ハンターカブ(JA55)にMICHELIN ANAKEE STREET(ミシュラン アナキーストリート)を装着したので、さまざまな路面で走ってきたよ。
これまでにスーパーカブ90にも装着していて、そのポテンシャルの高さは体感済。ただスーパーカブ90にはアナキーストリートの2.50サイズを装着していたけど今回は2.75サイズ。もちろん車両の違い、特に車重が重くなるのでそのあたりが気になるところ。
アナキーストリートのハンターカブへの装着は過去記事を参考にしてね。

舗装路

まずは普通に舗装路。なるべくいろんなシチュエーションを走行したいので、市街地を抜けて原付でも走行可能な有料道路まで行ってきたよ。

市街地での印象は素直そのもの。
ノーマルタイヤと比較すると、足元がしっかりとしてサスのグルレードがワンランク上がった感じ。
というのも、自分のハンターカブの場合だと、前後サスを強化した結果ノーマルタイヤだと若干力不足を感じてたのよ。
アナキーストリートだとタイヤ自体の剛性が高いのか、サスペンションが正しい動きになったという印象。
ノーマルタイヤだと、サスの動きにあわせてタイヤまで変形しちゃってるような、グニッとした感触があったのよ。

タイヤ自体の雰囲気としては、剛性感がはっきりしてるのと、直進性の良さが印象的。ふにゃふにゃせずにまっすぐきちんと走ってくれる。
曲がるときも、アプローチから旋回までとにかく素直。低速での旋回もビシッとしてて、すごく扱いやすい。
ただ、あまりにも自然というか素直でスムーズだから、長く乗ってるとそれが当たり前になっちゃいそう。

アドベンチャータイヤだし、見た目のパターンは結構ゴツいけど、ロードでも普通に高性能タイヤって感じ。

ただ、ゆうて市街地なので、ちまちま走る感じ。ロングツーリングによくある、一定速での巡行を試すために有料道路に入ってみるよ。
かなり手入れされてる高規格な有料道路なので、あたかも高速道路みたいな条件ね。

この有料道路、なにげにコーナーもあって、しかも縦溝が切ってあるんですよ。グルービングってやつね。普通のバイクだったら慎重に走るポイントじゃん。
でも、アナキーストリートなら縦溝が平気になるんですよ。縦溝につかまらなくなるというか。タイヤによってはかなり怖い思いをする縦溝だけど、アナキーストリートなら全然へっちゃらノーストレス。
アナキーストリートを装着することによる最大の恩恵はコレじゃないかな。

昔乗ってたNS400Rなんかは16インチってこともあって、縦溝があるとまともに走行できないくらい怖かったけど、ハンターカブ+アナキーストリートなら鼻歌混じり。ほんとこのためだけに履いても良いくらい、素晴らしいのよ。

ちなみにスーパカブ90にアナキーストリート2.50を履いた時も、縦溝が平気になったことにすごく感動したんですよ。ハンターカブ+2.75でも平気なので、これはもうアナキーストリート自体の特性と言って良いかも。

もちろん、市街地で感じた直進性の良さや素直なハンドリングは峠や巡行でももちろん効果抜群。
直進はビシッとした安定感でゆとりをもって巡行できるし、峠に入ったらステップへの荷重を軽く意識するだけで、バイクヘタクソな自分でもめっちゃ気持ちよく、楽しく走ることが出来るのよ。

正直オンロードについては全く不満なし。
同じくミシュランのパイロットスポーツならもっと高い次元の性能をもってるのかもだけど、アナキーストリートでも十分以上。何の不満もないどころか、最高に楽しく走れるよ。

さらに、路面にひびが入ってたりとかで舗装状況が悪くても不安なく走れる。走りの許容度がとてもつもなく高いというか、状況を選ばず走れる感じが、さすがのアベンチャータイヤ。路面状況に変化があっても、多少のことでは全然気にならずに走ることができるのよね。

オフロードも色々試してみる

さて、アドベンチャータイヤなので、不整地も色々試してきたよ。しかしながらオフロードと一言でいっても、すごく色んな状況があるるわけで。
なので、何日かけて色んな路面を試してみたよ。日をまたいでるのでちょいちょいハンターのカスタムが変わってますが、ご容赦を。

フラットダート

まずはフラットダート。

正直このレベルに綺麗なフラットダートだと、普通にトコトコ走る分には少しも怖くないね。オンロードがあまりにも良い感じでなので、逆オフロードでは直進性の高さがダート走行の邪魔になるんじゃなかろうかという懸念もあったのよ。でも全然杞憂だった。

直進性はあるんだけど、あくまでコントロールできるわかりやすいもので、進路を変えたりギャップをよけたりといった細かい動きも、すいっと自然に向きを変えることができる。
さらに、石とかで多少タイヤを取られても余裕でリカバリーできる。というか、アナキーストリートの懐が深いから余裕が出てあるんだろうね、姿勢を崩しづらい印象。

