夜も眠れない

ああ何度つまづいてもそれでも前に進みたい

※2023年5月ごろに書いて放置していた記事

 

ファイアーエムブレム風花雪月」攻略の記事である。もとも蒼月ルートは某実況で視聴していたものの、自分でプレイしたくなり、DLCも含め購入した。700時間超、おそらくヘビーユーザの中ではヒヨッコもヒヨッコ程度の総プレイ時間だが、紅花ノーマル→銀雪ノーマル→翠風ノーマル→蒼月ハードときて、総括として満を持して今回蒼月引継ぎなしルナティックに挑んだ。

攻略本と偉大な先人たち(配信者や動画投稿者)の知恵を拝借しつつ、全員生存クリアまでの過程を書き溜めたので、備忘をかねてここにお焚き上げする。

チャート作成はせず、おおむねの方針だけ決めてあとは場当たり。少し読めばすぐおわかりいただけるとおり、緩いなしルナなのでご容赦いただきたい。

 

前提

  • ロストなし全員生存
  • 灰狼学級、修道院勢スカウトあり
  • DLC特典は始源の宝杯以外使用
  • 出撃ユニットは強制以外は青獅子+ギルベルト+灰狼のみ。ただし支援会話回収のため副官はこのメンバー以外もあり
  • ラファイルの宝珠のため、カスパルをスカウト
  • オフライン
  • 成長吟味、指導吟味なし。技能値稼ぎは多少やる
  • 鉄壁、聖盾の備えは使用しない

 

序盤の心がけ

  • 指導レベル稼ぎのため釣りはまじめに。毎回の散策で買えるだけのエサを買って、魚影は金=ピンク>青(大)>青(中)>青(小)の優先順位で釣る。エサ1個につき3回までチャンスある。
  • 教員指導や高度教練しなくても先生は順当に強くなるので、序盤は指導レベル上げ優先。支援も勝手にあがる。
  • 生徒のやる気は極力贈り物や落とし物で調整する(=行動回数節約)。
  • 2部の3月1週目の散策で指導レベルマックス。(たぶんやや遅め)
  • 序盤はとにかく金がないので、アビスのゴミ捨て場も序盤はこまめに見に行く。
  • 踊り子はイングリット。
  • 序盤のフリーマップで技能値稼ぎを少々。ベレス、ディミトリ、ユーリスは貴重な風薙ぎ要員なので早めに習得させる。

 

マップ攻略

夜明けの遭遇戦

特になし。エーデルガルト、クロードからアイテムを奪っておく。


獅子と鷲と鹿の戦い

ここが一番難しいまである。魔法使い優先で処理していく。
右に先生、アッシュでドロテアをひきつけ、アッシュの曲射で削ったあとに先生でトドメ。普通に必殺引いてくるので注意。
左に殿下、ドゥドゥー、アネットでドゥドゥーを物理受けとして配置。ローレンツ、ドロテア、イグナーツを処理したら、左に迂回する。
クロードとヒルダの待機している柵の前のヒルダ正面の攻撃範囲に入るとクロード→ヒルダの順で動き出す(なぜかこのターンでは攻撃しない)ので、1距離で反撃できないクロードから倒す。ヒルダは手斧で射程2まで反撃してくるため、アッシュの曲射とドゥドゥーで耐えながら倒すのがよい。ハンネマンは苦労しない。
黒鷲が動き出したら、ヒューベルト→フェルディナント→エーデルガルトの順で倒す。
マヌエラも苦労しないのでそのまま倒す。


赤き谷討伐戦

少しずつ進軍してくるので初期位置近くで迎撃して囲って処理するのがよい。
宝箱は大きな金塊なので必ずとる。
弓兵の蛇毒がかなりしんどいので、できれば傷薬たくさん持って行く。


マグドレド奇襲戦

大苦手索敵マップ。

守備高めのユニットで脆いユニットを囲むか、回避盾を森に入れるかのどちらかだが、この段階ではどのユニットもあまり早くないので後者は難しく、硬いユニットでジワジワ進軍するしかない。このマップの最適解は何回やってもよくわからない。後述のレア外伝も同様だが、索敵マップはとても苦手。
ロナート卿はパラディンだが射程1武器しか持っていないので特に苦労しない。葬騎の一撃がなくても問題なし。


女神再誕の儀襲撃戦

まずマップ正面、死神騎士の危険範囲内にいるダークメイジとアーチャーを釣り出して処理。それから左右に分かれ、一旦近くの敵を処理。
左:ユーリス(魔法盾)、ディミトリ(物理盾)、フェリクス、シルヴァン、アネット
右:先生、ドゥドゥー(物理盾)、メルセデス(魔法盾1)、イングリット(魔法盾2)、アッシュ(曲射要員)
増援で手前階段からダークメイジ2とメイジ1がくるので、戻って撃墜。が、結構早く追撃とられやすいので注意。
あとは死神騎士の危険範囲(ノーマルより格段に広い)に入らないように進軍する。
25ターンギリクリア。全員歩兵だったが、一部騎馬がいたり、縛りでなければ神速を使うのがよいかもしれない。あと魔法盾に聖水持たせた方がよかったかも。


グロンダーズ鷲獅子戦

この段階で殿下に風呼びの靴を使ってパラディンに。神速で一気に砲台まで移動し、丘ふもとのモブパラディンを処理。
後衛はアーマードゥドゥーにして耐えつつ進軍。追撃されても多少の耐久はある。
メルセデスとアッシュに弓を持たせて右からくる黒鷲ペガサスを1体倒す。もう1体はイングリットの計略で足止めし次ターンで処理(イングリットはわりと早いので追撃なし)。
先生は左でイグナーツ隊を引きつける。
フェルディナントは殿下の計略、ローレンツはドゥドゥーで処理。
早めに黒鷲か金鹿のユニットを少しでも倒さないと、北で2学級の潰し合いが始まり、両軍のユニットが強化されまくって級長を非常に倒しにくくなるので注意。なお級長は早い上に大将星持ちなので倒しにくい。
クロードは森先生で釣り出し。フェリクスのような早いユニットなら追撃なしなので、アネットで応援して曲射で削る。最後は先生(拳)で処理。
エガちゃんはユーリスの風薙ぎで削り(ここで必殺)、殿下の旋風槍で処理。
ペトラはユーリスの火計で動揺させ、殿下の手槍。

 

剣であり盾たる騎士団

アロイス・シャミア外伝。

市外にタッチダウンされて累計5ターンたたないようにしなければならないが、海から飛行ユニットがくるので、討滅用に飛行ユニットが1体いないとしんどい。ドラゴンナイトのアッシュに鉄の弓を持たせて処理。
船の北はアサシンや拳闘士、ウォリアーが多いので、そこそこ速くて威力のあるユニットでなければ辛い。パラディン殿下はほんとに硬くて助かった。

先生がメイン回避盾として大活躍。


赤き谷の冒険譚

ソティス外伝。宝箱は知識の宝珠なので必ず取る。

魔獣はそんなに強くないので大して苦戦しないが、早めに先生と合流するがよし。はぐれ魔獣は硬めのドゥドゥーで通せんぼするとよい。

 

許し難き行い、呪われし遺産

バルタザール・ハピ、ユーリス・コンスタンツェ外伝。期限ギリギリのほぼ全員が上級職になったタイミングでないとクリア困難。
ユリコン外伝は、ゲルズ公はベレスに向かってくるのでベレスをうまく隣接させないように誘導する。神速をやむを得ず最初のターンで使用。ゲルズ公と盗賊が隣接する前に討滅すれば、魔獣化を一体に留められる。


