文/Webikeバイヤー:もぐぅ

まだ聞き慣れない未知のブランド Unil opal(ユニルオパール)

今回のオイルはUnil opal(ユニルオパール)という、MOTULやYACCOと同じフランスのブランドのオイル!
2輪界隈ではあまり聞き慣れない名前ですが、4輪ではかなり有名。メルセデスベンツやプジョー、Audiといった欧州の名だたる4輪メーカーから承認を受けています。

Q.メーカー承認(アプルーバル)ってなに?
A.純正オイルではありませんが、メーカーが保証に含むという承認を行ったオイルのことです。欧州では、カーメーカーの保証が効くオイルとなります。ただし日本国内においては、日本法人の方針などもあり、メーカーの保証は純正オイルでしか受けることができないのが一般的です。 引用元:https://unilopal.jp/contact/

Unil opalは1998年にUNIL社とOPAL社という2社の合併によってスタートしました。前身たるUNIL社は1958年から続いており、60年以上の歴史があるオイルブランドです。長い時間をかけて培った信頼で、フランスのアフターマーケットにおけるシェアでナンバー1と言われています。

ロゴのデザインイメージはフランスの国旗なんだとか。

4サイクル車向けには街乗り、ツーリング向け4サイクルオイルの「チタニウム」シリーズ、コンペティター向けの「レーシング」シリーズ。2サイクル車向けには「ライダー2T」シリーズと、ギアオイルの「RACING GEAR」といったラインナップがあります。

2輪用オイルの日本向け販売をスタートさせたのがつい最近ということもあり、まだ国内で浸透しているとは言えませんが、雑誌や大きな大会の会場でも時々見かけるようになりました。
日本に上陸したばかりのUnil opalがイマ最も自信を持っているのは、意外にも2ストオフロードバイク向けのオイルだといいます。

インプレッションするライダーの紹介

今回は、2ストを愛するウェビックオフロード部の2人にインプレッションを依頼しました!

<写真左>ライダー:クスヤマ / マシン:KTM FreeRide250R
オン、オフ問わずどんなバイクもだいたい乗りこなしてしまう妖怪。バイクいじりの腕も一級。

<写真右>ライダー:みっしー / マシン:YAMAHA YZ125X
JECにスポット参戦している自称"イケメン"のNBライダー。スピードレンジは高いが、レース中盤でやらかしがち。

Unil opal|RIDER 2T+ (2サイクルオイル)

販売価格:¥3,410(税込)
商品番号:3490101915667

オイル成分 全合成油(エステル) 用途 分離・混合両用
JASO規格 FD API規格 TC
その他データ 動粘度:40度(mm2/s)/50.7、100度(mm2/s)/9.2
粘度指数:165 / 引火点(度):132 / 流動点(度):-48

競技専用設計の2ストローク車用オイル。異常燃焼の原因となる硫酸灰分の含有量が0.12%とかなり低く、エンジンの動きをより正常な状態に近づけます。排気煙が少ないのも特徴。

インプレッション > RIDER 2T+

オイル性能の話ではないけど、キャップが素敵♪
愛車KTM FREERIDE250Rは混合比指定が80:1と薄いため、混合ガソリンを作る時のオイル測量に気を遣います。
市販のミキシングタンクにあるオイル入れでは精度が出ないため100ccのメスシリンダーを購入しましたが、メスシリンダーのお手入れが面倒で、最近は60mlの注射器でオイルを測っています。※80:1の場合、ガソリン4Lに対してオイル50ccですね。

そんな時に、このオイルボトルのキャップには小さなカップ状のものが付いているので、そこに注いだオイルを注射器で吸い出してオイルを測っています。使う量を吸い出し終わってキャップに残ったオイルは、そのままボトルに戻るという便利なキャップ。ところで、このキャップ内の小カップに、10ccごとの目盛がついていたら最高ですね。そういうオイルボトルは既に有るかも?

さて、性能について。正直私には分かりません。新潟県の神立スノーリゾートの登りで5速全開吹け切り~!という長い上り坂でも壊れていません。スモークは少ないほうです。2スト乗りなら気になる匂いについては、特に個性的ではない普通の匂いです(笑)

ウェビックスタッフ:クスヤマ

なんとボトルのキャップの裏がカップ状になっている便利設計!