路面状況は、草まじりの均一な砕石。ハイカムとマフラーでパワー出てるし、サスは硬くなってるので、アナキーストリートじゃなかったらこれくらいのフラットダートでもヒヤッとする場面はあると思う。

ハイペースでの走行はわからないけど、普通に走る分には凄く走りやすい。アドベンチャータイヤであるところのアナキーストリートには、フラットダートじゃ余裕過ぎたかも。

落ち葉のある林道

フラットダートでは物足りなかったので、お次は枯れ葉つもる近所の林道。
比較的フラットとはいえ、林道なのでさっきよりもだいぶデコボコはしてる。時々石も落ちてる。

路面状況としては、土の上に落ち葉が被ってる。土なので轍が結構深い。
路面変化もさっきより激しいし、坂もあるけど苦も無くこなせる。
アクセル開けた時に落ち葉で滑るかと思ったけど、そんなこともなくスムーズに走破出来ちゃう。

 

トライアルコース

林道から今度はコースに行くよ。静岡県浜松市にある「てんてんゴーしぶ川」のトライアルコース。正確にはコースじゃなくて、セクションを繋ぐ移動路かも。
大小さまざまな石のある、いわゆるガレた状態。上り下りの傾斜も相当なもの。

正直、移動路とはいえハンターカブで行くような道じゃなかったかもしれないレベル。上手い人ならハンターでも余裕なのかな。腕前の差って残酷ですよね。

特に登りがしんどかったんだけど、自分がリアタイヤというかステップに荷重を掛けれないことや、エアポンプを忘れて空気圧を抜かなかったせいもあって、アナキーストリートの実力を発揮させれなかった。すいません。

ただ、傾斜が緩ければ走るの自体は割と行ける。

下りに関しても、腕前の問題だけで、アナキーストリート自体は、ガレたり土だったりと変化する厄介な路面でも自然な感触で追従してくれたし、ブレーキも予想以上にストレスなく使えた。グリップしすぎてABSが効きまくるんじゃないかという心配もあったけど、のんびりなめるように走る分には、丁寧にブレーキすれば全然問題なし。

ゴツゴツのブロックタイヤとかオフに特化したタイヤなら、よりシチュエーションに適しているかもだけど、アナキーストリートの素晴らしいのはロードからオフまで走れる汎用性の高さ。
正直、コースじゃない林道とかなら攻めない限り不満は出ないんじゃないかな。

雨でも走行してみた

最後はレインシチュエーション。
ミシュランといえばレイングリップってくらい、濡れた路面に強いイメージがあるのよね。あと車の話だけど、ミシュランのスタッドレスって最強に良いイメージあるけど、さすがに冬まで待てないので今回は断念。

ちょうど降雨量5mmくらいのしっかりした雨が続いたので、カッパを着て走りに行くのだ。

 

走り回ってみたけど、良い意味で普通というかノンストレス。
もちろん晴れよりは慎重に走ったけど、普通に走行してる分にはタイヤの急な挙動とかでびびることは一度もなかった。
鉄板やマンホールの上でも、安定して走れるのですごく楽。

 

さすがのレイン性能なので、せっかくだから軽く未舗装路にも行ってみたよ。

水たまりと濡れた草のある未舗装路。
晴れててもデコボコを避けるために丁寧に走る必要があるんだけど、雨だと轍が水たまりになってたり、より避ける必要性アリ。でも、個人的な印象としてはほぼ晴れと同じ感覚で走ることが出来た。

 

道が水たまりで覆われてるようなところは、あきらめて侵入するんだけど、その際もグリップを失ったり左右に触れたりすることもなく、スマートにクリア。どんなシチュエーションでもすいすい行けるから、ついつい自分がうまくなったと錯覚しちゃうね。

 

ちなみにレイン性能の高さは、林道走行でも非常に有効に働いている気がする。

というのも、林道って地面が濡れてたりするんですよ。濡れた土や泥、あと濡れた草だらけのところも凄く滑りやすいのよね。
でもアナキーストリートはそういう路面の変化でも、安定して追従してくれるので恐怖感が凄く少ない。というか濡れていても普段と同じように走れるんですよ。アドベンチャータイヤの名前は伊達じゃない。

まとめ

スーパーカブ90に装着していた時も思ったけど、アナキーストリートとカブシリーズの相性は本当に最高だと思う。
サーキットヤオフロードコースを走るならまた違う選択肢もあると思うけど、万能な足であるカブと、万能なアドベンチャータイヤであるアナキーストリートは最高のマリアージュよ。
しかもカブならこの高性能タイヤが一本約5000円なんだから、コスパが良すぎてもうたまらない。ツーリングや峠、キャンプとマルチに楽しみたい人は、とりあえずアナキーストリートにしておけば間違いないよ。

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