ガルグ=マクの戦い

死神騎士は物理技しか使ってこないが、追撃含む2発のうちどちらかあるいは両方でだいたい必殺をひいてくるので、耐久高めドゥドゥー(フォートレス)で受ける。誘導をミスると砦に北上してくるので注意。回避盾イングリットでもやや幸運が低く必殺を引きやすいのでもろいユニットで受けるくらいなら交戦は避けるのが無難。
弓砲台がまあまあの確率で必殺をひいてくる点にも注意。
西側の砦(ヒューベルト)は、手前のラインを越えて数ターンたつと増援の魔獣を差し向けてくるので、ライン超えたら速やかに撃破する。この増援はヒューベルトを撃破せずに時間が経つと2ターンごと?に増える。(このあたりは検証不足)
左右の砦を落とすとランドルフが北上してくる。
ランドルフは勇者の斧持ちで、敵フェイズで攻撃されるとおそらく確殺なので、できれば遠距離(曲射や魔法、投石機や魔導砲台)で削る。ランドルフを撃破するとエガちゃんが北上してくるので、同様に削る。エガちゃんにはあまり苦労しない。


夜明けの追討戦

3ターン待ってアネット、メルセデス、アッシュ、ギルベルトを出してから行動開始。
殿下は初期位置の狭い入り口手前で待機すればよかった(いけると思って何故かしなかった)。集まってきたら獅子王隊1発目。
このマップから敵ユニットにスナイパーが現れ始めるため、待ち伏せに注意し、できればワンパンする。また幸運が低い殿下だと必殺ひかれる可能性が上がるので、できれば殿下を事前にドーピングするか先生で受ける。この時点で格闘回避あるとかなり強い。
今生はディミトリがこの時点であまり速くなかったため、幸薄さから被弾と必殺で序盤は苦労したが、なんとか天刻尽きず初回でクリア。


ガルグ=マク籠城戦

東側は防衛ライン付近で下がった状態で戦うのがベスト。西側の火攻めがうまく行ったら敵軍は撤退し始めるので、それに乗じて北上するが、ペガサスナイトの増援は変わらずガンガン飛んでくるので油断しないこと。
早めに弓砲台、投石機をとって遠距離から攻撃するほうが安全。


アリル奇襲戦

ある程度(3ターン?)進軍すると敗北条件殿ことロドリグがご存知性能で現れるので、ユニットを二手に分けて受けが可能なユニットを右上のロドリグ増援地点まで速やかに進軍させること。
スタート地点からマップ真ん中にキラーボウ持ちユニットが2人いるので要注意(ただし待ち伏せなし、近距離反撃なし)。
マップ西半分?まで進軍するとあちこちから増援。HPが低いと追撃でゴッソリ持っていかれるのでこまめに回復する。
パラディンもスナイパーもそこそこ早く、さらに必殺が出やすいので、幸運の低いディミトリを前線に出しすぎると危険。
敵ユニットに弓が多く、飛行はやや不利なのでイングリットを踊り子に。ただし宝箱は回収したいのでアッシュは機動力高めのドラゴンナイトに。


グロンダーズの会戦

初めは帝国も同盟も将は進軍してこないため、まず初期位置に向かってくる帝国の騎馬2体を処理。
耐久の高いユニットは橋を渡った位置に、魔法ユニットを少し離れた位置に待機させつつ、東側のイグナーツとレオニーを処理する。直後、初期位置付近から増援でヒルダが出現する。フライクーゲルしか装備していないので、射程2の魔法や投擲で削り、ディミトリの風薙ぎで討滅。
その後丘の弓砲台ベルを討滅し制圧したがエガちゃんが丘を燃やさなかったので、紅蓮の炎の発動条件はいまだに謎。弓砲台からアッシュで雑兵を減らしつつ、ともかく先にクロードを倒しに。
踊り子イングリットの森+剣回避で命中6%まで下げられたため、必殺は高いものの落星も被弾せず回避。飛行特効無効なので風薙ぎで削りべレスで処理。リシテアは苦労せず。
その間丘に登ろうとしたペトラを計略と魔法で討滅。
最後に帝国側へ。エーデルガルトは攻撃範囲に入って待機してしまうと敵フェイズで狂嵐されてパーティ半壊になるため、攻撃範囲に入ったらそのターン以内に倒すこと。アイムール、セイロスの剣しか持っていないが応撃持ちなので、風薙ぎで削って倒すしかない。今回はユーリス(アネットで応援)、ディミトリ、ベレスの素手で処理。

 

隠された素顔

メルセデスカスパル外伝。
ここは神速の使いどころ。まず神速をかけて急いで北上する。途中の魔獣が死ぬほど邪魔だが、もしかしたら誰かで森で釣って放置でいいかもしれない。
メルセデスカスパルの3マス以内に自軍ユニットが行動済みになると、死神騎士の背後および西の森から増援がくるので、隣接するタイミングは進捗に。
ディミトリの移動力をドーピングしたことでメルセデスの共鳴魔法とあわせて、一気に北上してメルセデスカスパルを狙う勇者を最速で倒せたので正解だった気がする。
外伝報酬のラファイルの宝珠がこのあと大いに役立つ。サンキューカスパル。育ててあげられなくてごめん。


デアドラ救援戦

初期位置にも敵ユニット(騎馬)がくるので、何人か待機させる。今回はシルヴァンとドゥドゥー。
飛行ユニットは東側からヒルダの救援に向かう。それ以外は急いで市街を進軍。
ヒルダは3〜4ターンほどもつが、ジュディットはそうでもないので、陸路組はまずジュディットと合流することを最優先で。
今回はメルセデスをギリギリでヴァルキュリアにできたので、敵攻撃範囲に入らないようにして進軍しつつリブローでヒルダとジュディットを回復。
このヒルダはアランデル公から必殺引きにくい(6%くらい)ラッキーガールだったので助かった。

 

白銀の乙女

ディミトリ外伝。ここでハンネマンやマヌエラと敵対することがずっと納得いっていないため(2人とも帝国の縁者なのはわかるが)、今回はマヌエラ・ハンネマンをスカウト済み。ネームドは敵将ヒューベルトのみ。

ボウナイトとウォーマスターの数の暴力。さらに西側にサンスト持ちウォーロックが4体もいるので、まず回避盾イングリットでサンストを枯らす。
ヒューベルトの周辺にいる待機型ユニットはドラマスアッシュで攻撃したら範囲外で待機し釣り出す。3ターン?ごとにパラディンが増援されるので、ヒューベルトを倒すタイミングには注意。

 

不朽の守護者

レア様外伝。

サンスト持ちとボウナイト、ウォーマスター多数。サンストは範囲に入ってラファイル持ちメーチェに受けてもらって枯らしつつ、物理は硬いユニットで受ける。ボウナイトなら距離の命中率減退で当たりにくいので回避盾受けもありだと思った(未検証)。


メリセウス攻防戦

スタート地点左の魔道砲台を飛行ユニットで即落とす。
あとは魔道砲台・弓砲台を枯らしつつ慎重に進軍すればあまり問題なし。
死神騎士のお供ユニットは左右の壁越しに魔法で討滅すれば安全。ダクペアネット大活躍たすかる。死神騎士はいつもの風薙ぎ。


アンヴァル市街戦

広場に魔獣と魔法ユニット、ウォーマスターがいるが、ウォーマスがかなり強く回避盾が複数いないと釣り出すのがつらいため、無理に広場から進軍せず、狭い道の軍に合流する。
回避盾イングリットを先頭にして釣り出し、初期位置の壁越しに魔法などで処理する。ペトラはグロンダーズに引き続き回避が高すぎて物攻が当たらないので、引きつけて計略と魔法で倒す。
増援は飛行型魔獣なのでアネットのエクスカリバーが光る。
ヒューベルトの周辺にいるユニットの中でサンスト持ちがいるので、まずはサンストを枯らす。ほかの物理ユニットは壁越しに討滅するのがいいが、右側の砦はユニットを置かない限りウォーロックダークナイトが無限湧きするので、そちらは放っておいてヒューベルトを短期戦で討滅する。


