今年も大熱戦が繰り広げられた鈴鹿8耐。コラボ3年目となる、ゲーム『アズールレーン』と磐田レーシングファミリー(IRF)のコラボ「#15 IRF with AZURLANE」も無事完走、27位でチェッカーを受けた。現地では参戦マシン「YZF-R1 ESSEX SP 2024Ver.」を間近にできるブースも設置され、コスプレイヤーがレースクイーンとしてマシンを紹介。さらに本機のカラーリングデザインを手掛けたGKダイナミックス・松田氏のお話も聞くことができた!

3年目のコラボマシン、コンセプトは「キャラクターが現実に行った時に乗ってるバイクを作ろう」

第一次世界大戦から冷戦期まで、世界各国の軍艦を擬人化したキャラクターが人気を集めるスマートフォン向けゲーム『アズールレーン』。ヤマハ発動機はこのアズールレーンと2019年からコラボレーション企画を行っており、YZF-R25の特別カラーモデルが東京モーターサイクルショーに登場するなど、ファンの話題を呼んだ。鈴鹿8耐への参戦は2022年から3度目で、70年代から活動するヤマハ社員有志のレーシングチーム「磐田レーシングファミリー(IRF)」と共に2024年も参戦。今回もアズールレーンの世界感をアピールするスペシャルなグラフィックで、参戦マシン「YZF-R1 ESSEX SP 2024Ver.」が彩られた。

今回もカラーのメインテーマとなっているのは、作中に登場する人気キャラクター「エセックス」。アメリカ発の航空母艦をモデルとしたキャラクターであり、2023年は星条旗風のトリコロールと、空母の甲板をイメージしたグラフィックが目を惹いた。ところが今回は大きく印象を変えた、ブル―とメタリックパープルのカラーに。そのグラフィックのコンセプトを、カラーデザインを手掛けたGKダイナミックス・松田築氏に伺うことができた。

「アズールレーンとのコラボでは、キャラクターの顔をそのまま入れるっていうよりも、『本当にそのキャラクターが現実に行った時に乗ってるバイク』を作ろう、というコンセプト。バイクのファンも納得できる格好良さっていうのを目指しています。普段、僕たちの会社はヤマハさんのバイクをデザインさせてもらってるんですけど、今回のコラボマシンも、本当にマシンをデザインしているGKにお願いしよう、ガチでやろうっていうチームの思いがあって、お声がけいただいてデザインしました」

「たすき」ラインでヤマハ&アズールレーン&IRFをつなぐ

昨年と大きくデザインが大きく変化した「YZF-R1 ESSEX SP 2024Ver.」。なぜ大きくスタイルを変えたのだろうか。

「こだわりポイントはすごくたくさんあるんですけど、まず去年のマシンは軍艦っぽいデザインをイメージしたところ、会場でちょっと見つけられないっていう問題があって(笑)そこで、今回は左右で全く違う色をアクセントとして使ってあげることで、ゲームの楽しさを表現しつつ、遠くから見た時に一瞬で自分のチームって分かるようなデザインを工夫することにしました。

グラフィックは、レースって基本的に前から後ろに直線を引くと思うんですけど、今回はパープルの大胆なライン、『たすきライン』とか呼んでるんですけど……ヤマハさんであったり、GKダイナミクスであったり、IRFさんであったり、アズールレーンだったりっていう、たくさんの人が関わって作ってるこのマシンを、リレーのたすきをモチーフにしました。また、みんなが一つになるリングっていうテーマもあります」

2024年のデザインは、コースで今まで以上にマシンを目立たせるという目的のほか、多くのコラボによる人のつながりをアピールする特別なグラフィックだったのだ。そしてもちろん、使用されている色にも意味があった。

「カラーリングは本来、ヤマハさんにある色を使ってデザインするんですけれども、この白だけはアズールレーンを表すパープルと、ヤマハさんのブルーをつなぐ、この車両オリジナルのホワイトを作らせてもらいました。ここを真っ白にしてしまうと、結構コントラストが激しくてアグレッシブになっちゃうんです。なんとなくそう思わないのは、こういう一工夫で繋いでいることで、テクニカルなイメージだったり、楽しいイメージをデザインしているからです。

さらに、左右非対称のカラーリングはエセックスのキャラクターをアピールしました。このキャラクターは一見優等生の見た目なんですけど、お茶目な瞬間もあって、コースの外からは優秀なイメージのミントグリーンが見えます。が、コースの内側から見ると、お茶目な一面のマゼンタが見えるようにしました。結果として右と左で異なる珍しいカラーリングになり、2回楽しめるし、見つけやすいデザインになるっていうこだわりです」

QRコードでAR写真が撮影できる遊び心も

車体には多用なマーキングが施されているが、タンクサイドには謎のQRコードが貼られていた。これは昨年のマシンでも試みられたサービスで、読み取るとキャラクターが浮かぶAR写真を撮影することができるもの。

「全然広報してないんですけど、誰にも言わない秘密のQRコードです。読み込んだ人だけが到達できるサイトっていうのに行けるようになってます。今回はサイトじゃなくて、カメラを読み込んでARで写真を撮るようになってるんですが、去年はボツ案というか、4案出したうちの選ばれなかった案が見れるQRコードでした(笑)さらに去年はアンダーカウル下にQRコード入れてたんですけど、見えないじゃんってなって。

本当はレースのバンクした時に見えるかなと……でも速いじゃないですか? 撮れるかな? と、めっちゃ大きいカメラ持ってる人へ、僕からの遊び心の挑戦状としてやったんですけど、誰も撮れなくて……でも、そのQRコードを独自に解析して到達した人は2人ぐらいいました。さっきあのお会いして超感動したんですけど(笑)だから、今年はもうちょっと難易度軽めでっていうオーダーをいただき、ここになりました」

有名コスプレイヤーもレースクイーンとして応援!健闘を称えた

昨年に続き、『アズールレーン』キャラクターに扮したレースクイーンも来場。「ニュージャージー」に尊みを感じて桜井さん、「ブレマートン」シスルさん、「クリーブランド」に楪くれはさんら有名コスプレイヤーがオリジナル衣装で登場し、マシンと共にポージング。ブースを沸かせた。さらに会場限定うちわ、特別グッズの販売も行われており、ゲームファンもレースファンも、どちらも熱く楽しめるブースとして人気は絶えなかった。

【鈴鹿8耐】アズールレーン×ヤマハ「YZF-R1 ESSEX SP 2024Ver.」デザイナーにカラーの意味を聞いた! ギャラリーへ (11枚)

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