることができます。
よし、みんなで畑の現実に目を向けてみよう!と決心しました。
畑に着くと、子どもたちから「悲しいことって?」「トウモロコシがシカさんに食べられた?」などの声が聞かれました。
一緒に見ていくと、トウモロコシはあります。大丈夫。
あっ、🍉スイカがない・・・?
カボチャもなくなってる?
と徐々に。
でも子どもたちは誰も大きな声で言わないんですね。
あれっ?おかしいな・・・って心の中で呟いてるだけのよう。
大人は「えっ~!なんで~?ほんとに~?」って。
そして他の元気な野菜に目を向けてみています。
先週大豆の子葉をとっちゃったAくん、ママとあの大豆を観察。
「あっ、これだね。少し小さいけれど元気でそだってくれていて良かったね。」と。
Bくんのヒマワリはぐんぐん背が高くなり、Bくんを追い抜いてしまいました。
「ヒマワリ植えといて良かったわ~、みんながっくりしてもこれでちょっと大丈夫やから」と、Bくん。
そう言いながら、また、スイカに目をやっています。
スイカが確かにあった場所をしっかり覚えていたCちゃん、Bくんは腐った残骸をじっとみて、”あのスイカがこうなったのか・・・?”と、少しずつ見たくないスイカに心を寄せていきました。
次第にスイカの周りにみんなの顔が集まりだすと、Cちゃんの目に涙が滲んできました。
みんなにも何とも言えない残念さが広がります。
愛着をもって育てていたペットを亡くしたような、寂しささえ感じます。
・・・
・・・
・・・
その時、Cちゃんのお母さんが「あっ!」と手を伸ばされました。
なんと、なんと、スイカの赤ちゃんです。
「わぁ~✨!!!こんなところに!」「かわいい!!!」とみんな。
スイカの神様がプレゼントしてくださった!
子どもたちが救われた!
と、無力な私は心の底から感謝しました。
朝の集まりでは、まずは見つけた生き物の話が中心話題となりました。
”触らせてほしいVS触られたくない”のやりとりがあり、しばらく見守っていたらますますヒートアップ。
自分の主張は大事ですが、ことの本質からずれていきそうなので私が入りました。
すると急展開。
今度は ”みんな~、 触ってもいいよ~”と。(笑)
自己中心性世界の真っ只中で、みんなで磨き合い✨
ヒマワリに続いてスイカの話も出ました。
私が月曜日に見たスイカとカボチャの話を伝えてみました。
ところが、Dくん、「だいじょうぶや、まだあるわ。」と言っていました。
話がかみ合わなかったので、あとでもう一度畑で話してみると、大きくなっていたあのスイカとこの腐った残骸が結びついていなかったことがわかりました。
Dくん、 「そっか・・・ ・・・ ・・・ じゃ、またうえたらいいねん・・・」と。
そういえば今朝Bくんも言ってくれていました。
「先生、来年、ぼくもう一回スイカ植えるわ。1年生になっても”のいちご”に来るわ。」って。
頼もしすぎるのいちごっ子たちです♡
ほんの少しの腐っていない部分、爪の先程のスイカを味わいました。
そして、残念がってばかりではいけないので、Bくんが思いついた”しそジュース”づくりに取り掛かることにしました。
しそって、摘みたては一段と爽やかな香りです。
しそアロマに包まれて、残念な気持ちもちょっと上向きに⤴
Eちゃん、せっせとシソ摘み名人。
Fくん 「ようし、トウモロコシも収獲だ~。」
お昼の時間が迫っていたので、のいちご母さんにシソ洗いをお願いしました。
たくさんのシソ、とっても洗いにくいですよね。
本当にありがとうございました。
疲労回復、食欲増進、幸せホルモンも分泌させてくれるシソジュース。
ママに嬉しいシミ撃退効果や美肌効果もあり、夏にぴったりの飲み物なんですね🍸
「あれ?すごくおいしい~っ!」 なんだ、Bくん、大好きなわけじゃなかったの?(笑)
「あんまりすきじゃな~い」って声も。初めての味だったかな?
ヤブカンゾウの蕾も採れたてトウモロコシと蒸していただきます。
恐る恐るのお母さん。「ん!!!おいしい!」
ヤブカンゾウの蕾は、蒸して干すと、高級中華食材の金針菜になるんですって。
しかし、干すまでもなくうり切れ・・・あしからず・・・
後から参加のGくん、Hちゃん、Iちゃん。
手作り船で遊んだり、
トウモロコシも収獲して、
夏休み前の畑活動を締めくくることができました。
お当番のDくんに、Bくんは、”今日の楽しかったこと、悲しかったこと、美味しかったこと”を言いました。自分なりの感想がすらすら出てきて本当に感心しました。
Dくんも真剣に聞き、続くCちゃんも「今日嫌だったことは・・・」とスイカの話をしっかりしてくれました。
スイカの事件はみんなにかなりのインパクトで、届きました。
でも終わりじゃない。
あと一個、小さなスイカがまだあるね。
夏休みもできる人で観察しようね。
・・・
追伸
次の日、畑に出向かれたDくんのお母さんから連絡が・・・
「大変です、あのスイカが痛んできています!」と。
そしてその翌日、集まれる人が畑に集合。
わっ、こんなに・・・痛んできている・・・
これもダメなのかな・・・
Fくんが切ってみると・・・
見えた!
赤い!
やった~!
本当に、本当に、本当に、嬉しい!
切り分けると、小さな船形スイカができたよ🍉
小さな小さなスイカだけれど、口に含むと優しい甘さが口いっぱいに広がりました。
ありがたい・・・
「台風が来て雨がいっぱい降ったから、スイカがつぶれて無くなっちゃったねー。台風が悪いねー。Bくんの看板作っておいとかないと!」
と、CちゃんとFくんは二人でスイカについて語り合いしっかり受け止めていたと、お母さんからも教えていただきました。
スイカさん、ありがとう・・・✧♡🍉✧♡