斎藤知事再選「自主解散も検討を」 吉村氏が兵庫県議会巡り言及 兵庫維新が会合、片山氏は代表辞任へ
兵庫県議会の不信任決議で失職した斎藤元彦知事が出直し選で再選したのを受け、日本維新の会の吉村洋文共同代表は24日、「不信任となった斎藤知事を県民が信任した。議会の自主解散を含め、維新が取るべき方向性を示す必要がある」との考えを述べた。県組織「兵庫維新の会」が神戸市内で開いた会議に出席後、報道陣の取材に応じた。 【動画】兵庫県知事選、斎藤氏が再選確実 SNS活用し稲村氏に競り勝つ 吉村氏によると、会議では維新県議団の今後の対応について二つの選択肢を提示。県民の審判を仰ぐために県議会の自主解散に向けて動くか、もしくは職員の政治活動を制限する条例や知事らのパワハラを防止する条例の制定など、県政混乱の再発防止策を講じる案を促したという。 吉村氏は「議会がこのまま何もなかったように終わらせるのは筋が通らない」と指摘。兵庫維新代表の片山大介参院議員は「年内に方向性を打ち出すために早急に議論する」と話した。 県議会は9月、斎藤知事らのパワハラ疑惑などを記した告発文書問題を受け、知事の不信任決議を全会一致で可決。斎藤知事は失職したが、今月17日の出直し選で再選された。維新を離党し、無所属で出馬した前参院議員の清水貴之氏は及ばなかった。 片山氏はこの日、退潮した10月の衆院選と県知事選の結果を踏まえ、県組織の代表辞任を表明した。12月22日に代表選を行い、来年1月に新体制へ移行する。(金 旻革)