帝都決戦

右の部屋にいるミュソンを1ターン目で撤退させるべく、初手メーチェで応撃をかけたドゥドゥー(キラーナックル持ち)をミュソンの攻撃範囲に待機。このとき右の庭にいるアサシンの攻撃範囲には入らないように配置要注意。
ハガが覇骸ピッチング(追撃なし)を2ユニットに対して行ったくる。守備および幸運が低いユニットから狙われるので、どのユニットも幸運を23程度まであげて技能Lv.5をつけるとかなり安定する。(アネットはダクペ幸運23で理学Lv.5をつけていたが、一瞬斧に持ち替えたら即狙われた)
ハガは魔物扱いのため、囮枠としてハピにラファイルの宝珠と特効薬を大量に持たせておく。たま〜に回避したらラッキーとしてリブロー役にまわる。もう一人は最初の部屋に入る前はメーチェが狙われ、正面の最初の部屋に入るとディミトリに変化。以降ディミトリとハピ固定。ディミトリは剣術Lv.5と倭刀+と速さの指輪で体感4割は回避してくれた。
左側の宝箱の部屋の入り口でまずウォーマスターをメイン回避盾イングリットで釣る。壁越しに魔法を使ってウォーマスターを討滅したら、イングリットとユーリスでグレモリィを刈りつつ宝箱をすべて取る。ユーリスはキラーボウ+で魔法使いはほぼ確殺。
正面の部屋に入ると階段から増援が来ているようなメッセージが入るので、階段の真ん中で物理盾を待機。奥の部屋のメティオグレモリィの攻撃範囲があるので、魔防の低いユニットをうっかり待機させないこと。ビショップはたまに祈られるが持っているのがクソ重アプラクサスなので、よほど足が遅くなければ追撃されずに一回は耐えられる。
メティオグレモリィの攻撃範囲に入ると最奥の部屋のグレモリィエピタフ軍団が動き出すので、うまく釣って討滅する。ついでに像の近くに待機しているウォーマスターも。討滅できたら、逆サイドのメティオグレモリィも釣って倒す。
最初の部屋の討滅が完了したら、弓砲台・魔道砲台の範囲に気をつけつつ魔獣を釣って処理。計略はどうせハガには当たらないので、ここで使い切るもよし。
魔獣を討滅したら砲台を枯らす。左の魔道砲台は砲台もしくはライナロック持ちだが、後ろにダークビショップがいるので、まずはダークビショップだけ釣って倒す。その後砲台を処理。
右は弓砲台なので物理盾で近づきつつ、後ろのウォーマスターをまずは倒して、そのあとに砲台を討滅する。
最奥の部屋のグレモリィエピタフは一部残るが、最初の部屋の壁越しに攻撃範囲に入れば動き出すので、回避盾で釣って討滅する。
ミュソンのいた庭の魔獣以外の敵がきれいになったら、いよいよ最奥の部屋に突入する。突入するとハガが全体遠距離攻撃をしなくなるが、左右奥の階段からサンスト持ちグレモリィが2対ずつ増援(+最初の部屋の階段からウォーマスターが増援)し、その後は左奥階段からダークナイト、右奥階段と最初の部屋の階段からウォーマスターが無限湧きするが、階段を塞げばOK(最初の部屋の階段は3マスあるが真ん中だけ塞げばよい)。そのため魔法が受けられないユニットは最初の部屋の階段のあたりまで下げておくとよい(攻撃範囲としては左右奥階段の部屋、その手前の部屋)。回避盾ともう一人回避の高いユニットでまず階段を塞ぎつつ、忍び足もちユーリスのキラーボウ+で討滅。
すべて討滅完了したら、耐久高めのユニットと回復ユニットは玉座の間へ、ハガの攻撃に耐えられなさそうなユニットはそれぞれ3箇所の階段で待機(今回はギルベルト、ハピ、フェリクス)。
ハガに挑む前に装備を整える。猛撃は固定54ダメージなので、耐えられないユニットを範囲内に置かない。

ディミトリは猛撃を受けた時の回復用に特効薬多めに。今回は回避優先で速さの指輪だったが、セイロスの盾で半減できるのでセイロスの盾をあげてもいいかもしれない。さらにハガは障壁ありかつ大将星のせいで計略はほとんどあたらない(ディミトリですら25%)ので、集中砲火で障壁壊す→必殺高いユニットで倒すの方法しかない。ここでもやっぱり風薙ぎが有用。曲射も優秀。
❶ドラマスアッシュの曲射(初撃)
❷格闘回避持ち先生でステゴロ(障壁壊す)
❸ディミトリで風薙ぎ倭刀
ハガの攻撃範囲外に回復ユニットをおいておき、HPが減ったらリブローなどで回復。特にディミトリはHPフルでないと回避が下がるのでこまめに回復する。シルヴァンのリブローがありがたい。
1ストックそれぞれHP50%以下になるとスキルが発動するので、できれば1ストック一気に減らす。幸いにもわりと遅い(その割に回避が高い)ので、猛撃さえ喰らわなければ通常攻撃は当たりにくいが、それでも物攻69なので侮ってはいけない。


ユニット総評

ベレス

剣士→戦士→傭兵→盗賊→ソードマスター→アサシン→ソードマスター→バトルシスター→ニルヴァーナ
スキル:格闘回避+20、聖なる力、速さ+2、滅殺、格闘術Lv.5
キラーナックルと格闘回避+20で射程1の敵をほぼ完封できたのがえらい。サブ回避盾として大活躍。とはいえ速さ優先で育成したわけではなく、しばしば被弾して天刻要因になったので、サブ回避盾にするなら飛行職を経由するなどもう少し育てようはあったかと思う。
格闘回避+20を活かすためにほぼずっと籠手装備だったこともあり、ニルヴァーナの剣の達人はほぼ死んでた(ニルヴァーナには剣回避とか欲しかった)。
2部に入ってからは先生は毎回ほぼ必殺がでるので滅殺をとった意味は半分くらいなかったものの、滅殺のいいところは計略でも発動することで、技の高い先生は何回か滅殺計略してくれたので助かった。
ニルヴァーナ自体の性能は微妙と言われるが、衣装が好きなのと両刀はロマンなので、ロマンに生きてもらった。魔法は白魔法しか使わず…というより、魔力はそこそこしか伸びずにしかも黒魔法のラインナップがショボいので対アーマー専用だった。

ベレスはビジュが好きなのだが、なにより雑に育成してもそこそこ強いというのがいい。


ディミトリ

剣士→兵士→ロード→ソシアルナイトパラディン→ハイロード→マスターロード
スキル:技+4、聖盾、剣術Lv.5、待ち伏せの陣、怒りの陣
風薙ぎを覚えるので今生は剣育成。
最終的にウォーマスターにしてキラーナックルを装備させるほうがたぶん火力は出るが、斧苦手だし、やっぱりマスターロードの衣装が好きなので、そのまま最後まで理想の殿下でいてもらった。今更だがソードマスターを経由すればよかったし、やっぱり騎馬兵種経由なので早さはお察し。
ブレーダット置くだけは序盤もしくはノーマルハードまでの話で、今生はそんなに守備が伸びなかったこともあり、置いたら事故ることもしばしばあった。次回作では遠距離剣の実装お願いします(応撃つけろという話だが)。
後半はかなりの必殺率で次々と敵を屠る様に別世界の嵐の王たる所以を感じた。
ユニット性能の話ではないが、ディミトリの考えはレア様よりも遥かに崇高というか、浮世離れしているというか、ほんとうに不思議な魅力があり、とても好きなキャラ。リュファスが無双で「獣が人間とわかりあおうとしている」と表現していたのはかなり言い得て妙で、自分を獣だと自覚していてもそれでもなおわかりあいたい、と苦悩する姿が彼の最大の魅力だし、最終的な結論として「戦争という行為の本質と向き合って、相手と対話する」という全然新しくない、だけどそれ以外にない正攻法を見出すというところもまた良さだと思う。

お察しのとおり今生はディミトリと結婚しました。


ドゥドゥー

兵士→戦士→ブリガンド→アーマーナイト→フォートレス→ウォーリアー→グラップラー→ウォーマスター
スキル:格闘術Lv.5、怒り、大盾、鬼神の一撃、切り返し
序盤はメイン物理盾、後半はキラーナックルもちウォーマスターで攻撃受け→反撃必殺でしっかり活躍してくれた。
幸運が伸び悩むのはそういう個性なので、終盤は物理盾として置くことはなく普通に物理タンクだった。魅力はドーピングで人並み程度にはなったので最終マップの魔獣にもしっかり計略を当てられて非常によかった。

