3,4年ぶりに熱く美術教育を語る会に参加しました。
毎年8月10、11日に深川市アートホール東洲館で行われて、今年で15回目となる。 今年は、実技体験など行わずに、シンプルに実践交流をメインにして、持ち寄った作品をもとに語り合う内容になった。 まず最初に行ったのが、20年前に小学3年生が描いたひまわりの絵を参加者の先生たちが鑑賞文を書くということを体験した。 「何の情報もなしに、絵について自分の思ったことを文章化するなんて」、と思いながら、「これって普段の鑑賞の授業で子供たちがやっていることと同じかもしれない」と考えました。 色と形からこんなことを言いたかったのかなと自分で考えたことをまとめましたが、鑑賞文の交流では、作者の子供に語りかけるものもあれば、教師の指導について言及するものもあり、これだけ人数がいれば様々な感じ方があるんだなと感じ、やっぱり鑑賞はおもしろいなと思いました。 その後は実践交流。1日めは参加者15名、2日目は8名で1人30分程度で実践発表と、ざっくばらんな話し合いを行いました。 幼稚園から中学校までさまざまな作品が持ち込まれ、話題も様々。印象に残ったのは、幼稚園の先生が付箋を持ちながら歩き回り、子供の絵について聞き取りをして絵の裏に貼っている。そして、絵の裏には、2019.7.19などのスタンプが押してあり、1年間で大量の絵を描き、その絵を大事にしているんだという、その園の姿勢を伺うことができました。 絵に描いた一つ一つに意味がある。 3歳の子供でも、「こうしたら」と提示しても「ヤダ」と明確に意思を示すほど、自分の表現意図がしっかりしている。 生活に結びつくものとしての作品作り(創って終わりではない) 「見える」と「見る」は違う。(いかに子供たち(わたしたち)はものを見ていないか) 出来事を描く 子供が「完成」と言って持ってきたら完成(なのか追求させるのか) 指で描いた小6の花の絵の圧倒的な迫力。画面の中で(紙の上で)絵の具と格闘する。 表現を嫌いにさせない 最初から楽しい。やっているうちに楽しくなる。 出来栄えと思い入れは違う そんなことを語り合った2日間でした。 #
by nobuhiroshow
| 2019-08-12 07:35
| 未分類
今年の全道造形教育研究大会道北ブロック大会は運営側であり、大会当日は公開鑑賞会の担当だったため、生徒引率とギャラリートーカーとしての仕事があったため、勤務校と旭川美術館での仕事になった。そのため夏の造形研に参加した実感がないまま大会は終了した。 大会運営で授業を見ることができない人がほとんどであり、見ていたとしても、自分が関わった授業以外はあまり見ることができないので、映像で振り返る機会があればと願っていたが、その願いが実現して今日の研修会が行われた。 今回は授業者が解説しながら、3本の授業を参観することができた。また、題材屋台体験では「板締め絞り染め」や「銅でどうでしょう」で素材体験することもできた。 やっと、今年の全道造形研究大会に参加したという実感がもてた1日だった。 #
by nobuhiroshow
| 2019-08-09 22:01
| 全道造形研
今年は10月17日発表でした。
上富良野に降った雨は、夜にみぞれに変わり、帰宅する8時には雪に変わっていました。路面は濡れていましたが、草の上は白く変わっていました。 そんな、夜に見つけた教員採用試験の結果。 北海道で10名を超えなかったのは残念だが、札幌市が6名というのは多いのではないだろうか。 それでも、退職する数に比べたら、焼け石に水なのかもしれない。 今日は、旭川でも富良野市でも市教研があり、図工・美術の話が行わていたはずである。 富良野市では、山部小学校での造形あそびの授業。箱を積んだり、並べたりする1年生の教科書題材。研究協議では、富良野市の図工・美術のメンバー2名と上富良野、中富良野から来た教員と助言の大学の先生で行われた。 少ない人数でも、続けることに意味があり、新たな気づきや発見があり、人との繋がりが生まれた。 #
by nobuhiroshow
| 2017-10-17 22:58
| 教員
北海道博物館から『道産子追憶之巻』のシートを借用することができると聞いたのは4月だった。 11月の1〜2週で勤務校の全学年9クラスで授業を行った。今回はその紹介です。 今年度は、校内研で授業をすることになり、教科書も変わったこともあり、新しいことに挑戦しようとしていた矢先に、『道産子追憶之巻』の情報を知った。岩橋英遠作の30mもある大作である。以前から、旭川美術館に展示してある『彩雲』が好きだった。 『道産子追憶之巻』を初めて見たのは数年前、やはり旭川美術館であった。凄い作品だとは思ったが、まさか、この作品を授業で鑑賞題材として使うなどとは考えたことがなかった。大型テレビで写して見ても、全体を写すことはできない。しかし、それを鑑賞題材として借用できるという。2分の1の縮尺のシートか32分割した3分の2サイズのラミネートカードがあるという。博物館の担当者と何度も連絡をとり、大きい方がいいと考えて、32分割を選んだ。 7月の北海道造形教育研究大会札幌大会2日目の題材屋台では、札幌のブースでラミネートカードの本物を見せてもらうこともでき、9月には北海道立近代美術館で展示してある本物をじっくりと見ることもできた。 その2へ続く #
by nobuhiroshow
| 2016-11-14 00:24
| 美術館との連携
教職員研修で12日に『珠子のひみつ展』を見てきた。
担当学芸員の土岐さんの30分の解説の後、自由鑑賞となったが、以前に見たことのある大作や初めて見る大作も見応えがあったが、何よりもスケッチブックに目をみはった。 ヨーロッパの美術館でミロに魅せられて、こまごまとメモしたりスケッチしたりしたものや、小学校の教員時代に子供たちを水彩でスケッチしたもの、富士山をマジックインキなどでダイナミックにスケッチしたものなど、見ごたえのあるものばかりだった。 会期中に先着2000名に配布する24ページの冊子も本格的なものである。 この展覧会のために350冊ものスケッチブックを研究し、7000カットもの写真を撮影した上で作られたものだという。公益財団法人ポーラ美術振興財団からの助成があるため、無料で配布される。 11月21日にはスケッチブックの展示替が行われるため、是非21日の前に一度見ていただきたい。そして21日の展示替え後も。 11月27日のEテレの日曜美術館のアートシーンでこの展覧会の様子が放送される予定である。 スケッチブックに書かれたメモの中から、心に残ったものを二つ紹介したい。 「5月30日 奥村土牛の百寿の祝賀会の静養軒会場で、奥村先生は写生程大切なものはないと仰になった。 感激した 私も写生を生命とする」 「毎日スケッチしよう 60 12/8」 #
by nobuhiroshow
| 2016-11-13 23:56
| 美術館
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