第2のハンドスピナー!?「カオス」具現化した体験ツール展示中|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

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第2のハンドスピナー!?「カオス」具現化した体験ツール展示中

東京おもちゃショーが開幕
第2のハンドスピナー!?「カオス」具現化した体験ツール展示中

二重振り子「カオスメーカー」

 NSKマイクロプレシジョン(東京都千代田区、石井俊和社長、03・5283・7420)は、物理学の「カオス(混沌(こんとん))」を具現化する二重振り子「カオスメーカー」の企画・制作に協力し、主要部品として同社の精密軸受を提供した。16日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「東京おもちゃショー2019」で初披露している。

 カオスメーカーは、通常の振り子にさらに回転する支点を加え、予測が難しい物理現象とされるカオスを具現化した体験ツール。支点にスムーズに回転する同社の産業用軸受を搭載し、摩擦を減らして滑らかな動きを実現する。発光ダイオード(LED)ライトを搭載し、芸術的な動きの軌跡を視覚化できる。

 ミツミ製作所(東京都葛飾区)とそろはむ(東京都八王子市)が企画・制作し、両社はそれぞれ製造と販売も担う。価格は9000円(消費税抜き)の予定。理科教材やハンドスピナーのようなリラクゼーションツールとして9月の販売を予定する。

 NSKマイクロの小径軸受はサーバーの冷却ファンなどで採用される。これまで同社の軸受を搭載し12分以上回転するハンドスピナーなどを開発。科学の面白さも紹介する。

おもちゃーショーは「教育」「五輪」に着目 


 国内最大規模の玩具見本市「東京おもちゃショー」(日本玩具協会主催)が13日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。2020年東京五輪・パラリンピックをにらみスポーツにちなんだ玩具が相次ぎ登場。同年度に小学校で全面実施される新指導要領を踏まえ、英語やプログラミングに着目した商品も注目される。

 玩具メーカーのエポック社は壁を登る選手をレバーで操作し、五輪競技をより身近に楽しめる「ボルダリングレース」を展示。セガトイズの「テレビにうつって!リズムでえいご♪ワンダフルチャンネル」は犬型のカメラをテレビに接続し、テレビに映る自分を見ながらリズム遊びなどを通して英語を学ぶことができる。

 見本市には191社が参加し、展示数は約3万5000点。13、14日は業者向けで、15、16日に一般公開される。入場料は無料。4日間で計16万人以上の来場が見込まれる。
日刊工業新聞2019年6月14日

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