殿下の支えになってくれてありがとう。


シルヴァン

兵士→戦士→ソシアルナイト→ブリガンド→ダークメイジ→パラディンウォーロックダークナイト
スキル:黒魔法必殺+20、技+4、蛇毒、理学Lv.5、鬼神の一撃

序盤は割とやわらかいためにしばしば天刻要因になった。
ダークメイジを経由できたおかげで蛇毒をとれたのがかなりよかった。両刀バランス型は得てして物魔ヘタれてどっちつかずになりがちだが、蛇毒がついたことで削り要因としてかなり重宝した。ありがとう死神騎士。

またキラーランスをもたせて連撃すればだいたいどちらかで必殺がでるし、魔法もそこそこ必殺がでたので最終的にかなり有能なユニットとして活躍してくれた。リブローが使えたのも大きい。前半の育成が根気どころだと感じた。

妬憎殺で名を轟かせた彼だが、属性モリモリなのになぜだかいいバランスで人として成り立っていて最終的に光に戻ってくるのは、やっぱり生来の彼の性質がなしたことと、まあ幼馴染級友に恵まれましたね。


フェリクス

剣士→傭兵→盗賊→アサシン→ソードマスター→エピタフ

スキル:黒魔法必殺+10、滅殺、剣術Lv.5、理学Lv.5、速さ+2
以前ハードをやった際に取り損ねたアイギスの盾を今回は入手できたため、当人に装備させたが、重さのせいで攻速と回避落ちがあり残念性能だったことを知った。そしてやや速さがヘタれたこともあり、いまいち活躍させてあげられなかったのが残念。とはいえ聖盾に何度も助けられたのでアイギスの盾に文句はない。
トロンを覚えるのと、弓でも剣でも魔法でも使える何でも屋になれたので、削り要員として非常に優秀だった。
今生において力があまり伸びなかったのは、サブ回避盾候補として速さを伸ばそうとしてアサシンの期間が長かったからと思われる。上手く育てられなくてごめん。

彼をツンデレと分類するのは少し違う、ツンでもデレでもない、いつも大真面目に本質を述べているだけなのである。言いたいことを言うが、堂々と訂正もする。ひねくれているがまっすぐな奴。


アッシュ

剣士→戦士→ブリガンド→アーチャー→ドラゴンナイト→アサシン→スナイパー→ドラゴンマスター

スキル:鬼神の一撃、警戒姿勢+、滅殺、守備封じ、弓術Lv.5

最初から最後まで曲射+鉄の弓に助けられた。
アサシン経由で滅殺を習得したが、案の定技が伸びたのでわりと滅殺を出してくれるほうだったので助かった(大体は必殺とセットだったが)。命中+20をスキルにセットしなくても命中が安定していたのも優秀。ディミトリのようなわかりやすい強さではないが、器用で縁の下の力持ち的ユニット。
支援会話も全体的に非常によい。特にカスパル支援はいいぞ。


イングリット

剣士→盗賊→ペガサスナイト→踊り子→ファルコンナイト→踊り子

スキル:警戒姿勢、剣回避+20、飛燕の一撃、特別な踊り、速さ+2
言わずもがなメイン回避盾。だいたいの青ルナプレイヤーが同じことを思うのだろうが、彼女がいなければクリアできなかった。
飛行職を経由したとはいえ、素の回避自体はバカ高いわけではないが、踊り子で剣回避+20、飛行Bで警戒姿勢、回避の指輪で大体の攻撃を回避してくれた。
レイピアはイングリットに持たせるとそこそこ必殺も出してくれるので、力がやや低いので倒しきれずとも、削りとしては非常に相性がよかった。
しかも軽い。欲を言えばもう少し平時にファルコンナイトにして素の速さを伸ばしつつ、飛行をもっと伸ばして警戒姿勢+をとればよかった。

ドゥドゥーと雪解けする支援Aは何回観てもすごくいい。最終的にはユーリスとペアエンド。


メルセデス

修道士→プリースト→メイジ→ビショップ→ウォーロック→グレモリィ→ヴァルキュリア

スキル:慧眼の一撃、魔神の一撃、技+4、祈り、信仰Lv.5
後半で急いで馬術を伸ばしてギリギリでヴァルキュリアになれたしマスターもできたが、グレモリィの期間がまあまああったので、序盤から飛行もB+まで育ててダークペガサスも経由すればよかったと後悔。
ヒーラーとしてヴァルキュリアで機動力がついたことがかなりのアドバンテージになり、ミルディン大橋でもアンヴァルでもメインヒーラーとして大活躍。自軍の中でもレベルは常に彼女が一番高かった。

エミールをなんとかできるルートがあれば…とも思ったが、これもまた戦争。しかし戦火にあっても明るくみんなを励ますメルセデスこそ、本物の女神である。


アネット

修道士→プリースト→メイジ→ビショップ→ダークペガサス→グレモリィ→ダークペガサス

スキル:理学Lv.5、技+4、速さの応援、魔神の一撃、警戒姿勢+

ダークペガサスになったことで一気に機動力が跳ね上がって必殺も出すようになり、何度かMVPもとるほど優秀になったのがえらい。
メルセデスと同様、ダークペガサスの時期が長かったのでヴァルキュリアを経由してもよかったかも。

青獅子女性キャラで一番好きなので、無双では大味のボケキャラになっていて少し残念だった。本編の支援会話では真面目な努力家という面もよくわかるし、かと思ったら歌ったり鍋を爆発させたりして、めちゃくちゃ友達になりたい。アッシュとの支援もホッコリでド助かり。


ユーリス

剣士→傭兵→盗賊→アーチャー→ソードマスター→アサシン→トリックスター

スキル:清流の一撃、滅殺、近距離反撃、命中+20、速さ+2
育て方がよくなかったばかりにやや力と速さがヘタれたため、回避盾としてはいまいち使えなかったが、それでも大体の敵に追撃とれたうえに素の必殺が高く、狙って育成するでもなくスキルの必殺補正なしでキラーボウを持たせても相手によっては50〜68くらいのときがあったので、特に帝都決戦ではサンストメティオグレモリィ使い専門の殺し屋として大いに役に立ってくれた。トリックスターの忍び足で敵から狙われにくいのも強かった。ジワジワ近づいて魔法ユニットを確殺するまさにアサシン。

ユーリスのことを「頭がいいヤンキーのイケメン」と表現したコメントをみたとき、ヤンキー呼ばわりしたことに対する怒りと同時に納得感もあったので、複雑。それくらいとても好きなキャラ。灰狼学級のテーマこと「鉑鎖の群狼」はゲーム史に残る名曲。


ハピ

修道士→メイジ→ウォーロックヴァルキュリア

スキル:魔力+2、最大HP+5、魔神の一撃、慧眼の一撃、技+4
ずっと副官育成だったものの、わりとしっかり育ってくれたので特に最終章でかなり役に立ってくれた。なによりもリブロー使えるのが素晴らしいし、魔獣判定であるハガから狙われるので囮役としても一役買ってくれた。今思えばビショップを経由して白魔法回避をつければよかったか。

オタクに優しいギャルのようにみえるが、実は誰にでも優しいギャル。重たい人生なのに悲観的にならない(諦めている)のがなんともいえない。でもその中でじゃあもう死の〜とはならないところがハピの人間らしさでありものすごくいいところ。


ギルベルト

フォートレス→グレートナイト

スキル:大盾、槍殺し、重さ-3、技+4、斧術Lv.5
ずっと副官育成だったので戦闘にはほぼ出ず最終章のみ。守備は高いもののディミトリやドゥドゥーに及ばず、幸運と速さが死んでいて追撃必殺とられて死ぬ未来が容易に想像できたので、前線には出せず。

妖怪妻子捨て男の面が取り上げられがちだが、そうは言っても彼がいなかったら王国軍はもっと多くの課題を捌かなければならなかったと思うし、彼の功績はそれなりに大きいと思う。殿下を支えてくれてありがとう。