JNCC八犬伝にて40:1で使用しました。エンジンのフケ上がりは軽く、高回転までストレスなく回りました。オイル色は紫となかなか毒々しい色合いで混合前はワクワクしましたが、普段使用しているマキシマの2stオイルと比較した結果、少し温めないと混ざりにくいような気がしました。サイレンサーのエンド汚れについては、アクセル開け開けのレースでしたがエンド回りが若干汚れていました。
ウェビックスタッフ:みっしー

2ストオイルを選ぶ上ではわりと重要なガソリンとの溶けやすさは、他と比較してイマイチだった様子。
一方、オイルは珍しい濃い紫色でグッド!オイルがしっかりガソリンに溶けたかどうか、オイルを混ぜたガソリンかどうかの区別に色はかなり重要なんです!

Unil opal|RACING GEAR GL4-5 75W90 (ギアオイル)

販売価格:¥4,620(税込)
商品番号:3490101915735

オイル成分 部分合成油
SAE粘度 75W-90 API規格 GL-4/GL-5
その他データ 動粘度 40度(mm2/s)/100.3、100度(mm2/s)/16.2
粘度指数 174 / 引火点(度) 178 / 流動点(度) -45

2ストはもちろん一部の4ストロークバイクにも使用できるギアオイル!少量でも十分な潤滑、保護性能を発揮するため、近年のコンパクトなエンジン設計に対応!

インプレッション > RACING GEAR GL4-5 75W90

以前はモトレックスTOP SPEED 4T(15W-50) で問題なく使っていましたが、フランスのハイグレードオイル・ユニルオパールを試すことになりました。
常温での交換作業時のオイル粘度感は、モトレックスよりも少し柔らかい印象です。実際は温度が上がった時の粘度が大切ですが、高温時粘度は比較できていません。
ボトルに半透明のレベルゲージがある点は他社の樹脂ボトルと同様に好感が持てますね。これ好きです。ジョッキに移すことなく、ジョウゴだけで作業が出来たので後片付けがラクです。

さて使用感ですが、私のFREERIDE250Rは元々シフトフィーリングには不満を感じていないため、体感できる改善点は有りませんが、高温時でもギア抜けは皆無で、ニュートラルを出す操作も硬くならずにスッと入りました。少なくとも前のオイルと同等以上のパフォーマンスなのでしょう。

ウッズでスタックしつつ半クラを多用するような乗り方もするため、交換サイクルはレースと山遊びを通して1回交換、走行時間で言えば5-8時間ぐらいの頻度にしています。酷使しない乗り方であれば、その何倍も使って問題ないと思います。オイル交換時に廃油を見る限り、キラキラしたメタリック的な金属粉が以前より減少した印象です。ドレンボルトに付いている磁石への金属カスの付着は減少。つまりギア同士の摺動抵抗や無理なシフトチェンジに起因する金属表面の削れが軽減しているのかもしれません。

総じて温度変化に対する粘度安定性と、高めの極圧性による金属保護効果に期待したいところです。

ウェビックスタッフ:クスヤマ
ギアオイルは基本使えれば何でもいいやの精神の私。このギアオイルは体感的に少しお高く感じます。JNCCのゲレンデレースにて使いましたが、シフトフィーリングもよくレース終盤までギアの入りが悪くなることはありませんでした。自分の場合レースは一回使用で交換。練習は3回乗ったら交換とサイクルが早いため、リピート買いには少しお高くつくオイルですが、ココぞというところでまた使ってみたいですね。
ウェビックスタッフ:みっしー

オフロードバイク向けオイルの新定番になるか!?

まだまだ未知数のUnil opal。今後使用するライダーも次第に増えていくでしょう!
今回紹介した2ストオイル、ギアオイル以外に、もちろん4ストオイルもあります。
次どんなオイルを使ってみようかと迷っているそこのあなた!
パイオニアの一人として、次のオイルにUnil opalを試してみてはいかがでしょうか?

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