![]() 毎回の授業で生徒の作品が変化するたびに、「あ、それいいね。」、「ここ、こんな風に変わったんだ。面白いね。」、「えっ、このまま進めるとこうなる恐れがある。どうする?」など、生徒をそして作品を認めて共感的に支援するような活動が評価活動だと思っています。対話をしながら作品制作に関わっていく活動とも言えるでしょう。それに対して評定とは、指導要領の改訂もあって中学校においては「集団に準拠した評価(いわゆる相対評価)」から「目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)」移行しています。その題材ごとにあらかじめ設定されている観点別の評価基準にあわせて評定していきます。美術科における4観点のABC、その組み合わせによって5・4・3・2・1という評定が学期ごとにつけられることになります。 また、評定については3年生ですので1月の冬休み明け第1週の1回(もしくは2回)でつけています。そのことを生徒も知っていますし、私も生徒に伝えています。それでも生徒が真剣にがんばってくれる。そこから先いくらがんばっても成績が上がるわけではない作品作り。これが中学校での最後の作品作り。義務教育9年間最後の作品であり、卒業後、高校に美術がない学校に進学したり、選択教科で美術をとらなければ、これが人生最後の作品作りになるかもしれない。そんなことを伝えながら、それに対して生徒が応えてくれたんじゃないかと、3年間の美術でそんな風に成長してくれたんじゃないかと(美術だけの力じゃないのかもしれないけど)思っています。都合よく考えすぎでしょうか? そんな生徒に育って欲しいと思っているからそう考えてしまうのかもしれませんが、美術教師としてそんな願いをもって生徒に望むべきだとも思っています。 「かつて酒井臣吾氏が,酒井式で描かれた絵は人格そのものだから成績は4か5になる,という内容の発言をしていたことを思い出してしまった。」というチャーリーさんへ。人格なんてものは評価すべきものではないと思います。人格だから4か5になるという発想もよくわかりません。この題材については、いつもの授業と変わることなくあらかじめ設定されている美術科としての目的とする力について観点別に評定していきます。関心・意欲・態度、発想や構想の能力、技能面、もし鑑賞の場面があれば鑑賞といった4つの観点においてその題材において評定するということです。 なお、岩田さんが紹介してくれたビデオですが、作成した人は別の先生だそうです。正確に名前を聞いていなくて紹介できませんでした。申し訳ありません。この高麗石を使った彫刻の授業は空知では広く行われているという岩田さんのお話でした。
by nobuhiroshow
| 2005-08-30 03:08
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