子どもの作品を語る時に低学年、中学年、高学年、中学生の分け方でいいのか。そのために中学年という研究が中途半端に感じられる。中学生の1年から3年というひとくくりにしていいのか。高学年と中1を合わせてもいいのでは。特に題材を設定するのに、1年生はこれ、2年生はこれ、何でですかと聞くと、1,2年生は緩やかでボリュームのある題材。ウサギ、鶏などわりと触らせたりする。ところが3年生ぐらいから急に変わる、郷土とかサイロとか神社とか、なぜ、煉瓦なのか、鶏なのか、ひょっとしたら中学生でも鶏でもいいのでは、進展ではなくて、単に難しい題材を高学年に持っていっているけれど、鶏も意外と難しい。思いきって1年から6年まで同じ題材でもいい。
浦臼で1から3年まで同じ題材でやってみた。そうするといい作品が出来た。僕自身が描きたくなるような建物があって、それを子ども達に薦めたら、全然別の煉瓦の建物の裏の物置を描いたりしたこともある。題材なんかも6年生なんだから難しいものでなくてもいい。小学校でやった物をもう一度描くと言うのもいいのでは(中学校でも)。造形遊びの批判もあるのに、全道造形研なんかやるのに、造形遊びの授業をやっている。造形遊びの中に面白い課題があるのではないか。敵を許す訳ではないけれど、もう一度見直すべきではないか。おこりじぞうの実践なんかを見ると造形遊びなんかいらないと思う。