中小機構と東京海上日動の協定で加速したSDGsの波
中小企業基盤整備機構と東京海上日動火災保険は、中小企業・小規模事業者に対する国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進で包括連携協定を結んだ。SDGsに関するセミナーの開催や取り組み状況を見える化できる診断ツールの提供などについて協力する。両者の知見・ノウハウを融合し、事業者にSDGsの重要性を啓発する。
中小機構の総合的な中小支援機能と東京海上日動火災保険が持つ全国の営業拠点やリスク管理の知見を生かす。SDGsに関するセミナーの全国開催や診断ツールの提供を通じ、SDGsに取り組む事業者への個別支援を手厚くする。災害発生時の事前対策を策定する中小を優遇する「事業継続力強化計画」の策定、人材育成、脱炭素に関する支援も提供する。
両者は中小向け事業継続計画(BCP)支援で以前から協力関係にあったが、昨今、大企業が取引条件にSDGsを挙げるなど同分野の重要度が増していることから、支援を強化するため協定を結んだ。
日刊工業新聞2022年4月20日