職場で一緒に働いている、派遣社員の方は、わたしより年上です。
てきぱきと気持ちよく、次から次へと仕事をこなしてくれます。めっちゃ頼りになります。やっぱり、年齢で区別をつけるのは、おかしいんじゃないじゃかと思います。個人差ですよ、個人差。若いほうが仕事ができるなんてこと、絶対ありませんって。
この方、もうお孫さんもいらっしゃいます。ところが、最後の息子さんが、この度結婚するというのに、沈んでいるようなんです。
今年、上の子がサッサと結婚して出て行った、わたしの場合と違うようです。
ちょっと聞いてみると(割と仲良しさんです)、お相手のご実家に問題があるんですよ、と言うのです。
聞いて、ギクッとした私です。身につまされます。
お相手のお父さんは、定年まで勤めて、すでに退職。お母さんは専業主婦。え、まさか、家庭内暴力とか。そして、田舎の土地持ちらしいです。
別に、昔のように嫁に入るでもなし、ましてや息子さんですし。結婚したら、どうせ2人で暮らしていくんでしょ?どこが問題あるんですか、と聞いてみました。
するとご実家に、10年以上も引きこもって、仕事をしていない兄弟がいるというのです。
実家にお金があるのが、かえって良くない。親が面倒を見られなくなったら、どうなるのか。経済的な問題は、大丈夫なのか。この先、ずっと働かなかったら、誰が面倒をみるのか。兄弟に、迷惑がかかるのではないか。
もしかしたら、本当に病気などの問題が、あるのかもしれない。でも、他人の家庭のことだし、詳しく聞けない。漏れ聞くところでは、年金も税金も払っていない、アルバイトすらしていないそうです。
無職の大人を10年ほども養うと、物凄い出費になるそうです。今は、ご両親が元気だからいいものの、一体どんな料簡で、その兄弟を家に置いているのか。
わたしには、到底理解ができないんですよ、と言います。
相手本人に問題がなくとも、確かに結婚は2人が良ければいいでしょうが、親心としては痛いほどわかります。
わたしの場合は、子供の結婚相手に、多額の奨学金の返済があったらどうしよう、です。
きっと、子供本人が納得していれば、それも仕方ないことと認めることしかできないのでしょう。でも、もやもやは晴れないでしょうね。
だって、わたしの場合もそうです。
わたしには、借金はいっさいなかったのに、夫の莫大な奨学金に悩まされ続けました。
生活費、子供の学費、その上なんで夫の奨学金の返済まで、面倒をみてやらねばならないのか。今振り返っても、腹の底から怒りが湧きます。
夫の親が学費を払っていれば、夫がさっさと返済していれば、わたしに火の粉が降りかかることはなかった。
わたしが、馬鹿でした。無利子の奨学金の返済を借りていることは知っていましたが、甘く考えていました。
ともかく、他人事とは思えません。自分から、こういう話題をわざわざ出す人も少ないでしょう。難しい問題です。