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ソフトバンク・リチャードが契約保留 「誰かのけが待ちというのは嫌」「ホークスで頑張るのが一番なんですけど、いろんな思いがあって」

 ソフトバンクのリチャード内野手(25)が22日、福岡市内の球団事務所で来季の契約更改に臨んだが、1時間を超す長時間交渉の末にサインしなかった。今季年俸は1000万円だった。チームでは今オフ初の契約保留者となった。

 今季はウエスタン・リーグで18本塁打を放ち、5年連続5度目の本塁打王に輝いた。また、54打点で3年連続4度目の打点王に輝くなど2軍では〝敵なし〟状態のリチャードだったが、1軍では15試合出場で打率2割2分6厘(31打数7安打)、0本塁打、1打点に終わるなど自慢の長打力を生かせなかった。

 契約交渉後、球団広報を通じて「球団からいただいた評価と期待に対して、ハンコを押す覚悟が決まらなかった。ハンコを押すときは1年間、やり通す覚悟で押したいので、もう少し考えたい」とコメントしていたリチャードだったが、その後は球場に残って5時間以上も練習を行い、帰途に就く際に取材対応した。

 「後ろも押していた(自身の交渉後にも契約交渉する選手が控えていた)ので、怒りの保留とかじゃなくて、まだ話したかった」

 そう話し始めると、自身の置かれた立場を理解した上で、他球団への移籍の機会などについて、球団に思いの丈をぶつけたようだ。

 「誰かのけが待ちというのは嫌だし、もちろんホークスで頑張るのが一番なんですけど、いろんな思いがあって。(思いは)伝えて、向こうもその気持ちを分かってくれてました。(金額は)あまり気にしてない。そこではない。自分は話すのが得意じゃないので、ずっと平行線が続いた」

 今季は打撃の師とする山川が西武からFA加入したことで、巨大戦力はさらに厚みを増した。その煽りを食らう形で出場機会も限られた。また、昨年は1度目の交渉を保留した水谷瞬が現役ドラフトで日本ハムへ移籍。出場機会を得た移籍先で交流戦MVPの活躍を見せたことが刺激となり、今回の保留につながったことは容易に想像がつく。

 「はんこを押したら1年間、全力で頑張らなきゃいけないけど、この気持ちで押したらよくないと思った。プロなのでそういう気持ちは押し殺さないといけないのだろうけど、いろいろあって保留となりました」

 チームでもトップクラスの長打力を誇る「ロマン砲」には、王球団会長も大きな期待を寄せる。育成選手として入団し、来季8年目を迎える男の今後の交渉に注目が集まりそうだ。

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石田 泰隆

石田 泰隆

記者

1978年6月7日生まれ。 福岡県出身 2011年入社。 プロ野球取材歴20年目。 趣味はメジャーリーグの好プレー集(特に遊撃手もの)を動画で見ること。自身も24歳までプレーしていたほどの野球好き。

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