文/Webikeバイヤー:あきら
冊子の地図を持ってバイク旅に出るライダーも少なくなりましたね。
ナビ代わりに使用できる、スマートフォンの普及によって、スマートフォンをバイクに取りつけているライダーが増えました。
バイクにスマホを取り付けするにあたって必要なものが「スマホホルダー」です。
スマホホルダーは、安いもので数百円。高いものは数万円と大きく価格が異なります。
以前までのスマホホルダーの選ばれ方は、使い勝手や走行時に飛んでいかない安心できるものが人気となっていました。
画像は筆者使用のサインハウス製スマホホルダーです。
目次
しかし、ここ数年で”ある”問題が浮上したのです。
そう、それは……。
- スマートフォン搭載カメラ破損事例の大量発生
です。
現代のスマートフォンのカメラ性能は、一昔のデジカメを超えるほどの性能で、精密機器となっています。
以前までの堅牢で安心感のあるスマホホルダーを使用しているとバイクの振動が直接スマホに伝わり、悪影響を与えることが判明しました。
iPhoneで有名なApple社からも正式な文書として、この事例が取り上げられています。
Apple公式文書はこちら。
要約すると、バイクにiPhoneを取り付けすると損傷の恐れがあるため、長時間かつ定期的な取り付けをしないようにするか振動減衰マウントを使用してくださいとのことです。
破損すると、カメラ機能が使えないだけでなく、修理費用は数万円かかることもあるため、早急な対策が必要となっています。
この振動対策によって、後付け可能な防振ダンパー付のスマホホルダーが一気に注目されるようになってきたのです。
例としては。
クアッドロック
SPコネクト
最近では見かけることの多くなったスマホホルダーですね。
修理代に数万払うのであれば、スマホホルダーを新調した方が経済的と考える人が増えたようです。
新たな選択肢として、防振モジュールの追加導入をご紹介します。
バイブレーションコントロールデバイス
このデバイスは、車体側とホルダー側の中間に挟むことによって、使用出来る防振モジュールです。
デイトナの定番スマホホルダー、「スマートフォンホルダーWIDE用」「スマートフォンホルダー3用」それぞれに適合する2種類がラインアップされており、
すでにこれらのスマホホルダーを使用している人であれば、このデバイスを導入するだけでスマホを故障から守ることができるのです。
対応スマホホルダーはこちら
振動を吸収するダンパー部分を触ってみた感じは「意外と硬い!」という印象。
柔らかすぎによって発生する共振を防ぎつつ、スマホを守ってくれる硬さのバランスが考えられています。
デメリットをあげるとすると、「大きさ」「長さ」が問題になりそうだと感じました。
使用するバイクにもよりますが、スマホの位置や車体全体のバランスに悪影響を与えてしまうのではないかと感じます。
実際に取り付けてみました!
取り付け難易度は?
使用する工具はデイトナ製スマホホルダーに同梱されているようです。
工具を持っていない人でも取り付けができますね!
見当たらない方は5mmの六角レンチを用意しましょう。
ナット側に使用するかと思い、レンチを用意していましたが製品の設計でナットの回り止めがあるため使用しませんでした。
気になる外観の変化!
検証では、可変式のマウントを真っすぐにした状態で計測しています。
通常時が100.00mmのところ、防振デバイスを追加すると145.09mmとなり全長が1.5倍ほどとなってしまいました。
この状態で比較した場合だと、「長くて邪魔……。」と感じることがありました。
しかしながら、マウント側と防振デバイスで角度の調整ができるので、うまく畳むことができれば違和感なく設置することができます。
外観を取るか、スマホ修理費を取るかはあなた次第!?
【徹底分解】果たして効果があるのか?怪しい通信販売じゃ?
ということで、特別に許可をいただいたので「分解」して見ます!
中には何も入ってない悪徳製品では?と疑ってみたり!
- 中を開けてみて出てきたモノとは!
- なにやらゲル状のような……。
ゲルのようなものはengelook™という素材のようです。
engelook™ってなに!?
医療機器輸送の緩衝材としても実績が高く、騒音対策や高い衝撃、振動抑制能力をもっている素材です。
※ engelook™は(株)アブソラボの商標です。
engelook™を使ったこの防振デバイスがあれば衝撃、振動を吸収することができスマホに与える影響を抑えることができます!
本当に効果はあるのか??
中に衝撃、振動を吸収するダンバーが入っているのはわかりました!
果たしてそのダンパーは効果があるのか?気になったので、エンジンをかけた時の振動軽減能力を検証します。
検証といえば……”コレ”ですよね
水はこぼすなよ……。
デバイス無し
まずはデバイス無しで検証スタート!
- 勢いよくあふれる水!
- 踊り跳ねる水面!
デバイスを取り付けて変化が出るか不安になってきました……。
デバイスあり
……おっと!?
ここまで大きな違いが出るとは思っていませんでした。
分かりやすく並べてみます!
デイトナ社での検証結果としては、衝撃を40%軽減、カメラに与える高周波帯の振動を85%減少させることができます。
徹底解剖の結果
はじめは、「効果あるのだろうか?」と思っていましたが、検証結果からスマホに与えるダメージを軽減することに成功していると感じます。
スマホのカメラが使えないと、とても困るので対策はお早めに!と言いたいところなのですが……
実際に皆様の手元に届くのは2022年3月上旬からになるので、今しばらくお待ちください。
※スマートフォン全ての故障を回避できるものではありません。すでにカメラにダメージが蓄積されている場合は本品を使用しても不具合が生じる場合があります。
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