羽田空港で7台のロボットが共演、警備・物流・翻訳で実証
でもPRに携わる人が残念…
羽田空港国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデングは12日から館内警備や物流、翻訳案内に使うロボットの第2期実証実験を始めた。綜合警備保障(2331)の「Reborg-X(リボーグ エックス)」など、7台のロボットが参加する。
空ビルではロボットの技術検証を目的に「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」を設け、2016年に第1期事業者として17社を選定。清掃ロボットが4社、移動支援ロボットが5社、案内ロボットが8社で、現在も実験を繰り返している。
第2期では、警備ロボットは5社の応募の中から1社が選ばれ、物流ロボットは4社のうち2社、翻訳ロボットは7社のうち4社がそれぞれ選定された。
ロボット導入を進める背景には、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、サービスや利用者の満足度向上が求められる反面、空港で働くことができる労働生産人口が減少している問題がある。
実証実験は、国内線第1ターミナル2階出発ロビー南ウイングの1番時計台付近で、準備期間を含めると12月13日から2018年2月9日まで実施。カテゴリー別では、警備ロボットは1月9日から17日、物流ロボットは1月15日から23日、翻訳ロボットは1月29日から2月9日まで。実験開始を前にした12日は、参加する7台のロボットが勢揃いした。
実験では、年間8100万人以上が利用する羽田空港で、ロボット自体の安全性や、不特定多数の人が利用する公共空間でロボットを稼働させることの安全性、導入効果の3つを検証。空港を訪れた人にロボットを身近に感じてもらうとともに、日本の最先端技術を羽田から世界に発信していく狙いがある。
実験に参加する警備ロボットは、綜合警備保障の「Reborg-X(リボーグ エックス)」。自律走行方式の警備・案内ロボットで、警備や案内を効率化するだけでなく、アトラクション用途な、全国で9台が導入されているという。
物流ロボットは、アルテックの「OTTO(オット)100/1500」、NECネッツエスアイの「Relay(リレイ)」の2台。OTTOはレーザーセンサーを利用し、床にマーカーなどを敷設することなく施設内を走行できる自律型搬送ロボットで、「OTTO 100」は最大100キログラムまでの段ボール箱などの荷物が運べ、「OTTO 1500」はパレットやコンベアなどの拡張機能を備え、重量物も運べる。Relayは、人から人へモノを運ぶ自律走行型デリバリーロボットで、おみやげやグッズを利用者に届ける用途を想定している。
もっとも参加台数が多い翻訳ロボットは、ドーナッツ ロボティクスの「cinnamon(シナモン)」、電通ライブの「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」、ティファナ・ドットコム「KIZUNA(絆)」、タケロボの「ロボコット」の4台となる。
cinnamonは、カメラと自走機能を備えたAIと会話できるスマートロボット。遠隔地からスマートフォンアプリを介し、ボタンや音声で操作できる。実証実験では、多言語による利用者案内や、遠隔地からのオペレーター接続実験などを行いながら、AI(人工知能)会話の音声認識率向上につながるデータ収集を進める。
ヒアラブルデバイスは開発段階のもので、マイクとスピーカに加え、顔の向きや姿勢、移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサーを搭載。実証実験では、地上係員などが装着し、屋内測位技術を活用し人員の配置状況を把握したり、マイクとスピーカを活用した音声でのハンズフリー業務支援を実験する。
KIZUNAはAI接客システムで、音声認識・音声合成技術、アニメーションと自然言語技術の連動で、人に近い自然な動きを実現し、正答率は7割以上だという。実証実験では、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語による案内業務の実験を行う。
ロボコットはAIと連携したタッチパネル式の対話ロボット。チャット形式の対話画面を備え、利用者の質問に、テキストと音声で回答できる。実証実験では、同時翻訳アプリケーション「Smart Interpreter Service」と連携し、ロボットによる外国語での自然言語対話と同時翻訳を検証する。
