ドコモが実証、自動運転型草刈り機の仕組み
NTTドコモはキャニコム(福岡県うきは市)、大協不動産と太陽光発電所で自動運転型草刈り機の実証実験を実施した。第4世代通信(4GLTE)のほか、米スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」に対応。電波が入りにくい環境下でも自動運転型草刈り機で作業できる。熱中症リスクで人手不足が深刻な太陽光発電所での草刈り作業を自動化し、用地管理の適正化につなげる。
自動運転型草刈り機はキャニコムが2022年6月に商用化した機体を活用。機体に搭載した全地球測位衛星システム(GNSS)を基に、事前に設定したルートを走行し、車両前方の刈刃で草刈りを行った。最大傾斜角45度までの斜面で走行や草刈りが可能なため、河川敷や鉄道・高速道路ののり面などでも草刈り作業の自動化が可能となる。
機体の四方に設置したカメラから映像や機体の位置情報、自動運転走行ルート情報などを複合的に目視で確認することで、遠隔地からでも機体の状態をリアルタイムに把握可能。実証実験では、草刈り作業の効率性能の検証や運用性の評価を行った。
日刊工業新聞 2024年04月09日