就職氷河期世代とは?
就職氷河期とは、俗にいうバブル崩壊後の1993年から2005年卒業で就職活動に差し掛かった年代を指します。
1994年に流行語大賞に選ばれたことから世間に広まった造語です。バブルの崩壊を受けてほとんどの企業の有効求人倍率が1を割り、この後約10年近く就職難が続くことになります。
この期間に就職活動を強いられた世代を就職氷河期世代と呼び、高卒では、75年から85年ごろに、大卒者では70年から80年に生まれた人たちが該当します。
(就職氷河期世代とは?当時の問題から今後の求人動向・採用支援について-クリエイト転職より)
以前作成したゆとり世代換算表を利用して上記世代を作成してみる。留年および浪人なしの場合は以下のとおり。小学校~高校の「第X世代」というのは、ゆとり教育の世代数を指している。
誕生年度 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学進学率 | 大学新卒求人倍率 | 備考 |
1968年度 | ゆとり前(1975年入学) | 第一世代(1981年入学) | 第一世代(1984年入学) | 24.7%(1987入学) | 2.86倍(1991年新卒) | バブル崩壊 |
1969年度 | ゆとり前(1976年入学) | 第一世代(1982年入学) | 第一世代(1985年入学) | 25.1%(1988入学) | 2.41倍(1992年新卒) | バブル崩壊 |
1970年度 | ゆとり前(1977年入学) | 第一世代(1983年入学) | 第一世代(1986年入学) | 24.7%(1989入学) | 1.91倍(1993年新卒) | バブル崩壊, 就職氷河期 |
1971年度 | ゆとり前(1978年入学) | 第一世代(1984年入学) | 第一世代(1987年入学) | 24.6%(1990入学) | 1.55倍(1994年新卒) | 就職氷河期, 団塊Jr. |
1972年度 | ゆとり前(1979年入学) | 第一世代(1985年入学) | 第一世代(1988年入学) | 25.5%(1991入学) | 1.20倍(1995年新卒) | 就職氷河期, 団塊Jr. |
1973年度 | 第一世代(1980年入学) | 第一世代(1986年入学) | 第一世代(1989年入学) | 26.4%(1992入学) | 1.08倍(1996年新卒) | 就職氷河期, 団塊Jr. |
1974年度 | 第一世代(1981年入学) | 第一世代(1987年入学) | 第一世代(1990年入学) | 28.0%(1993入学) | 1.45倍(1997年新卒) | 就職氷河期, 団塊Jr. |
1975年度 | 第一世代(1982年入学) | 第一世代(1988年入学) | 第一世代(1991年入学) | 30.1%(1994入学) | 1.68倍(1998年新卒) | 就職氷河期 |
1976年度 | 第一世代(1983年入学) | 第一世代(1989年入学) | 第一世代(1992年入学) | 32.1%(1995入学) | 1.25倍(1999年新卒) | 就職氷河期 |
1977年度 | 第一世代(1984年入学) | 第一世代(1990年入学) | 第一世代(1993年入学) | 33.4%(1996入学) | 0.99倍(2000年新卒) | 就職氷河期 |
1978年度 | 第一世代(1985年入学) | 第一世代(1991年入学) | 第二世代(1994年入学) | 34.9%(1997入学) | 1.09倍(2001年新卒) | 就職氷河期 |
1979年度 | 第一世代(1986年入学) | 第一世代(1992年入学) | 第二世代(1995年入学) | 36.4%(1998入学) | 1.33倍(2002年新卒) | 就職氷河期 |
1980年度 | 第一世代(1987年入学) | 第二世代(1993年入学) | 第二世代(1996年入学) | 38.2%(1999入学) | 1.30倍(2003年新卒) | 就職氷河期 |
1981年度 | 第一世代(1988年入学) | 第二世代(1994年入学) | 第二世代(1997年入学) | 39.7%(2000入学) | 1.35倍(2004年新卒) | 就職氷河期 |
1982年度 | 第一世代(1989年入学) | 第二世代(1995年入学) | 第二世代(1998年入学) | 39.9%(2001入学) | 1.37倍(2005年新卒) | 就職氷河期 |
1983年度 | 第一世代(1990年入学) | 第二世代(1996年入学) | 第二世代(1999年入学) | 40.5%(2002入学) | 1.60倍(2006年新卒) | |
1984年度 | 第一世代(1991年入学) | 第二世代(1997年入学) | 第二世代(2000年入学) | 41.3%(2003入学) | 1.89倍(2007年新卒) | |
1985年度 | 第二世代(1992年入学) | 第二世代(1998年入学) | 第二世代(2001年入学) | 42.4%(2004入学) | 2.14倍(2008年新卒) | リーマンショック(9月) |