今回の実証実験は、経済産業省の「ロボット導入実証事業」を活用。政府が進める「改革2020」プロジェクトの実現に向けた取り組みの一つとして、空ビルは国土交通省や経産省と連携して実験を進めていく。
空ビルではロボットの技術検証を目的に「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」を設け、2016年に第1期事業者として17社を選定。清掃ロボットが4社、移動支援ロボットが5社、案内ロボットが8社で、現在も実験を繰り返している。
第2期では、警備ロボットは5社の応募の中から1社が選ばれ、物流ロボットは4社のうち2社、翻訳ロボットは7社のうち4社がそれぞれ選定された。
ロボット導入を進める背景には、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、サービスや利用者の満足度向上が求められる反面、空港で働くことができる労働生産人口が減少している問題がある。
実証実験は、国内線第1ターミナル2階出発ロビー南ウイングの1番時計台付近で、準備期間を含めると12月13日から2018年2月9日まで実施。カテゴリー別では、警備ロボットは1月9日から17日、物流ロボットは1月15日から23日、翻訳ロボットは1月29日から2月9日まで。実験開始を前にした12日は、参加する7台のロボットが勢揃いした。
実験では、年間8100万人以上が利用する羽田空港で、ロボット自体の安全性や、不特定多数の人が利用する公共空間でロボットを稼働させることの安全性、導入効果の3つを検証。空港を訪れた人にロボットを身近に感じてもらうとともに、日本の最先端技術を羽田から世界に発信していく狙いがある。
実験に参加する警備ロボットは、綜合警備保障の「Reborg-X(リボーグ エックス)」。自律走行方式の警備・案内ロボットで、警備や案内を効率化するだけでなく、アトラクション用途な、全国で9台が導入されているという。
物流ロボットは、アルテックの「OTTO(オット)100/1500」、NECネッツエスアイの「Relay(リレイ)」の2台。OTTOはレーザーセンサーを利用し、床にマーカーなどを敷設することなく施設内を走行できる自律型搬送ロボットで、「OTTO 100」は最大100キログラムまでの段ボール箱などの荷物が運べ、「OTTO 1500」はパレットやコンベアなどの拡張機能を備え、重量物も運べる。Relayは、人から人へモノを運ぶ自律走行型デリバリーロボットで、おみやげやグッズを利用者に届ける用途を想定している。
もっとも参加台数が多い翻訳ロボットは、ドーナッツ ロボティクスの「cinnamon(シナモン)」、電通ライブの「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」、ティファナ・ドットコム「KIZUNA(絆)」、タケロボの「ロボコット」の4台となる。
cinnamonは、カメラと自走機能を備えたAIと会話できるスマートロボット。遠隔地からスマートフォンアプリを介し、ボタンや音声で操作できる。実証実験では、多言語による利用者案内や、遠隔地からのオペレーター接続実験などを行いながら、AI(人工知能)会話の音声認識率向上につながるデータ収集を進める。
ヒアラブルデバイスは開発段階のもので、マイクとスピーカに加え、顔の向きや姿勢、移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサーを搭載。実証実験では、地上係員などが装着し、屋内測位技術を活用し人員の配置状況を把握したり、マイクとスピーカを活用した音声でのハンズフリー業務支援を実験する。
KIZUNAはAI接客システムで、音声認識・音声合成技術、アニメーションと自然言語技術の連動で、人に近い自然な動きを実現し、正答率は7割以上だという。実証実験では、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語による案内業務の実験を行う。
ロボコットはAIと連携したタッチパネル式の対話ロボット。チャット形式の対話画面を備え、利用者の質問に、テキストと音声で回答できる。実証実験では、同時翻訳アプリケーション「Smart Interpreter Service」と連携し、ロボットによる外国語での自然言語対話と同時翻訳を検証する。
今回の実証実験は、経済産業省の「ロボット導入実証事業」を活用。政府が進める「改革2020」プロジェクトの実現に向けた取り組みの一つとして、空ビルは国土交通省や経産省と連携して実験を進めていく。