日本開幕のロースターに入れなかった外野手は、すでに退団して別の球団と契約

先月下旬、トラビス・ジャンコウスキーは、シカゴ・カブスとマイナーリーグ契約を交わした。
だが、日本開幕シリーズでプレーすることはない。それだけでなく、すでにカブスには在籍していない。31人のトラベル・ロースターに入れなかったジャンコウスキーは、カブスを退団し――カブスに解雇されたのか自ら退団したのかは不明――シカゴ・ホワイトソックスに入団した。こちらも、マイナーリーグ契約のノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待)だ。
今春、ジャンコウスキーは、カブスで7試合に出場した。8試合目の3月13日は、ホワイトソックスの「7番・レフト」として、スターティング・ラインナップに名を連ねている。
もともと、カブスのロースターに入るチャンスは少なかった。外野には、レフトにイアン・ハップ、センターにピート・クロウ-アームストロング――ニックネームはPCA(ピー・シー・エー)、ライトにはカイル・タッカーが位置する。DHとして予定されている鈴木誠也も、本来は外野手だ。内野手の3人、ビダール・ブルーハン、ジョン・バーディ、ゲイジ・ワークマンも、外野の経験はある。
一方、ホワイトソックスでは、レフトのアンドルー・ベニンテンディが出遅れそうだ。2月27日の死球により、右手の骨に亀裂が入った。また、控えの候補のうち、オースティン・スレイターは脇腹を痛めていて、オスカー・コラスは右手首の状態が思わしくない。
ただ、センターとライトは、それぞれ、ルイス・ロバートJr.とマイク・トークマンが守り、レフトの代役と控えの候補は、スレイターとコラスの他にも、マイケル・A・テイラーとドミニク・フレッチャーに、マイナーリーグ契約のジョーイ・ギャロらがいる。カブスと比べれば、ジャンコウスキーがロースターに入る可能性は高いものの、どうなるかはわからない。開幕を迎えるまでに、再び退団と入団もあり得る。
ジャンコウスキーは、センターを守ることができる。過去2シーズンとも、テキサス・レンジャーズで100試合以上に出場。打席は200以上300未満、ホームランは1本ずつだが、盗塁は両シーズンとも二桁を数えた。また、2024年の出塁率は.266ながら、2023年は.357を記録した。2025年のシーズン年齢(6月30日時点)は34歳だ。