美術品の鑑定はどう行われる?費用は無料も可能? – 日晃堂マガジン

2024.01.19

美術品の鑑定はどう行われる?費用は無料も可能?

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美術品と言っても様々なジャンル、種類の美術品があります。多くのジャンル、種類の美術品の価値を鑑定してもらいたい場合に方法がわからないということも多いでしょう。さらに、美術品の鑑定をする費用も気になります。鑑定方法や費用について紹介しますので、参考にしてください。

美術品の種類と鑑定とは

まず、美術品には様々な種類があります。日本の美術品、海外の美術品など多くの美術品を集めている人が多くいます。また、古い物や近代の美術品を集めている人なども多いでしょう。種類としては、主に次のような種類があります。

  • 絵画(洋画、日本画、浮世絵)
  • 書画、水墨画
  • 彫刻
  • 陶磁器
  • 工芸全般

これらの美術品は、個人的嗜好や社会的評価を得るため、また資産として集められることが多い傾向です。そして、様々な美術品が日常的に多く売買されているでしょう。しかし、それらの美術品的価値としては、専門家に鑑定してもらわないとよくわからないことも多い傾向と言えます。

美術品の鑑定とは

美術品を専門家によって「鑑定してもらう」とよく言いますが、「鑑定」とは専門的な知識を持つ人が、科学的、統計学的、感覚的な分析でその美術品の評価や価値の判断をすることを言います。そして、その鑑定の結果を記した報告書の「鑑定書」が発行されます。

「鑑定書」があると本物であり、価値があることを証明してくれるものです。

美術品の鑑定依頼をするのはどんな時?「鑑定書」の重要性について

美術品の中には正式な「鑑定書」がないとよく価値がわからないため、買い取られないこともあります。それほど、「鑑定書」があることが重要な場合もあるため、持っておくのがおすすめです。

例えば100年以上前の古い物や人気作家の美術品などを持っている場合は、高価買取の可能性がありますので、美術品や骨董品を正式に鑑定してもらうことがおすすめです。

「鑑定書」は公的な機関で本物であることが証明されたもので、信頼性が高く重要なものとなっています。美術業界や作家の関係者が設立した公的な鑑定機関によって発行された真贋、本物かどうかの証明書となります。そのため「鑑定書」を持っているに越したことはないでしょう。

鑑定してもらわなかったために価値がわかってもらえず、一般の買取業者やリサイクルショップなどに安く買い取られてしまわないように注意してください。また、価値を知らずに処分して廃棄してしまうこともあるため、しっかり鑑定してもらうことが大事です。

美術品の鑑定はどう行われる?

美術品の鑑定は、どう行われるのかについても見ていきます。美術品の鑑定は、様々なジャンルがありますので、それぞれの美術品に専門的な知識を持つ鑑定人によって鑑定が行われます。

次のような基準で鑑定が行われています。

・本物か偽物か

・誰が作った美術品なのか、作家名など

・いつの時代に作られたものなのか

・どんな材料で作られたものなのか

・どのような製法で作られたものか

・希少価値があるものか(どのくらいの数がある美術品なのか)

美術品の真贋や作家名を鑑定

鑑定では、本物か、偽物かどうか、作者名が誰なのか、有名作家のものかどうかが判断されます。作者名については、刻印や落款、サインなどを見て、本物かどうかが確認されます。また、作者名が表記してあっても、偽物のサインなどの場合もあります。本物かどうか、コピー商品でないかをしっかり鑑定することが大切です。素人では判断しづらく、専門的な知識と経験を持った鑑定士に鑑定してもらうことで、作家名や本物かどうかなどがわかるでしょう。

美術品の時代や材料、作風を鑑定

鑑定の際には、いつの時代に作られたものか、どんな材料、製法で作られたものかも大事です。古い美術品などでは、貴重な材料や巧みな技術で作られたもの、作風が貴重なものは高い評価となります。

古い物の基準としては、100年以上前に作られたものは貴重な骨董品として高く評価されることが多いでしょう。日本で言えば明治時代以前の骨董品的な美術品は高く評価されます。

また、貴重な材料で作られたものかどうかは、科学的に鑑定して評価する場合もあります。宝石で言えば、ダイヤモンドやエメラルドなどの美術品は科学的に鑑定しながら、価値を評価します。骨董品でも、「象牙」や「血赤珊瑚」「翡翠」「琅玕(ろうかん)」「金銀製品」などで作られたものは高く評価されるためおすすめです。

時代的背景や材料の面でも、古くて数が少ない美術品、希少価値のある材料で作られた美術品と鑑定でわかった場合には価値が高くなるでしょう。

美術品の鑑定依頼はどうしたらいい?

