新興市場「フェムテック」が秘めるポテンシャル
コメント
注目のコメント
特に日本はフェムテックといっても玉石混交で眉唾なプロダクトもありますので、フェムテック=女性のカラダにいいもの とは限らない、というのはおさえておきたいです。
女性特有の不調(生理や更年期などにともなう症状)をテックだけで解決しようとするのではなく、基本はまずは産婦人科に相談です。
これはわたしが医者だから受診してほしいわけではなく、本当に、治療が必要もしくは治療すればQOLがあがることが多々あるからです。逆にいえば、自分の努力やフェムテックの活用でなんとかしないといけないものではないのです。
我慢しなくていい、自分のせいじゃない、適切な治療でQOLがあがりうる、気軽に産婦人科に相談していい、ということが、このフェムテックの流行とともに広く知られて頂けたら本望です。テクノロジーで全てを解決できるわけではないですが、解決の糸口を作ったり、知るきっかけをつくったり、データを用いてのバイアスのない判断をすることができるようになります。
ちなみにこのフェムテックという言葉は2012年、ドイツ人の起業家が月経管理アプリをつくるにあたって投資家たちを説得するために考え出したものだそうです。フェムテックという言葉ができたからこそ意識できるものもあるはずです。
女性だけが大変だ、ということを主張するのがフェムテックではありません。働く女性たちが日々の中でこんなことに面している(またはその可能性がある)ということをまずは知ることからが始まりです。昨年、政府の骨太方針2021にも「フェムテックの推進」が盛り込まれるなど、ますます広がっていくはずのフェムテック市場について、基礎から現在地までを解説いただきました。
「男性は知らない」というタイトルにしましたが、女性である私も知らない情報が飛び交う鼎談でした。特に医療全体へのインパクトのために、婦人科領域から始めるというネクイノ代表の石井健一さんの言葉が印象的です。
男女問わず、フェムテックとそこから広がるジェンダー平等への期待が高まるお話。ぜひご一読ください!