強い寒波のあとは雪解け・花粉・乾燥に注意して #専門家のまとめ(片山由紀子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

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強い寒波のあとは雪解け・花粉・乾燥に注意して #専門家のまとめ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
今シーズンのスギ雄花の着花量は10年平均で、全国的にやや多くなっている(写真:イメージマート)

 強い寒波が終わると一気に春へ移行するでしょう。全国的に暖かい空気に覆われて、気温が上昇し、28日(金)頃からは全国的に4月並みの気温となる見通しです。

 今後の気温上昇で気をつけたいことは雪解け、花粉、乾燥・火事です。それぞれの注意点をまとめました。

ココがポイント

連休明け以降は真冬の厳しい寒さからは一転し、春の暖かさとなる見込み。季節は一気に前進しそうだ。
出典:ウェザーマップ 2025/2/23(日)

花粉の飛散量は、東京では26日(水)と27日(木)は「やや多い」、28日(金)から「多い」レベルとなる見込みです。
出典:tenki.jp 2025/2/23(日)

大船渡市の山火事は発生から5日目の23日も鎮圧には至っていません。
出典:テレビ岩手ニュース 2025/2/23(日)

エキスパートの補足・見解

【雪解け】

 日本海側の積雪は平年の2倍から3倍に達していて、全国では12年ぶりに積雪が5メートルを超えました。暖かい風が雪面を吹き渡ると、一日で20センチくらい雪が解けます。雨量に換算すると80ミリくらいの大雨が降ったことと同じです。屋根からの落雪やなだれ、そして、斜面が滑り落ちる地すべりに注意してください。

【花粉】

 東京都内は1月8日からスギ花粉の飛散が始まりました。2月は気温の低い日が多かったため、花粉の飛散は少なめでしたが、気温の上昇とともに、一気に本格化するでしょう。今年の花粉飛散量は昨シーズンと比べ西日本で非常に多く、関東地方は多い予想です。

【乾燥・火事】

 冬型の気圧配置が長く続いたことから、太平洋側は極端な雨不足となっています。岩手県大船渡市で19日に発生した林野火災は5日経っても鎮火しておらず、焼失面積は東京ドーム約60個分に相当する318ヘクタールに達しています。

 太平洋側は今後も一週間程度、雨は降らない予想で、乾燥した状態が続く見込みです。わずかなきっかけでも火が燃え広がるため、火の取り扱いには十分注意し、火元から目を離さないようにしてください。

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気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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