更新日:2024年04月04日 10:59
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中国「秘密警察」が日本人にも接触。日本のカルト教団なども監視か

メインの活動は、在日中国人の監視

 東京だけでも複数の拠点があると推察される中国の秘密警察。もっともメインの活動は、在日中国人の監視だろう。  東京在住の中国人たちと話をしていると、こんな話も耳にする。 「靖国神社へ行ってみたいです。本当に中国政府が言っているような場所か自分の目で確かめてみたいんですよね」  という中国人男性がいたので、いつでも案内できると伝えると、怖くて行けないと言う男性。  その理由は、東京・九段下には、中国公安の施設があって常時監視しているから。万が一、映像とかに映り込んでしまったら、中国にいる家族や友人たちが危ないと心配する。  同じような話を別の中国人実業家からも聞いた。  靖国神社境内にある監視カメラのうち数台は、中国政府が設置したもので、監視していると。  もちろん、これらはうわさに過ぎない。  しかし、彼らはそのうわさを信じて行動を制御していた。直接命じたわけではないが、空気を察して従うという「反射統制」というやつだ。  もしかすると、中国当局が意図的にそのようなうわさを流布させて、反射統制に利用している可能性も考えられる。  東京近郊で会社を経営する経営者なら、誰もが訪れる機会があるであろう東京法務局は、靖国神社のすぐ近くにある。  ある中国人経営者は、「中国政府に勘違いされたら嫌だから」と、遠回りしたり、タクシーで乗り付けたりして、うわさの監視を警戒している。  日本へ移住した中国人も色々と大変そうだ。 <取材・文・写真/我妻伊都 X ID:@ito_wagatsuma
東京生まれ。20代後半に駐在として中国へ。駐在、現地採用、留学生を経てフリーに。2011年編集者、ライターデビュー。現在は、13年ほどの拠点にした中国から日本へ移し活動中。中国を除けば渡タイ回数が一番多い。掲載メディアは『ハーバー・ビジネス・オンライン』、『日刊SPA!』、『グローバルニュースアジア』、『日本と中国』、『週刊SPA!』、『別冊SPA!』、『ニューズウィーク日本語版』、『ローリングストーンジャパン』、『G-Diary』、『俺の旅』など。その他、日中関連の媒体、研究団体機関紙。twitter:@ito_wagatsuma
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