買収額は約720億円…JFEスチール、インド電磁鋼板メーカー買収の狙い
JFEスチールはインド鉄鋼大手、JSWスチールとの合弁会社を通じ、電力インフラ向けに使われる現地の方向性電磁鋼板メーカーを買収する。買収額は405億ルピー(約720億円)。JFEは2027年度に現地の方向性電磁鋼板市場に参入する予定だったが、経済成長を背景にした需要増に対応するため、前倒しで事業体制を整備する。
買収するのは独鉄鋼・機械メーカー、ティッセンクルップの傘下企業。印で10年以上にわたり方向性電磁鋼板を製造・販売する。23年度の売上高は127億ルピー(約227億円)だった。JFEスチールは持分法適用会社のJSWスチールと方向性電磁鋼板の合弁会社を設立。約6億7000万ドル(約1000億円)を投じ、現地で工場の建設を進めている。
日刊工業新聞 2024年10月21日