この日の目的は小津安二郎監督のお墓参りだった。
ここ数年小津監督の映画をよく観ている。
タイトルがみんな似ているし、出てくる俳優の顔ぶれも同じことが多いからすぐ忘れちゃったりもするのだけれど(笑)、でもおもしろくて観ている。
「お早よう」とか「長屋紳士録」とか好きだな。
小津監督の映画を観ていてとても思うのが、親にたくさん心配してもらって大人になったんだなということ。
心配してもらって・・・これは同じようで心配かけてというのとはちょっと違う。
激しい反抗期とか特別に何か心身ともに問題を抱え込んでしまい立ち直れないとかそういうことがなくても(私はぼ~っとした子だったから普通より心配だったかも?)、親は子供のことが心配でたまらないものなんじゃないかな・・・
親も自分も若い時はそういうことに気づかなかったり、気づいてもうっとおしく感じてしまったりするけれど、そんなにいつもいつも心配してくれる人なんていないよなって思う。
だから今はたくさん心配してくれてありがとうって伝えたい。
なんだか支離滅裂ですが、よい年になってそんな切なさを感じつつ、昔の東京の風景とか暮らしとかおもしろいなと小津作品を楽しんでいます。
だから真夏の炎天下迷いながらたどり着き、お花をお供え出来たのはうれしいことでした。