1986年度 | 第二世代(1993年入学) | 第二世代(1999年入学) | 第二世代(2002年入学) | 44.2%(2005入学) | 2.14倍(2009年新卒) | |
1987年度 | 第二世代(1994年入学) | 第二世代(2000年入学) | 第三世代(2003年入学) | 45.5%(2006入学) | 1.62倍(2010年新卒) | |
1988年度 | 第二世代(1995年入学) | 第二世代(2001年入学) | 第三世代(2004年入学) | 47.2%(2007入学) | 1.28倍(2011年新卒) | 東日本大震災(3月) |
1989年度 | 第二世代(1996年入学) | 第三世代(2002年入学) | 第三世代(2005年入学) | 49.1%(2008入学) | 1.23倍(2012年新卒) | 第二次安倍政権(12月~) |
1990年度 | 第二世代(1997年入学) | 第三世代(2003年入学) | 第三世代(2006年入学) | 50.2%(2009入学) | 1.27倍(2013年新卒) | |
1991年度 | 第二世代(1998年入学) | 第三世代(2004年入学) | 第三世代(2007年入学) | 50.9%(2010入学) | 1.28倍(2014年新卒) | |
1992年度 | 第二世代(1999年入学) | 第三世代(2005年入学) | 第三世代(2008年入学) | 51.0%(2011入学) | 1.61倍(2015年新卒) | |
1993年度 | 第二世代(2000年入学) | 第三世代(2006年入学) | 第三世代(2009年入学) | 50.8%(2012入学) | 1.73(2016年新卒) | |
1994年度 | 第二世代(2001年入学) | 第三世代(2007年入学) | 第三世代(2010年入学) | 49.9%(2013入学) | 1.74(2017年新卒) | |
1995年度 | 第三世代(2002年入学) | 第三世代(2008年入学) | 第三世代(2011年入学) | 51.5%(2014入学) | 1.78(2018年新卒) | |
1996年度 | 第三世代(2003年入学) | 第三世代(2009年入学) | 第三世代・行列なし(2012年入学) | 51.5%(2015入学) | 1.88(2019年新卒) | COVID-19 (12月~) |
1997年度 | 第三世代(2004年入学) | 第三世代(2010年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2013年入学) | 52.0%(2016入学) | 1.83(2020年新卒) | |
1998年度 | 第三世代(2005年入学) | 第三世代(2011年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2014年入学) | 52.6%(2017入学) | 1.53(2021年新卒) | |
1999年度 | 第三世代(2006年入学) | 脱ゆとり教育(2012年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2015年入学) | 53.3%(2018入学) | 1.50(2022年新卒) | |
2000年度 | 第三世代(2007年入学) | 脱ゆとり教育(2013年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2016年入学) | 53.7%(2019入学) | 1.58(2023年新卒) | |
2001年度 | 第三世代(2008年入学) | 脱ゆとり教育(2014年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2017年入学) | 54.4%(2020入学) | --(2024年新卒) | |
2002年度 | 第三世代(2009年入学) | 脱ゆとり教育(2015年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2018年入学) | --(2021入学) | --(2025年新卒) | |
2003年度 | 第三世代(2010年入学) | 脱ゆとり教育(2016年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2019年入学) | --(2022入学) | --(2026年新卒) | |
2004年度 | 脱ゆとり教育(2011年入学) | 脱ゆとり教育(2017年入学) | 脱ゆとり教育・行列なし(2020年入学) | --(2023入学) | --(2027年新卒) |
- 大学進学率は ja.wikipeida:進学率より
- 大学新卒求人倍率はリクルートワーク研究所 大卒求人倍率調査(2023年卒)より
2022年現在だと、40歳~52歳が就職氷河期世代となる。ただ、氷河期と同等の大学新卒求人倍率が2011年~2014年新卒(現在、31歳~34歳くらい)でも発生している。