そのほか、バルタザールやコンスタンツェも副官で途中まで育成したが、副官と外伝以外では出撃させず。


青ルナで知ったこと

  • 考えてみれば当然のことながら、蛇毒もちのユニットが魔獣のHPストックを攻撃でひとつ削り切った場合、蛇毒のダメージは次のストックに入る。1ターンで仕留めたいときに勘定に含められる。
  • レイピアは軽い(重さ5)うえに重装・騎馬特攻で必殺補正ありという素晴らしい性能なので、素の力がやや低いユニットや速さ重視のユニットに持たせると光る。錬成石で直せるのもえらい。
  • 釣りは星5で30の指導経験値になるが、大漁期にやると釣れた分だけ乗算になるので、大漁期がある月はその日に散策を入れてもいいかも。指導経験値稼ぎにはちょうどいい。
  • メガミノツカイはかなり根気良くやらないと釣れない。ちなみに今生では奇跡的に1回だけ釣れた。
  • 武器を買うことはあまりなく、拾い物やドロップ、アビスのゴミ捨て場で拾ったものを修理していけばかなり事足りる。おかげで後半は金余り。
  • 全プレイヤーが感じることであろうが改めて申し上げると、訓練用武器や鉄武器が一番使い勝手がよい。一方で速さが死んでるキャラはどうせ追撃ができないのであれば、鋼武器で戦技を使うのがよく、そのためにもやはり武器は常に複数持ちするのがよい。
  • 英雄の遺産はダークメタル不足なので使いしぶる。一番好きな遺産はフライクーゲルです。
  • やはり風薙ぎ……風薙ぎこそすべてを解決する……

 

総括

セーブしたところクリア時間が100時間ピッタリと表示されたが、実際はガルグ=マクの戦いや帝都決戦などリセットしているマップも多々あるので、130時間は超えている気がする。

序盤から育成にそこそこ明確な目標があったというのもあるが、それに向かって必要なことをやりながら、高難度の中でどう立ち回っていくか、今あるスキルと職種で難しい局面でどう動かすか、と試行錯誤を繰り返すのはしんどいながらも充実した時間だった。でも増援即行動は害悪。特にサンストメティオ持ち。これを実装しようと言い出したやつは人の心がない。

ここまでルナに拘って最後までやり通せたのは、ただただ青獅子ならびに灰狼のキャラクターが特に好きだからなので、目標達成できたことが大変うれしい。楽しかった。

実は引継ぎありの投擲縛りも途中(デアドラ救援戦くらい)までやっているので、ぜひそれも完遂したい。あと級長と3人旅(ベレス、ディミトリ、ユーリス)もやりたい。まだまだ楽しめると思わせてくれる風花雪月、ありがとう、最高!

 

 

 

やけにあくびが出ちゃう午後だね

 ここ半年、仕事に追われたが、その割に得たものがない。支えてくれた周りの人には感謝しているが、それに応えられるほどのなにかが身についたかというと、特になにも。仕事に追われたばかりに、忙しさに目がまわり、雪だるま式に増えていく仕事にイライラばかり募り、「どうしてこんなことも人に聞かなければわからないのか、少し考えればわかるじゃないか」という思考になる。とてもよくない。

 業務量を1.6倍くらいに増やされ、人員も一切増えないなか、なんとかこなそうと努力したのは、これがきっかけでなにか色いろなことがよくなるかもしれないと思ったからだ。たとえば職場環境、あるいは評価。しかしながらそんなことはなく、特になににもならなかった。こんな程度の努力は普通の人にはできて当たり前で、評価されるほどのことですらないようだった。

 わたしは普通ではないのだとおもう。マルチタスクは大苦手だし、頭も悪く、発想力もボキャブラリもない。普通の人よりできることが何個分も少ない。自分の気力と体力を全身全霊削って、普通の人と同じ成果しか得られない人材に評価なんてあるわけがない。

 それなのにもらえるかどうかもわからない評価や賞賛をあてにして、周りはもう結婚や妊活、子育てと将来に向けて足場を固めているというのに、なにをやっているのだろう。期待しすぎである。おまけに悩みがありふれすぎていて、腹の底から干からびるくらい没個性なので救われない。

 

 わたしはこの数年間を無駄にしたのだろうか。もう戻ってこないので、気の済むまで後悔するしかない。いや気の済む事なんてあるのだろうか?

 ひとしきり後悔して満足できるような人間だったらよかったね。

踊りつかれていても朝まで遊ぶわ

 数ヶ月前、母親に「あんたって、純粋とかじゃなくて、幼いよね」と急に言われた。

 そこそこ本気の声調だったので、なにかについて咎められたのだと思う。自覚はある。たしかに、30も目前になって子供がこんなんだったらね、親としてはそうなるよね、と。納得したが、言わなくてもいいじゃんそんなこと。

 

 その少し後には、職場の人に「◯◯さんみたいな純粋な人はさ〜」と名指しで言われた。これは嫌味なのか単なる感想なのか。他にも大勢いる会議で波風を立てる意味はないので、後者として受け止めてリアクションしたが、その人の癖を分析するに、おそらく前者だと思う。それくらいわかる。幼いという意味で言われたのだろう。

 その発言で言った本人のことを特別嫌になるとかそういったことは別にないが、もう30なのにこんなことを言われなきゃならないのか、と傷つきはする。しかしそれはわたしの感性の問題なので、ハイ傷つきました! とは当然言えないし、仕方なく笑って「恐縮です」と受け止めるしかない。

 

 こんなことがあって何故だか、昔、急に兄に「死ね」と怒鳴られたことを思い出した。

 当時わたしは大学4年生になり、早々に就活が終わったので、アルバイトに精を出してお金を貯めつつ、毎日友人と遊んだり旅行の計画を立てたり飲んだくれたりしていた。人生が一番気楽で楽しかったころだ。

 その日は自宅で母と兄とわたしで食卓を囲んでいた。なんの話をしていたのかは覚えていない。しかし当時兄のほうは相当に就職に困っていて、毎日食卓が凍りつくほど家庭内の雰囲気が悪かった。それに比してわたしは大学4年生という楽園のような日々をおくっていて、能天気にべらべらとどうでもいい話を喋っているのが気に食わなかったのだと思う。なにかの拍子に、ものすごい剣幕でたった2文字、されど2文字を吐き捨てられた。

 ショックを受け、二の句が告げず、早々に食事を切り上げて部屋に戻った。大の大人に溜め込んでいた不満をぶちまけるように「死ね」と言われると、こんな一思いに腹を刺されたような気分になるのか、なるほど、と、呑気にも思った。そして泣きはしなかったが、深く傷ついた。

 暗い雰囲気に合わせるのもおかしな話だし、気を遣っていることがわかったら却って兄もしんどいだろうと思っての判断だったが、ミスだったらしい。別に兄だって本気でわたしに死んでほしいと思ったわけではないと思うが、あまりのショックで、大変情けない話だが、いまだに兄とは正面切って話すことができない。

 

 いくら親しい・近しい間柄の人からであっても、どんな言葉が飛び出るかわからない。まして職場の人やただの知り合い程度の人ならなおさらだ。だから人からなにか言われるときは常に恐ろしいし、傷つく心の準備をしないと耐えられないこともある。もちろん、人からの言葉に救われたことも数えきれないほどある。しかしいまだに怖さの方が勝つ。ひどい言葉の威力が、うれしい言葉のそれに勝つほど悲しいことはない。

 行間や隠された意図を読みとる努力をしても言葉選びで傷つき、言葉どおり受け取っても裏側が透けて結局いやになる。どうあってもなにか言われなければならないので、いっそシンプルに、額面は額面通り受け取って、言われていないことはわからない、ということにしたい、と最近は思っている。

 人の言うことにいちいち怖がって、だから人の言葉を意味通り受け取って、明るくありがたがる。それくらいしか、じょうずな捌き方が思いつかない。発想の稚拙さ、これが幼いと言われる所以なのかもしれない。しかし自分のことは自分で守るしかないのに、それが幼いだとかなんだとか言われなければならないのであれば、なんというか、もう大丈夫なので、放っておいてくれ、という気分だ。

