【速報】アメリカ、ロシアが石油取引で米国の決済システムを利用する許可を止める
今までロシアは、制裁対象のロシア銀行であっても、特定のエネルギー関連取引について、アメリカの決済システムを引き続き利用することが可能だった。
猶予のライセンスが、バイデン前政権が終わる直前に付与されていた。
しかし、そのライセンスの承認の更新をしなかったことを、アメリカ財務省の報道官はAFP通信に対して認めた。『ル・モンド』が報じた。
トランプ大統領は3月7日に、ロシアとウクライナの間で停戦および和平合意が成立するまで、ロシアへの「大規模な制裁」と関税を「強く検討している」と発言した。今回のことは、その一つと思われる。
米財務省のスコット・ベッセン長官は、米CNBCの取材に対し、同省はロシアへの制裁強化の準備ができていると述べていた。「これは、トランプ大統領が交渉を成功させるために必要な条件を作り出そうとしていることの一環です。大統領は双方に最大限の圧力をかける用意があります」と語った。
ロイター通信によれば、国際エネルギー機関(IEA)は、2024年のロシアの原油および石油製品の輸出収入は1920億ドル(約28兆5000億円)に達したと、1月に報告した。
原油輸出による収入は45億ドル増加した一方で、製品による収入は8億ドル減少したという。
この猶予ライセンスが終了したことで、ロシアは主な資金源の一つであるエネルギー部門に関連する取り引きを行うことが、より困難になった。