錦です。
NVIDIAは、昨日のイベントにてGeForce RTX 30シリーズを発表しました。
RTX 30の概要
GeForce RTX 30シリーズは、RTX 20シリーズの後継となるモデルです。NVIDIA最新のアーキテクチャであるAmpereアーキテクチャが採用されており、RTXと名前がついている通りリアルタイムレイトレーシングにも対応します。
現状での製品は、RTX 3090、RTX 3080、RTX 3070で構成されており、それぞれRTX 2080 Ti、RTX 2080、RTX 2070の後継となっています。
CUDAコア数 | ブーストクロック | メモリ | メモリインターフェイス | 消費電力 | |
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RTX 3090 | 10496 | 1.70GHz | 24GB GDDR6X | 384bit | 350W |
RTX 3080 | 8704 | 1.71GHz | 10GB GDDR6X | 320bit | 320W |
RTX 3070 | 5888 | 1.73GHz | 8GB GDDR6 | 256bit | 220W |
大まかな性能として、レイトレーシングを司る RTコアは第2世代目に、機械学習や推論を司るTensorコアは第3世代目に進化し、それぞれTuring世代から2倍のスループットを実現しています。各種性能は、汎用シェーダ性能が全世代から2.7倍の30TFLOPS、RTコアの性能は1.7倍の58RT FLOPS、Tensorコアは2.7倍の238 Tensor-TFLOPSになります。総合的にはTuring世代から2倍になるとのこと。具体的な製品での性能として、RTX 3070はRTX 2080Ti以上の性能があるとしています。
製造は、NVIDIA A100と違いSamsungの8Nプロセスで行われます。厳密には、8NプロセスをNVIDIAがカスタムしたものとなっています。トランジスタ数は280億となります。
メモリは、3070は全世代同様GDDR6メモリになりますが、3080と3090では世界初のGDDR6Xメモリを採用しています。特に3090では384bitのメモリインターフェイスで24GBのvRAMをサポートしているほか、3080でも8GBから10GBに増量されています。
インターフェイスはPCIe 4.0となっており、第3世代Ryzenや次期Core「Rocket Lake」と組み合わせることにより、より高速な接続が可能です。
電力は、RTX 3090/3080がPCIe 8ピン×2、3070がPCIe 8ピンとなっています。
技術
新たな技術として、MicrosoftのDirectStorage for Windows技術を利用することで、メインメモリやCPUを介さず、SSDから直接 vRAMに転送することができる「RTX IO」技術も発表されました。これを用いたときにはCPU使用率を20倍低減され、スループットが100倍になるとしています。
また、RTX 3090では、8Kのゲームプレイにも対応する上で、8K HDRとレイトレーシングに対応するとしています。8K出力に対応するため、HDMI 2.1のサポートも追加されています。もちろん、NVIDIA G-SYNCがサポートされ、360Hzリフレッシュレートにも対応します。
ビデオ出力は共通、HDMI 2.1が1ポート、Display Port 1.4aが3ポートサポートされ、最大4台のモニターに同時出力できます。マルチGPUを実現するSLI(NVLink)の技術ですが、RTX 3090のみのサポートに限定されるとのこと。
発売
価格は、3070から 79,980円、109,800円、229,800円となっており(すべて税別 FEモデル)、3090が10月、3080が9月17日、3070が9月24日に発売されます。