 

 ここまで書いて思う、人からなにか言われる≒傷つくと考えてしまういまの状態は、ちょっとおかしいかもしれない。

 休みたい。休みが足りない。ただの週休でなく、人様が働いているときに自主的に仕事をしないことを選ぶ、要するに有給休暇でないとダメだ。もうすぐ1日だけとるが、足りない。あんなに毎年余るのに、どうして半分も使わずに終わるのか、有休。

 休みをとるのが絶望的に下手くそなのを、今年中になんとかしたい。

凍えそうさ君の瞳で

 インスタをやめた。フォロワーは知り合いしかおらず、わたしがアカウントを削除したことにすら気づいていないと思う。しかし、わたしにとってはSNSをひとつやめるのは、いつもすこし勇気がいることだ。

 

 惰性で300人以上をフォローしていて、3年前にフォローしたコンテンツに心が動かなくなって、経年や疲弊を感じて辛くなった。そうして整理されていないタイムラインをみることが、好きなものばかりのはずなのに片付けられていない自分の部屋を見ているような気になり、滅入ってしまった。片付ければよいだけの話だが、その気力がどうしてもない。

 また、別に見たくなかったようなものが目に入ることが増え、趣味の範疇だというのにこんな気分になってストレスを感じるのは嫌だと思った。

 

 しかし一番の理由は、お互いのSNSをチェックしていることを前提としたコミュニケーションは、一見楽に見えて、しかしぜんぜんいいものではないということを思い出したからだ。これは大学時代の彼との付き合いの中で気づいた教訓だったのに、すっかり忘れていた。

 あたかも人が自分に興味があって、だからフォローされたり、既読がついて「見られている」ように錯覚する。不特定多数相手ならまだしも、フォロワーが知り合いしかいないと、この勘違いはさらに加速する。

 実際、自分が思うほど人は自分に興味がなく、写真も文字も、よほど響かなければ数秒後には見たことも忘れる。これはフォロワーだった人たちをばかにしているわけでも侮っているわけでも決してなく、自戒だ。人が自分に興味があると勘違いしてしまうから、人に対して「この間アップしたから知っているかな」などと思い、過程を省いたり、つい一対一のコミュニケーションが雑になってしまう。いつ誰がどんな内容をアップしたかなんて、笹舟のように放流したくらいで、別にどうでもいいし覚えていないのに。

 写真や文字をアップすることは問題ないどころか、発信することは共感や気づきを得るためには有意義な行動だろう。前向きに気にかけてくれている人にとっては嬉しいことだとも思う。しかし、そうして見てくれることにかまけて、報告や話を行ったような気になるのは、個別のコミュニケーションを放棄しているような気がする。

 SNSすべてがそうだとは当然思わない。ただ、わたしのインスタの使い方がなんとなくそうなってしまっていた自覚がある。

 

 自分に宛てて言われていないことは、わからないし知らない。察しろというのは、人からそれを期待されるのは疲れるし、自分から匂わせるのも信条に反するのでやりたくない。相手に伝えたいことがあるのであれば、SNSでアピールする必要はなく、その人に対しての言葉や行動で示せばいい。

 失いたくない大事な友人に対しては、タイミングをみつけて、話したいことはちゃんと話せばいい。親しき仲だからこそ、相手に甘えて、そういう機会を放棄してはいけないと思う。

 

 今のところ不便なことは特にない。何人か友人の子育て写真が見られなくなったが、そのようすはだいたいツイッターでも書いてくれているのであまり差し支えない。ちなみにツイッターは知り合いの割合が少なく、個人的な備忘録の役割が強く、今のアカウントは12年も使っているためライフワークとしてもやめるつもりはない。

 たかがSNSだが、こうしてやめてみるとしっかり心が軽くなったので、されどSNSだ。もっといろいろ捨てて身軽になりたい。無一物にはなれないものの、近づきたい。真摯に楽しく、面白おかしく生きていくためには、意外とそれがいちばんの近道かもしれない。

まじないを唱えるのさ

 ふた月前、「銀魂 THE FINAL」を観にひとり映画館へ。「スワロウ」からの「銀魂」という最悪の食い合わせだったが、どちらもちゃんと覚えているし、銀魂を後にして大正解だった。

 原作は連載当初から購読しており、途中空白はあったが、映画版・実写版も履修済み。諸イベントにも行ったし……というのはさておき、大変に好きな作品だ。これを語ると横道に逸れるので、またの機会とするが、今回の映画については、あらすじを除いてほぼ全編泣き通しだった。これがほんとうの最後だと思うと大変悲しいが、原作者及び関わった方には感謝の気持ちしかない。こんなに出会えてよかったと思う作品にはそういくつも巡り会えない。人生には数えきれないほど後悔があるが、そんな人生でも生きていてよかったとつかの間思わせてくれる、ものすごい美学とパワーを持った作品だった。

 

 わたしの大学時代の友人2人も、同様にファンで、学生時分であれば、おそらく今回のファイナルは3人で予定を合わせて観に行ったと思う。そして全員号泣して観終わったあと、酒を飲みながらくだらない話もありつつまた泣いて感想を語り合うのだろうと思う。

 しかしながら、当然のごとく、今はそうもできない。まずもってもう学生ではないし、住んでいる場所も、身を置く環境も違い、連絡をとることはできても、おいそれと集まることはできない。やりたいことをやりたいときにやることができる時代はとうに終わっている。

 好きなものを好きなように摂取し消費することができる経済力ならある程度持っていること。しかし集まろう!で人と集まれない不自由。そしてこうなるなんて思ってもいなかったこのご時世。やりたい、でもできない、あの頃だったらいいのに、を「でもできないからなあ、しかたない」で無理やりにでも納得させられること。

 それらを痛感して、なおどうしようもない。これがまさに、大人になることなのでは。だとしたら、わたしはいまほぼ完璧に大人だ。

 

 悪いとかいいとかではない。しかたのないことでしかない。食い扶持を稼がなければならないので仕事が生活の中心になる。当然わたしだけじゃない。自分の欲求より優先すべきものがある以上、そのための我慢が必要で、それは誰だってしているはず。

 こうやって納得して諦めるなんてこと、したくてしているわけでもない。わたしだけではないはず。すべて投げ打ってなかったことにしちゃって、好きなことだけやっていたい。それでも、それをできないことのストレスをなんとかないことにして、毎日ようやく生き続けている。でもわたしのそれは、理性や節度なんて高位のものではない。今の生活がなくなったらどうなるかわからなくて怖いだけだ。

 

 あのころはよかった、楽しかった、戻りたいと思ってはいけないのだろうか。

 わたしは今いなくなりたいと思っているが、不思議と、自分の選択してきたことを間違っていたとは思っていない。間違っていたと思いたくないだけかもしれない。でもそんなこと思ったって、もうどうしようもない。理由は後回しで、なにを選ぶかはだいたいすぐ決まる。そうして選んで今までやってきたことに、悪いことがひとつもなかったのだとしたら、この人生は運が悪かっただけ。すべて良くなかったのなら、しっぺ返しがきただけ。心当たりが吐きそうなほどあるので、後者よりの後者と思う。そしてなにがダメだったのかとか、今さら解明する気にもなれない。あえて言うなら、そういうところよ、と。

 どうせ昔には戻れないし、戻ったところで、行いが改まるような善人でもない。だからもう、諦めるから、せめて、戻れたらいいんだけどな、くらいは思ってもよくないか。

 

 わたしはきっとこの先もひとりでいて、支えてくれる人もいない。友人の存在は掛け替えなく大切だが、だからじょうずな頼り方がよくわからない。家族はなおさらだ。この先指標にしているものもない。やりたくない仕事や人間関係をにこにことやる気があるようにこなしている振りをするのも限界ではある。できない、できる自信がないことを、そうだと言う勇気もない。ここまでやってこれてしまって、今さらできないと言って許されないと思う。だけどこれからどうしたらいいのかわからない。どうしたいのかもあんまりわかっていない。

