国内初!バイオマス原料ラップの全容
宇部興産子会社の宇部フィルム(山口県山陽小野田市)は、国内生産品で初めてバイオマス原料を25%使用した家庭用ラップフィルム「耐熱ラップeco=写真」を発売した。グループ会社が製造するサトウキビ由来ポリエチレン(PE)を配合した。「人と環境に優しい製品づくりをさらに一歩進める」(同社担当者)という。
新製品は、日本バイオプラスチック協会のバイオマスプラマークを取得した。量販店の日用雑貨コーナーではバイオマス原料を使ったスポンジやタワシ、ゴミ袋などが増えており、その中でラップ初のバイオプラ商品として訴求する。環境配慮型製品に力を入れる量販店などで取り扱い拡大を目指す。
バイオマスPEの配合率によってラップの密着性やカット性などの使用感が変わる。そこで多層構造のバランスや箱設計を工夫し、「利用者がストレスなく使えるようにこだわった」(同)という。
幅22センチメートル×50メートル巻と同30センチメートル×50メートル巻の2種類で展開する。想定売価は通常の耐熱ラップからそれぞれ30円上がり、同22センチメートル品で228円(消費税抜き)。
日刊工業新聞 2022年1月5日