お上(かみ)意識(3)~脱線「健康保険」 : 日本の行く末

お上(かみ)意識(3)~脱線「健康保険」

お上(かみ)意識(3)~脱線「健康保険」_a0006530_94787.jpg お上意識とは違うが、健康保険のことに言及したので、ついでに健康保険についての私見を記しておきたい。


 今、医者にかかると被保険者も被保険者の家族も、自費で治療費の3割を負担することになっている。更に自費の合計額が10万円を超えると確定申告すれば医療費控除が受けられる。
 問題は病院の窓口で請求される金額は、自費部分の3割相当額だということである。3千円請求されたとしたならば、実際の治療費は1万円である。だから日頃健康に留意しておらず自堕落な生活をしていても、病気になれば医者にかかればいいと安易に考えている人が多いのではないだろうか。

 私の友人にO野さんという人がいる。彼は酒好きで、私と知り合った頃には相当な酒飲みであった。毎年の健康診断のときに糖尿病になるという警告を受けていたが、酒の量や飲む回数は減らさなかったようである。その結果、糖尿病になり定期的に医者の診断を受けるようになった。それからもう十数年たっているが、相変わらず医者にかかっており、薬も飲んでいる。わたしも、再三再四、朝夕の通勤時に歩くことを勧めていたのだが、一向に耳を貸さなかった。
 こういう人は、何もO野さん一人ではないだろう。世の中には大勢いるものと思われる。私はこんな人に健康保険で医療費を払ってやる必要は無いと思う。好きで酒を飲んでいるのだから、全額自分の金で治療費を払うか、酒をきっぱりと止めるべきだろう(手遅れかもしれないが)。

 健康保険の給付を止めることが出来ないなら、せめてこのようなことを考えてもらいたい。
 健康保険で補填する治療費は、患者が後で健保組合に請求するという方法は取れないだろうか。患者は一旦治療費の全額を払い、後で医者の領収証を添えて健保組合に請求するのである。そうすれば、病気の他に別の痛みも感じるのではないだろうか。
 それができないならば、 少なくとも病院の窓口では『治療費1万円のうち3千円を請求します。』というような請求書、あるいは『治療費1万円のうち3千円を領収しました。』という領収証を発行する。
 ガソリンを給油したときの領収証みたいだけど、如何だろうか?
by yousui-nobidome | 2006-02-11 10:11 | 日本を考える


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