鑑定をしてもらいたいという場合は、鑑定人として指定されている人に依頼する方法と鑑定機関に依頼する方法があります。信頼と権威がある鑑定人や鑑定機関に依頼することが大切です。そして、実際に「鑑定書」を発行してもらうためには費用として鑑定料が必要です。

美術品鑑定の費用相場について

鑑定の費用相場は、絵画や美術品1点あたり30,000円~60,000円ほどと高額となることが多くなります。また、真贋の判定の鑑定と「鑑定書」の発行費用が別の場合もあり、その場合は本物で価値が高い物だけ「鑑定書」を依頼することも可能です。

鑑定のみでは1点あたり10,000円~20,000円程度、「鑑定書」発行の場合、10,000円~30,000円程度が相場です。鑑定を依頼した場合、美術品が贋作であっても手数料が必要なことが多いため、「鑑定書」の発行料金が別になっている方がおすすめです。鑑定費用については慎重に検討することが必要です。

「鑑定書」は作家が亡くなっている作品のみ発行

また、「鑑定書」を発行してもらう場合ですが、「鑑定書」はその作品を作った作家が亡くなっている場合のみ発行されるのが一般的です。作家が生存している場合は、本人への確認によって本物かどうかがわかります。そのため、一般的に作家が亡くなっている場合のみ「鑑定書」で本物かどうかが評価されます。

そして、亡くなっている作家のものは全て「鑑定書」が必要なのかどうか、鑑定してもらうべきかですが、有名な作家の場合は亡くなられた後に一般的に鑑定機関が設立され、鑑定を依頼することが可能です。美術品の買取業者や画廊などでは、こうした専門の鑑定機関への鑑定の代行手続きを行うところも多くなります。依頼しにくい場合は、美術品の買取業者や骨董品店、画廊などから鑑定依頼をしてもらうといいでしょう。

美術品の「鑑定書」に書かれている内容とは

美術品の「鑑定書」に何が書かれているのかも気になります。「鑑定書」に書かれている内容は、主に次のような内容です。

・作品名

・様式(絵画などであれば油彩や水彩、版画など)

・大きさ

・登録番号

・鑑定の年月日

・鑑定した機関名

鑑定することで、「鑑定書」には登録番号が必ず記載され、鑑定機関のデータベースに登録番号で保存されます。ずっと保証される仕組みとなっているため安心です。

鑑定と査定の違いについて

また、美術品や骨董品などの場合、「査定」をするともよく言われます。鑑定と査定の違いについてもよく知っておくことが大切です。

鑑定と査定の違いについてですが、「鑑定」は真贋、本物か、偽物かを科学的、統計学的、感覚的な分析で評価する方法です。「鑑定書」を発行し、美術品や絵画の価値を法的効力もあるものとして評価するための証明書を一般的に出します。この「鑑定書」を訴訟などで価値の評価、証明として活用する場合もあります。

一方、「査定」はその美術品や骨董品の買取をする際の市場価値を評価するものです。買取を前提とした「査定書」で評価額の金額がわかりますが、法的な効力などはありません。「鑑定」と「査定」とではそれらの違いがありますので、注意してください。

買取依頼で査定を無料にすることが可能

また、鑑定は高額な費用が必要となりますが、査定の場合は、買取業者に依頼することで無料で査定してもらえるためおすすめです。

買取業者にも美術品を専門とした鑑定士がいて、無料で査定をしてもらえることが多くなります。ただし、正式な鑑定とはならず、あくまでも今買い取った場合の市場価値を考えた上での査定です。買取業者によって、査定額が上下し、様々な査定額になることが多くあります。

その点、「鑑定書」を持っていることで、買取の際に多くのところで、高額買取となっておすすめです。一度正式に鑑定をしてもらって「鑑定書」を持っていることで、本物であること、価値があることの証明になり、いつでも買取を高価にしてくれるでしょう。

まとめ

美術品の鑑定について紹介しました。美術品にはどんなものがあるのか、鑑定はどう行われるのか、また鑑定依頼の方法について紹介しました。

鑑定をしてもらうには、費用が必要ですが、真贋や価値がわからないものについては、一度正式に鑑定をしてもらうことも大切です。「鑑定書」を持っていることで、いつでも本物である証明になっておすすめです。買取依頼時も高価買取となっていいでしょう。

美術品には偽物も多く、価値がわからないものが多くありますので、きちんと専門的な機関で鑑定してもらうのがおすすめです。高価な価値がありそうな美術品については、正式に価値を証明してもらうといいでしょう。

また、買取を検討している場合は、その美術品を専門としている鑑定士に無料で査定をしてもらうのもいい方法です。市場価値がわかり、一般的にどのような価値の美術品なのかがわかります。目的などによって、鑑定か査定かの方法を選ぶのがおすすめです。

美術品の取り扱いに実績のある会社として、ぜひ弊社のような専門業者に鑑定や査定などをお任せ頂ければと思います。

鑑定をしてもらいたい、一度価値を見てもらいたい、買取依頼をしたいと悩んでいる場合には、弊社にお気軽にお問い合わせ頂き、ご検討願えればと思います。



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