伊達市にある、1100年以上の歴史を持つ北海道最古と言われる由緒ある寺。
アイヌ民族の教化と移住和人、警備土卒が死亡した時の法務活動を行うために徳川幕府が建立した蝦夷三官寺のひとつである。
1974年、「善光寺跡」として史跡指定。2018年、厚岸町国泰寺・様似町等澍院とともに「蝦夷三官寺」として北海道遺産に選定。
境内にある宝物館(有料要予約)には、釈迦如来立像(道指定文化財)、円空上人の鉈作りの聖観音像(同)などの文化財・宝物が数多く展示されている。
中でも、2005年に重要文化財に指定された「蝦夷三官寺善光寺関係資料」(全62点)は一見の価値がある。
さらに、釈迦如来像は鎌倉時代に製作されたもので嵯峨清涼寺に安置されている釈迦如来の伝模作の仏像。その他にも宝物館では、徳川幕府から寄贈の一切経経典の一部など、約200点の歴史を語る貴重な品々が展示されている。