 ただただもう昔には戻れないと知っている時点で、戻れないんだなと涙が出そうになることで、ひとりで噛み締めている。わたしは、大人になんてなりたくなかった。

 

 

:以前のお題期間にあがらなかったので追記してお焚き上げ

We may just be able to touch down on the star

 昨年の自粛期間になんの気なしに始めたあるゲームソフトに大ハマりし、未だに周回プレイをしている。ペルソナ5(派生作品含む)だ。

 派生作品すべてふくめて何度もエンディングを迎えていることになるが、毎度のことながら虚脱感がすごい。ひとえにプレイ時間のせいだけではないだろう。ここに備忘録をつけることにする。プレイ順と状況は以下の通り。

  • ペルソナ5(以下、無印):2周プレイ、トロフィー8割
  • ペルソナ5スクランブル(以下、S):2周プレイ、トロコン
  • ペルソナ5ロイヤル(以下、R):1周プレイ(現在2周目)トロコン、アワード9割

 アニメは途中まで観たが違和感がすごいので断念した。ダンシングスターナイトは未プレイ。

 

 以下、ペルソナ5関連作品すべてにおいてネタバレがあるため、これからプレイする方等、ご注意されたい。

 

雑観と今の印象

【無印】

 Rプレイ前は2周やっても3周目できるくらいおもしろい!だったが、Rをやった後だと、納期に間に合わないからとりあえずプロトタイプをリリースしました?という印象になってしまった。それくらいRは戦闘システムを中心に操作性がグレードアップされている。今から5やるよという方がいたら、無印でできることは全部Rでできるので、無印からプレイする必要はないですよと必ずアドバイスする。

 Rの瞬殺のような仕組みがないので、序盤〜中盤はメメントスでひたすらエンカウント待ちするのだが、前半は敵に物理反射持ちもあまりいないのでとりあえず物理で殴るだけで、BGMもずっと一緒なので、申し訳ないながら、消音にしてまったく関係ない配信を聴きながらレベリングしていた。2周目終盤は、ひたすら花粉注意報のときに刈り取るものを絶望させて…しか勝たん。

 ペルソナシリーズの歴史がペルソナ4(無印)で止まっているわたしにとって、グラフィックや音楽含めクオリティやバランスが劇的な進化を遂げていることに心底驚いた。そして尋問のシーンから回送として4月から開始させるという刑事コロンボ方式も個人的に好きだし、わたしの普段の生活圏内である東京が舞台というのものめり込めたひとつの装置だったと思う。やっぱりアトラス作品だし一回は東京は危機に瀕しとかないとね。

 

【S】

 無印の続編で、怪盗団が日本一周してひと夏を楽しく過ごすだけの楽しい約40時間。あくまで無印のスピンオフという立ち位置なので、Rしかプレイしていないユーザには違和感があるようで、無印やっといてよかったのはこの点か。全編通して無印やRほど重厚なストーリーではないので、心穏やかに楽しめるところが一番の長所。自粛期間中だったので、小旅行に行けたような気持ちになれたのもポイント。

 無印でキャパオーバーで掘り下げられなかった春や祐介のパーソナリティがより深く理解できたというか、敵キャラに共感することでまた自分にも向き合い、それを乗り越えていくという構図にペルソナの系譜を感じた。またソフィア、善吉、一ノ瀬も非常にいいキャラクターで、特にソフィアと善吉はP5派生作品通して5本の指に入るくらい好きになってしまった。善吉が各キャラを「佐倉」や「新島」など苗字呼び捨てで呼ぶのが、個人的には非常〜〜〜〜〜〜〜〜に好き。ほんとうにSだけの登場が心底もったいない。

 トロコン難易度は全体的にそこそこでありつつ、一番の難関は言わずもがなBANDコンプだと思うが、EASYでアリスのエイガオン→1more→エイガオン→1more→エイガオン→1more→エイガオン→総攻撃の繰り返しでメタトロンを倒しまくる作戦で決行。20時間以上かかったがなんとか達成した。途中からは、こんなに何度も召喚されては倒されるメタトロンってどんな気持ちなんだろう…と心が痛くなることもあったが、トロコンのためだから仕方ないね。

 ところで無印からずっと気になっているのだが、BANDといい無印ないしはRでのジョーカー殺害作戦の解説のときといい、この絵を描いているのは誰なんだろう?本編で鴨志田への予告状書いたのが竜司で、それ以外に絵を描いているイメージが祐介以外にいないので、竜司だろうか。攻略本等関連書籍を購入していないので、そのあたりに言及されているのだろうか。

 

【R】

 バトルの楽しさが4割増し。バトンタッチがより効果的になるシステムで、それによって倒すべきボス戦が多いのは、この作品の真ん中を通る軸に通ずる部分だと思う。そして「瞬殺」の有用さ。

 ダンジョンは無印よりこなしやすくなったが、イシ探しが加わったのでボリュームは逆に増えたように感じる。操作性は快適だし全書の引き継ぎがあるといえ、周回がまあまあしんどい。

 しかしシリーズすべてにおいてすごくいい音楽が、さらなる名曲をひっさげてやってきたのでたまげた。colors flying highなんて、OPに応援歌っていうセンスには脱帽せざるをえない、しかもめちゃくちゃいい曲。そして3学期関連の曲はどれもせつない。初見突入時にI believeがながれたときは、あまりにおあつらえ向きすぎて、最初しばらく聴き入って動けなかった。また、メメントスの3学期エリアのBGMが今までの総復習のような作りになっていて、ほんとうによくできてんな〜という感想。

 明智については、コープが任意になった代わりに彼を理解するイベントが作られたことで、明智像に厚みが出て、無印ではあまり興味がなかった彼に対して、3学期を得てようやく「こいつも根っからの悪いやつじゃなかったんだよな」と思うことができた。ファンの方に失礼ではあるが、無印の展開だといまいち共感できないありがちな悪役としか思えなかったのは、わたしの洞察力が甘いだけだろうか。

 3学期のよかった点はもうふたつある。ひとつは、マルキパレスに挑むとき、彼らははじめて、世直しではなく自らの正義のために戦うと宣言する。これ、聖杯戦もそうだったのでは?とは思いつつ、人から求められたことではない、自分たちの意志を貫くための戦いをする。「反逆の意思」というのが作中キーワード的に何度も登場するが、一番しっくりくるのはこのときだ。からの「I believe」はシビれましたわ。

 ふたつめは、芳澤すみれのコープだ。彼女がRにとってキーキャラであるのはメインビジュアルや作中での扱いをみても明らかだが、個人的に好ましかったのは、女性キャラのコープではLv9のあたりで恋人になるかならないかの選択肢があるが、女性のほうから明確に告白してきてくれるのはすみれだけだ。ヒーローが彼女にとって一対一で支えてくれた特別な存在であるのはその通りだし、劇中でもかなりピックアップして描かれているが、他の女性キャラについてもコープにおいて支える描写が描かれている。そこに大差はないように思うが、それでもそれを受けて好意をしっかり伝えてくれるキャラは芳澤しかおらず、他キャラはヒーローからの言葉を待つ姿勢だった。男を立ててくれているといえばいいのか。しかしなんだか、トータルして芳澤の潔さが圧倒的に勝った印象だ。結局、もらった本命チョコは芳澤の一個のみだ。

 と、ここまでつらつら書いたが、この物語の肝心な点は、結局丸喜の話に集約されると思う。

 

R:丸喜について

 丸喜とはなんだったのか?ひとことでいうと善人でしかない。不幸な善人で、諦めが悪い。この3要素が揃わなければこうなることもなかっただろうに。

 コープレベルをあげるごとに彼の思想に肉付けがされていく。それはヒーローの手助けの甲斐あったことに他ならず、Maxになると最終的には現実を捻じ曲げ、全員の「こうだったらよかったのに」をバチバチに叶えてしまう。善意だけで。

