ホンダが鈴鹿製作所で1割減産、半導体不足・コロナの影響続く
ホンダは20日、国内4輪車工場のうち、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市=写真)の2月上旬の生産台数が当初計画比で1割減るとの見通しを発表した。半導体不足が続いているほか、東南アジアでの新型コロナウイルス感染再拡大の影響で部品入荷が滞っているため。1月中は計画通りに稼働する予定だ。
同製作所では小型スポーツ多目的車(SUV)「ヴェゼル」や軽自動車「Nシリーズ」を生産している。生産能力は年間53万台。
コンパクトミニバン「フリード」やSUV「CR―V」を生産する埼玉製作所完成車工場(埼玉県寄居町)は1月の生産台数は同1割減だが、2月上旬は正常稼働する見通しだ。
ホンダは1月から挽回生産を本格化し、半導体不足などによる減産影響を補う方針を示していた。しかし新型コロナ再拡大や物流の混乱が継続している影響で、依然として減産を余儀なくされている。今後についても不透明な状況だ。
日刊工業新聞2022年1月21日