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こんにちは!濱原颯道です!モータースポーツ総合エンターテイナーを名乗ってます!
今回はFIMタイヤテストの第二弾!BRIDGESTONEのE50 XTREMEをテストします!
僕は過去にE50という硬めのコンパウンドなものは履いたことあるのですが正直使いこなせなかったです。
そして今回はそれのXTREMEコンパウンド。
どんな感じなんだろーってワクワクしていました!このタイヤ、ハードエンデューロ界では全くと言っていいほど見かけないんですよね。
見かけない理由……。
おそらく価格が高いからだと思います。
一般的なハードエンデューロ用ガミータイヤは10,000円前後で買えるので余計にそう感じました。
高価なタイヤには理由がある!
しかし、パターンをよく見てほしいのですが、とても凝った作りをしていてBRIDGESTONEのオフロードタイヤでは多く見かけるCastleBlockというブロック形状をしています。
他のFIMタイヤには見かけないパターンになっています!
まあ凝った作りでもグリップしなきゃダメですからね!
実走インプレッション!
まだ日本ではムースが主流じゃ無いので今回もエアで走ることにしました。
まずはパンパンムース相当な0.6キロでスタートする事に。
今回はマディなオフロードパーク白井でテスト。
雨はここ最近降っていないのに何故かマディで絶好のFIMタイヤ日和です。
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他のFIMタイヤでは見かけない土を掴むようなパドルパターン。その代わり接地面が狭いのでガレなどでは少し不利です。
マディでのインプレッション
走り出しは全然悪く無く、むしろこのマディな状況の中で食ってるように感じました。
多分だけど他のFIMタイヤに比べて若干パドル形状になっている事と、接地面の狭さで掻きやすくなっているんだと思うんですよね。
表面が硬くて濡れている、いわゆるチュルチュル路面のグリップはスロットルをあまり開けないで行こうとすると進まなく、多く開けてスピンを使うと進んでいく感じで「迷ったら開ける」そんなタイヤに感じました。
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こんな感じで土をめっちゃ絡めてくれます。でも泥はけが悪いとも言える。
ヒルクライムとグリップ感
ブロックの低いFIMタイヤはヒルクライムが苦手とされてるのでやってみたかったんですよね。
1発目は激しく散り、すぐさまハードエンデューロで使われる相当の0.16キロに合わせました。
すごく不思議だったのが、ヒルクライムなどで多く開ける時にリアタイヤが横に振られる事が無く、縦方向にしっかりとドライブしていく事。
タイヤが持つ蹴り出し感が強く、他のFIMタイヤは横に逃げつつもステップを踏んでいって食わせると言う性質が多い中でこのフィーリングはとても新鮮だったなぁ。
なので轍の無いサカや助走区間が短い所などはかなりの好印象。
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めっちゃブレてるけどこういう土なところはかなり登っていく。コンパウンド柔らかいのに珍しいグリップ力。おそらくブロックパターンのおかげ。
でも根っこに弱い。
というかアクセルを戻した時のグリップ感が全然無かったです。
アクセルは開けて食わす事が大半なんだけど、戻して食わす事の方が多いのがハードエンデューロという競技。
おそらく多く開けないと食わないと言う性質がそれを邪魔しているて、多く開けているため「このスロットル開度からこのくらい戻せば食う!」の調整が難しいからだと感じたなー。
なので太めの根っこは土の区間で勢いつけて飛び越えるしか出来ないのがちょっと残念だったね。
登りながら切り返していく走り方(通称Z)は少しイマイチ。
タイヤの潰れる方向が路面に対して縦な時はいいけどサイドからの受け渡しが少しスムースじゃなかったです。
なのでタイヤに荷重をかけたキャンバー(斜面を横切るような場所)もずり落ちやすく感じました。
だけど荷重をかけてないようなキャンバー移動は結構よかったかも。
多分ブロックの形状的にキャンバーに関しては無負荷の方が良いんだと思います!ちなみに斜面に対して垂直に押すのは全然食わなかった。
多分タイヤが潰れないからだと思います。
サスを沈めてしっかりとタイヤが潰れているうちはグリップするのでなるべく止まったり降りない方が良さそうでした。
あとびっくりしたのが、下りが凄くグリップする事。
ブロックの形状的に食うのは登る方向だけかと思ったら下りも食ったのでこれはびっくりしました!下り坂で食いすぎて前タイヤの荷重が抜けてフロントから転ぶくらい食ってくれるので逆に取扱注意かもですね。
まあそのくらい喰うので安心してリアブレーキを踏んでいけますよ!そしてFIMタイヤといえばロックセクションのグリップ。
オフロードライダーの大半はブロックが高ければ食うと勘違いしているんだけど、僕は確実に接地面積だと僕は思ってます。
ロックセクションは特にそうだと思うしね。
現に僕はスリックタイヤでハートエンデューロをしたりもしていますが、ロックセクションはどのタイヤよりもグリップしているのを何度も感じています。
ブロックが高いとそのブロックの頂点に岩などの頂点が接触するとタイヤに対して点で力が入力されるので復元しようとする時に弾かれやすくなるんだと思います。
今回履いたE50EXTREMEは他のFIMタイヤに比べて接地面積が狭く、そしてコンパウンドも少し硬い。
なのでロックセクションはイマイチに感じました。
なんかこう、弾かれやすいと言うか。
接地面で食わせれないし、無駄に開けるとブロックも丸まってしまうんですよね。
まとめ
総評してこのタイヤは僕的に「迷ったら開けちゃう」人にはおすすめできるかな?でも開けるのって少し勇気いるからビギナーに向けたタイヤでは無いと思います。
モトクロスなどをしていた人はいいかもね?僕はトライアルライダーみたいにスロットルを合わせて食わすのが苦手なのでこのタイヤのキャラは結構好き。
迷ったら開ければいいからね!色んな場面で性能が良いような「これ履いとけば正解」ってタイヤでは無いかなー。
ちょっと判断しきれなかったです。
今回は2時間程度乗ったがブロックが結構丸まっていたのでライフは短そうかも。
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3時間乗ってこれ。少し角落ちてる。ちょっと食わなくなってきました。
1周ほとんどが土で開けまくるような場所が多いコースがいいと思うな。
FIMタイヤでは珍しいんですけどねそんな特性は。
FIMタイヤなんだけど他のメーカーとは違った特徴を持つ、そんな印象を受けました。
土多めな場所ではおすすめで、ガレ多めな場所はそんなにお勧めしません!
第3弾は2つのブランドを忖度無しの本気レビューします!
お楽しみに!
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