 「これは現実じゃない」と立ち向かうヒーローには、そりゃ彼の正義を貫く意味ももちろんあっただろう。しかし、コープがMaxにならなければ3学期の展開にならないことから、大きな動機の大半は丸喜への責任感だと思う。自分が与えた気づきが現実をねじ曲げ、ないはずだった現実をあると認知させる、大衆のゆるやかで幸福な脳死。それを享受する仲間のようすはメメントス最深部の囚人たちそのままであり、これが正しいわけがない、と立ち向かうのだが、ヒーローのようにブレない人間ばかりじゃない。逃げてもいいのはわかっている、でもだからこうなった、どうしたらいい、そんな思考の繰り返しだったのではないかと思う。このあたりの演出は、ギリギリと胸が締めつけられた。BGMが「So Happy World」というのもなかなか皮肉がきいていてしびれた。

 ヒーローと丸喜はビジュアルからも共通点があり、内心を共有する場面も多いので、思考のもとになる、立っている場所に大きな違いはないのかもしれないが、向いている方向は真逆だ。

 ヒーローは人のために自分を使うが、自分を粗末にはしない。いつだって勝てるように考え、一番効果的な場面で自分を使う。それが周りのためでもあることを理解している。

 丸喜は自己を犠牲にしてでも人に尽くす。たとえそれが無駄になっても、勝つことに意味があるのではなく過程が大切。

 思想が違う。どちらがよいということでもなく、どちらも多種多様な正義のうちのひとつでしかない。でも正義が世界を変えるので、結局戦わなきゃいけない。ラスボスが自己犠牲系カウンセリングおじさんとか、ほんとうにしてやられた。あらかじめネタバレをみていたので、1周目丸喜を倒しに行く時はバチバチに殴り倒す気で行ったが、いざ戦うとなると非常にしんどく、終わった後の虚脱感が壮絶だった。

 で、このおじさん、結局なにがしたかったの?はい、人助けです!イカれてますね。

 ちなみに、3学期は常に不穏な気持ちでこなすことになるのだが、1/1の夢の中の秀尽で蝶を追いかけるシーンが圧倒的に怖い。そしてまた、怖いのは、丸喜の作った現実受け入れEDも選択してみると、丸喜コープのBGMアレンジ版が流れ、聴いていないはずの「I believe」がクレジットに書かれているということ…

 

総括

 結局シリーズ計で400時間超プレイしたことになるが、時間をかけてプレイしてよかった。大変に楽しませていただきました。ひとつ心残りは、「豪血寺一族」がどうしてもクリアできなかったこと(3回目が鬼門すぎる)。

 善吉がSにしか出てこないのと、芳澤がRにしか出てこないのがもったいないので、ぜひP5RSもお願いしたい。で、どこかの都市で丸喜と再会……とかいかがでしょう。

 

シリーズMVP

【無印】新島真

ストーリー面でも性能面でも最後までお世話になりました。

顔グラは無印のほうが好き。Rはちょっと童顔に寄ったね。

【S】ソフィア・善吉

ソフィアのパンドラ覚醒は何回観ても鳥肌がエグい。大阪での通販利用時の「まいど、おおきに」が好き。

善吉は結局お人好し。京都ジェイルでの走り方がガチ運動音痴のそれでやたらリアルで毎回笑う。

【R】丸喜

彼のために目黒大明神があつらえた曲ではあるが、Throw away your maskがちょっとシャレにならないレベルであまりに似合いすぎる。

【全体】ヒーロー(主人公)

ビジュアルの点でも一強でした。

一貫して気の毒だったわけだが、10股したから仕方ないね。

今日も愛していたよ

今週のお題「2020年上半期」

 

 今年の始め、上司から「今年の目標は?」と聞かれた。仕事のことでなにか適当に答えたと思うが、覚えていない。その後、同じ課の先輩に「で、ほんとうの目標は?」と聞かれたので、「彼氏を作ること」と正直に答えた。

 上半期も終わり。こんな状況でなくとも、この目標ははじめから、達成できなかっただろうな、と思う今日このごろだ。

 

 緊急事態宣言が明けて、5月半ばに久しぶりに美容院に行った。自粛中の話をしていたら、担当の美容師から「浅井さんのことだから、真面目に自粛してたんでしょ(笑)」と言われた。笑われるようなことなのか、あまりよくわからなかったが、真面目に自粛していたのは事実なので特に否定もしなかった。

 24時間監視してもらってかまわないくらい、ほんとうに真面目に自粛していた。それは今も同じだ。家にいて配信を観たり、ゲームしたり、映画を観たり。かねて組んであった飲み会やランチの予定は、ことごとく断っている。売上げが伸び悩む飲食店や、予約してくれた友人にはほんとうに申し訳ない。それでも、罹患するリスクを減らせるだけ減らすとなると、密になりかねない場所にそもそも行かないというのが一番効果的な対策なのは自明の理だろう。

 こんなことを言ってると一生どこも行けないのでは、と思う。そうかもしれない。自粛したからといって、感染させるリスクは低減できても、出勤で3密の電車に乗っている以上、罹患しない保証は、当然ながらない。自粛したところで誰も褒めてはくれないし。都民ではないので、不要不急の外出だって、別に控えろとは言われていないし、比較的安全に外出する方法だって、考えてみたらあるのかもしれない。

 

 それでも、まったくその気にならない。むしろ、罹患しないように躍起にさえなっている。

 なぜだろうか。自分でもはじめはわけがわからず、罹患するのが怖いからと思ってやっていたが、何ヶ月も自分を冷静に見つめ直して、だんだんと腑に落ちてきたことがある。

 

 わたし自身、深刻になるほど仕事や給与に困ってはいないが、職場ではそんなに必要とされていない。そこまで職場に貢献していないし、必要とされるような仕事を任されていない。職場は仕事をしに行く場所なので、会社にとってあまり必要な人材ではないのだろう。罹患してもせいぜい、業務が多少滞ってお荷物扱いされるくらいだと思う。それが正当だと思うので、あまり悲しくもない。

 趣味や娯楽は山ほどあるが、そもそも他人に理解されたいという気持ちがあまりない。自分が好きなものは自分が好きでさえいればいいし、考えていることは自分の中で明確であればいい。同じ情熱で共感してもらえなかったときの地獄を考えたら、最初から理解しようとされないほうがいい。

 彼氏は欲しいが、愛されるよりも愛したいので、好きになっていただいても応えることができないケースが多い。好きになったらなったで、相手はたいがいわたしのような中身のない人間に興味がない。興味がないのが、「そりゃそうだよね」と腑に落ちて、さらに好きになる。理解されるかどうかは関係がない。

 総括すると、無能なうえに自己完結しているので、ひとりで生きていくべきなのだが、そんなことできるのだろうか。おそらくこの先変わらないだろう給与も、変わっていく世の中や周りの人間関係も、どれも受け入れて、それでもひとりで生きていく自信がない。

 

 だから、大変無根拠なことに、この禍を罹患せずひとりで乗り越えることができたら、ほんとうの意味で、ひとりで生きていく自信がつくのではないか? と思っている。

 「彼氏を作る」なんて言ってみたものの、よくよく考えたら土台無理だった。諦められない自分を口に出したことで自覚しただけだった。そんな素質がはじめからないのに、半分冗談にしてもキツいやつだった。

 諦めることにはいつだって、心が焦げついて、内臓がひっくり返って、全身がむせび泣くようなしんどさがある。だが冷静になって、人がいてくれることをちゃんと諦めて、ひとりで大丈夫だと信じられるようになったら、それはたぶん、この先ひとりで生きていくための自信になる。だから躍起になってでも、この禍を乗り越えないといけない。誰もわたしを支える義務がなく、わたしはひとりでいるしかないのだ。

 

 だからどうかわたしになにごともなく、この禍が収束するように、黙って静かに過ごしたい。半年前、未来がこうなると思わなかったように、下半期になすべきことなんていまはよくわからない。でも自分を守ることもしなくなったら、最後は死ぬしかない。

 かわいそうだと思っていただいてかまわない。だからいまは静かに、好きなように諦める準備だけしていたい。