・ここに至るまでの素地作りが大変だったよね。広島や長崎に住んでいるわけでもないし、身の回りにその話があるわけではないし、
その子どもとのぶつかり合いが大変だったと思う。
・最初は「ウザイっ」てかなり言われていたらしい。戦争のこともなんでこんなに見なくちゃいけないのと発言してくれたり、言ってくれるから私も助かった。
・ゲルニカの本物よりもこの絵の前に立つのはエネルギーがいると思う。
・全国教研ではどんなことが言われたんですか。
・「何で北海道なのに広島を題材に描いたんですか?」そこについてはまだ、掘り起こしをしていない部分があって、
また、逆に広島のことを北海道でやったいけないのかいという思いもある。平和題材を広島、長崎に頼るんじゃなくてと司会や傍聴の方に言われました。
・同じ日本なのに。
・変にプライドがあるのを感じていて、プロセスは好きだけど、どうだという部分が嫌いだった。
・広島の原爆ドームを描かせたものとかとは違うと思った。子ども達なりに戦争を解釈した部分があると思っている。天主堂を描いたとか原爆ドームを描いたのとは違うと思っている。
・子ども達にとっては戦争の絵だと思う。
・様子だけではないと思う。
この絵の価値は様子ではなくて、一人一人が人の中に入り込んで、墨で描くので失敗しないように、友達同士でポーズをとるのでというのもあると思う。
・グループ同士で話し合うので、大きなテーマで爆風があって、じゃあその中で頭を押さえてしゃがみ込んでいる。じゃあそのポーズをやってみて、もっとぐったりしてみてなど、そういう話し合いもしている。その場面では深刻な顔をしていなかったが、できあがったときには凄いと思っていた。
・倒れているとき、感じているでしょうね。