染左×まん我ふたり会 @難波サザンシアター
<本日の演目>
林家染左 「犬の目」
桂まん我 「どうらんの幸助」
ー中入りー
桂まん我 「時うどん」
林家染左 「子は鎹」
まん我さんは栗色と灰青の縞柄に練色の小さなドットが飛んでいる対のお召し物。
お色直しは海松茶色の地に柔らかな伽羅色の縦に流れるような柄のお着物に辛子色のお羽織。
実は昼の受付で予約が入ってへんと言われてしもぉたんですが、予約の電話をした時出られず、後刻シアターの方からわざわざお電話を頂いて、その時点では未発表であった2月の歌之助さんとのふたり会の情報まで頂いたので6公演分の予約を入れたのでした。
どうやら私の苗字が聴きとりづらく、違った名前で記録されていたらしいことをまん我さんが見つけてくれはりました。
ま、苗字ではこれまでの人生で数限りないトラブルがあったので致し方ござりませぬ。
■染左さんの「犬の目」では“赤壁クリニック”というのが登場して、昔の噺ではないような…。
この先生はホンマに医師免許を持ったはるんでしょうか
隅々までめちゃくちゃ面白い「犬の目」でした。
■まん我さんは「どうらんの幸助」、ちょっと久しぶりに聴きます。
やっぱり稽古屋のやじ馬さんたちが幸助さんを京都へ送り出すところが面白すぎやん
いつもはもうちょっと客観的に聴いている気がするのですが、今夜は終い方には幸助さんに訪ねて来られた京都の帯屋さんの気持ちになっていて、ますます可笑しみが深まってしまいました。
■中入り後に再びまん我さんでちょっと期待した「時うどん」
先の染左さんの「犬の目」と言い、この「時うどん」と言い、所謂前座噺なるものをこのベテランの口演で聴く贅沢というのはたまりませんねぇ。
隅々まで可笑しいし、全ての所作がバッチリ決まったはるし、可笑しみに深みがあると言うのか、味わいが濃いというか、ええ出汁出てますという感じ
こんな聴き馴染んだ噺で耳の肥えた落語通をも大いに笑わせる、という風に感じました。
■染左さんはネタが出ていた「子は鎹」。
私がこれまでに聴いたことのあるこの噺よりおさきさんが寅ちゃんを連れて出はる経緯が詳しく語られていました。
“玄翁”は意識して持って出はったというのを聴き馴染んでいましたが、染左さんの噺では偶然入っていたんですね。
じんわりと染み入って来るような情感がなんとも心地よく、聴き入りました。
昨年は12月12日やったけど、今年はすっかり押し詰まってからのこの会、このまま恒例にしてくれはったら嬉しゅうございます。
- at 02:39
- [あれこれ鑑賞・・・落語]
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