日本開幕のロースターに入れなかった外野手は、すでに退団して別の球団と契約(宇根夏樹) - エキスパート - Yahoo!ニュース

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日本開幕のロースターに入れなかった外野手は、すでに退団して別の球団と契約

宇根夏樹ベースボール・ライター
トラビス・ジャンコウスキー Aug 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 先月下旬、トラビス・ジャンコウスキーは、シカゴ・カブスとマイナーリーグ契約を交わした。

 だが、日本開幕シリーズでプレーすることはない。それだけでなく、すでにカブスには在籍していない。31人のトラベル・ロースターに入れなかったジャンコウスキーは、カブスを退団し――カブスに解雇されたのか自ら退団したのかは不明――シカゴ・ホワイトソックスに入団した。こちらも、マイナーリーグ契約のノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待)だ。

 今春、ジャンコウスキーは、カブスで7試合に出場した。8試合目の3月13日は、ホワイトソックスの「7番・レフト」として、スターティング・ラインナップに名を連ねている。

 もともと、カブスのロースターに入るチャンスは少なかった。外野には、レフトにイアン・ハップ、センターにピート・クロウ-アームストロング――ニックネームはPCA(ピー・シー・エー)、ライトにはカイル・タッカーが位置する。DHとして予定されている鈴木誠也も、本来は外野手だ。内野手の3人、ビダール・ブルーハンジョン・バーディゲイジ・ワークマンも、外野の経験はある。

 一方、ホワイトソックスでは、レフトのアンドルー・ベニンテンディが出遅れそうだ。2月27日の死球により、右手の骨に亀裂が入った。また、控えの候補のうち、オースティン・スレイターは脇腹を痛めていて、オスカー・コラスは右手首の状態が思わしくない。

 ただ、センターとライトは、それぞれ、ルイス・ロバートJr.マイク・トークマンが守り、レフトの代役と控えの候補は、スレイターとコラスの他にも、マイケル・A・テイラードミニク・フレッチャーに、マイナーリーグ契約のジョーイ・ギャロらがいる。カブスと比べれば、ジャンコウスキーがロースターに入る可能性は高いものの、どうなるかはわからない。開幕を迎えるまでに、再び退団と入団もあり得る。

 ジャンコウスキーは、センターを守ることができる。過去2シーズンとも、テキサス・レンジャーズで100試合以上に出場。打席は200以上300未満、ホームランは1本ずつだが、盗塁は両シーズンとも二桁を数えた。また、2024年の出塁率は.266ながら、2023年は.357を記録した。2025年のシーズン年齢(6月30日時点)は34歳だ。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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